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住宅の構造何にする??~家づくりの考え方

アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。

毎週土曜日に更新している『間取りの考え方』ですが今年からは間取りだけではなく『家づくり』の参考になる記事も書ければと思い新しく『家づくりの考え方』シリーズで記事を書き始める事にしました。

さぁ〜家を建てようとなった時に最初に考えないといけない事はたくさんありますが、土地が決まりそこに入る間取りを考えようとなった時まず

『構造は何にする??』

という選択に迫られます。

今週は住宅の間取りを数書いてきた建築士として私の見解で構造の説明をまとめてみました。

構造の種類とメリット・デメリット

構造の種類

厳密にいうと3つではないのですが、今回は『家づくり』に特化して考えた場合に3種類の構造で考えてみます。

木造、鉄骨造(S造)、コンクリート造(RC造)の3種類です。

私が今まで建ててきた住宅の構造の割合は
木造9割 鉄骨造1割 コンクリート造0割です。

なぜこんなにも木造の割合が多いのかというと断然!他の構造に比べてコストが安く済むからです。
構造材料そのものが安いだけではなく、材料が軽いので地盤の改良費用も安くなるし、工場加工してきた木材を使用するので工期も早くなり施工費も安くなります。

それから木造は加工がしやすいので施工の自由度が高いです。

では、1割の鉄骨造を選択するときはどんな時か??

3つの構造のなかでは木造は耐火性能が低いというデメリットもあるため耐火構造を必要とする建物の時には木造ではなく鉄骨造を選択しています。

それから木造は間取りの制約が出てくる事があります。
木はスパンを飛ばし過ぎると撓る為、大開口空間の間取りを造ることが難しい事があります。
逆に間口の狭い建物も木造は耐力を壁で取る為、耐力を十分に取れない事もあります。

そんな時は鉄骨造を選択しています。

コンクリート造が0の最大の理由はコストですね。
木造に比べると約2倍近くのコストがかかります。
また工期も長くなったり、特殊な建材を使用したりなど構造以外でもコストが上がる為ご予算的に合わないお客様が多かったという事です。

木造のなかでも色々な工法

これらの理由から住宅は木造建築が多いのが分かると思います。
ちなみに木造と一概に言っても様々な工法があります。

軸組工法:在来工法と言われる昔からの工法で柱と梁で支えます。
2×4工法:床や壁などの「面」で建物を支える工法です。

さらに最近人気なのがSE工法(構法)などの金物工法です。
SE工法(構法):強度の安定した集成材を金物で緊結した「ラーメン構造」

最近特に『間取りの制約』が木造住宅のネックになってきていますが、この金物工法だとそういったデメリットを解消して大開口空間を造れるので人気の工法ではあります。

ただ軸組工法などと比べると少しコストが上がります。
またSE工法は登録している工務店でしか施工できないため、この工法を選べる会社が限られてきます。

私が今度初めて使う工法はWOODONEのJWOOD工法です。

こちらも接合部を金物で接合する金物工法です。
さらに主要な構造部材にJWOOD LVL(単板積層材)を使用し耐震性能・耐久性能を高めた工法です。

他にはNK工法も使用していて、間取りやお客様の予算にあった工法を提案するよういしています。

まとめ

日本は木造建築を進めていきたいのでそれ以外にも木造でもできる事が増える様に色々な工法が日々開発されているのだと思います。

これから家を建てようと思う人はまず、ご予算とどんな間取りにしたいかなどと一緒にどんな構造がおすすめかを建築士さんにご相談されるといいと思います。

今週は初めて『家づくりの考え方』の記事で構造について書いてみました。
私が関わってきた構造以外の事は詳しく書けなかったり、個人の見解ではありますが参考になればと思います。

こんな感じで毎週土曜日は『間取りの考え方』『家づくりの考え方』の記事を書いていきますのでよろしくお願い致します。

今週もありがとうございました。
左巴建築設計事務所 さわ。

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