見出し画像

山陽途中下車の旅(1) ガールズバーで熱唱する。

この記事は旅行1日目を終えてカプセルルームの中でリアルタイムで執筆しております。
その背景には、日常的に書いている日記は溜め込んで落ち着いたときにまとめて記録しているのですが、リアルタイムかつ第三者に見られる体裁を意識するとその記録はどういう意味を持つのかという個人的な実験があります。
すなわちスピード重視です。文章を推敲することなく放出することになるので、普段からたいした文章を書いていませんが誤字脱字やクオリティは多めに見てください。
そんなことをする時間があるのなら一刻も早く寝るなり明日の計画を練るなりしたいのです。

来週の頭に博多で仕事があり出張することになりました。
せっかくだし前後に有休を取ったりで旅行してしまおうというおなじみの発想です。
東京から博多までは普通なら飛行機だけど、今回は新幹線かつ途中下車して山陽を楽しもうというわけです。
乗車券には途中下車制度というのがありそれを利用するとお得に旅行することができます。
この切符もシンプルに見えて少しトリッキーなことをしており、みどりの窓口で少々苦戦して購入しました。

仕事をあるていど終えて17時半ころ、
東京駅から東海道新幹線に乗り込む前に、いつもお世話になっている駅弁屋祭のお弁当を購入。
夕食もまた本日の目的地でいただくけれど腹が減っている&旅情を感じたいという理由である。
サッポロクラシックのような見た目のビールがあった。これもメーカーがサッポロだし信用できるので買ってみる。冬季限定のようで限定という言葉に弱く、それも相まって美味しかった。
引き続き仕事をしてたり、今となっては随分と減ったのぞみ号の喫煙室を堪能してたりしたらた。
東京から時速285kmで離れているのに、旅行を終えたあとの会食のための都内の飯屋を調べてたりした。
3時間半ほどの乗車時間はあっという間だった。

本日の目的地は岡山のつもりだったけど、数ヶ月前に訪れたばかりだったので直前に広島に変更。
広島には5年前の映画撮影で一度来たことはあるものの味わってはなかった。
尾道にも4年ほど前に行ったことあるけどあんま記憶にない。記録を見ないと自分がなにをしたのかわからないというのにはもう慣れた。

食べログ百名店の広島風お好み焼きを食べに行った。
味が濃いだろうとハイボール濃いめを頼むと上にレモンが乗っててそんなとこにも広島を感じた。
あまりにレモンの風味が強かったのでお次はレモンサワーをいただいたけど、これもまた絶品だった。

広島風お好み焼きは具材を混ぜてから焼くのではなくてサンドイッチのように重ねて押して焼く。
あとは麺があるのも特徴で味としては焼きそばに近い。
目の前で職人が他のお客さんの分も含めてまとめて調理する。
大阪の名店「きじ本店」のようなオーセンティックさはなく敷居が低く、しかしパフォーマンスとしても成立しておりちょうどいい。
関東や関西のなんの具材が入ってるのかわからないようなものではなく、工程が見えるし、前述した広島風の特徴もあり、自分がなにを食べているのかがわかる。
知識があるということは、 ある経験をその数倍も楽しませるけれど、食事も同様だと思った。

四国中国含めてもっとも栄えている繁華街の中心地にある名店を出て時刻は23時半。
近くにあるサウナまでの道中にキャッチやらに声を掛けられたらその店に入ろうと思いつつ歩くも全スルーされる。
すると数分前の自分の中のルールは簡単に崩れ、また繁華街に戻り、一番最初にいたガールズにみずから声をかける。
ガールズバーに入店した。
ガールズバーはその土地柄が色濃く反映されており面白い。
オードリー若林が「ガールズバーはゆるして」と言っているが、その気持ちがよくわかる。
決して不純な動機ではなく、これは食事や観光と同様の旅行の決して語らずにはいられない要素と化している。

ほかの客が尾崎豊の「OH MY LITTLE GIRL」を歌っていたので、それに便乗して「シェリー」を歌ってみた。
カラオケは好きじゃないけど端的にいうと話が盛り上がるなかった。
この曲は、いつも適当に歌っては尾崎への冒涜だと思っているので心を込めて全力で歌うようにしている。
と同時に、なにをどうしてもその本質に触れることのできない目の前のガールズの心に触れられないかと淡い期待もあったりする。
だけど歌い終わったあと「気持ちよさそうだったね」と言われ、悪気はないんだろうけど萎えた。
僕の歌はだれのために存在したのだろう。
尾崎はだれのために歌っていたのか。
それはエゴだったのか。
そのエゴにたまたま大勢の人が心動かされたのか。
それとも共感してくれる誰かのために歌ったのか。
わからない。

その子は本名を教えてくれたし、彼氏との出会いが客からとも言ってたし、なんならラインはおろか電話番号すら交換するらしく東京ではありえないそのスタンスに驚いた。
なんとなく収穫がほしくてラインを交換してみたけど送られてきたスタンプを既読無視して現在にいたる。
僕の595人目の友だちである。

その後、不完全燃焼感ありながらも「ニュージャパンEX」チェックイン。
だけどフィンランドサウナのセルフロウリュと、別のサウナの四国中国初のオートロウリュで今日という日に終止符を打つ。
ちなみにオートロウリュはイズネスでした。よくあるやつだけどサウナ室が狭いのもあり熱が行き届く。
一服してノート書いてカプセルへ。

明日の予定は白紙。

以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?