お友達におもちゃを貸さないのは、意見表明ができていたのか!
3/17(日)10時半〜12時 @ぼっとう&よはく
参加者6名(今回は、著者の木附先生も参加!)
『子どもの権利条約ハンドブック』ゆるゆる
読書会レポ的感想。
前回に引き続き、意見表明権について。
意見表明とは、なんぞや?
市長さんや大勢の大人の前で
中学生が「私達は、こんなまちにしたいです!」
と意見を表明する事?なイメージが強い気がする。
私も最初は、そういう感じかなぁと思っていた。
でも今日の読書会でそれは、全く的外れなんだなぁと
いう事がわかった。
子どもの権利条約の中の意見表明とは、
自分の思っている事をきちんと表す
(泣いたり、怒ったり、主張したり)
という単純な事なんだと知った。
でも、この意見表明をする事が今の
日本の社会では、とてもむずかしい。
それは、日本の社会構造が密接に関係している
という話を著者で参加者の木附先生がして
くださった。
そもそも、日本の文化として、母親が他人に
迷惑をかけることや自分の子どもがお友達と
仲良くできないと爪はじきにあって、円滑に
子育てをしづらい風潮にある。
同調圧力的な事がここかしこに存在している。
例えば、公園で子どもが自分の
持ってきたおもちゃで遊んでいたとする。
そこへよその子がそれを「貸してー」と言う。
(砂場などでよくある光景だ)
私たち母親は、どういうだろう?
大抵の場合が、「お友達にもちょっと
貸してあげたら」と言うだろう。
そして「いやだ!貸してあげない」と
子どもが言ったら、「なんでそんな意地悪
言うの。みんなで使ったらいいじゃない」と
言わないだろうか?
私は、この話を聞いていて、大きく頷いて
しまった。
子どもが小さい頃、よく遭遇した光景だ。
でも、これが子どもの意見表明権を
阻害していく要因の一つになると
木附先生は、おっしゃった。
どういうことだろう?
参加者の方のお一人がお子さんが
小さい頃にイギリスに住んでいてその時の
話をしてくださった。
イギリスで同じような場面になった時、
どういう対応をするのか?
イギリスでは、どの親もほとんどが
「今、うちの子がこれで遊んでいるので、
貸せないわ」
ときっぱり言うのだそう。
「そう言えばいいんだぁ」と私は、
思わず膝を打った。
その方もイギリスに引っ越ししてきた当初は、
驚いたそうですが、「確かになぁ」と
納得したそう。
でも、日本に帰ってきて同じ事ができるか
と言えば…それは、とてもむずかしいよねと
参加者みんなが頷いていた。
確かに、目の前で遊んでいる自分の子が
自分のおもちゃを使って遊んでいて、
それで今、自分がこれで遊びたいから
貸したくない!と立派に自己主張(これが意見表明!)
しているのに、日本では、そう言うと
「わがままだ、意地悪、やさしくない」
と否定的な言葉ばかりをかけてしまう。
それは、なぜか?
母親がそれをしたら、その中で一緒に
遊ぶ事は、むずかしくなる。
しつけがなってない親だと思われる。
それをどの親も恐れる。
そんな社会的なまなざしを一心に浴びる
勇気のある母親は、なかなかいない。
そもそも、その子どもの主張が
頼もしい、立派なものだと思える
日本人は、少ない気がする。
本当は、自分の意見をしっかり言えて
いて、えらいのに。
しかしです、
そんな小さな日常的な日本的関わりが
幾つも幾つも積み重なり、
子ども達は、意見表明権があるにも
関わらず、なかなか自分の思っている
事を言えなくなっていくのだと言う
事を木附先生が指摘していた。
その結果、どうなるかというと、
日本人は、大人になってからの
うつ病の発症が欧米に比べて
とても高くなるそうだ。
小さな頃から自分の思いに
蓋をして、自分のおもちゃを
誰にも貸さずに遊びたいのに、
そうするのは、悪い事、わがまま。
転んで痛いのに、
「痛くない、痛くない。
我慢できてえらいね」と言われる。
そんな小さな我慢の積み重ねが
大人になっても続く人が多い。
子どもの意見表明権、大事にして
あげたい。
でも、自分もついつい子どもの
やりたい!という気持ち(これが
もう意見表明)を潰してきたかも
しれないなぁと今、思春期の娘と
10代突入の息子の子育てを
振り返って、思うのだった。
子どもの権利条約って本当にとても
良い条約なのに、なかなか守られて
いないなぁといつも思う。
そして、知れば知るほど、大切に
したいし、みんなもっと知ればいいのにと
思う。
今回、もう少し書きたい事があるので、
今日は、ここまで。
続きも書く予定です!
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