東京から山形にある小さな村の農家にお嫁に来ました。 溢れるほどの自然や永く受け継がれて…

東京から山形にある小さな村の農家にお嫁に来ました。 溢れるほどの自然や永く受け継がれてきた暮らしや道具、そして人。 繰り返される日常と同時に巻き起こる試練たち。 それでも私がここにいる理由を残すために。 #田舎暮らし #移住 #2児の母 #農家の嫁

最近の記事

#3 朝8時、単車で花屋のバイトへ

私が田舎で暮らしている理由のひとつに学生時代のバイト経験が潜んでいるようだったので書いてみる。 父の生まれは私が生まれ育った場所だったし、母の生まれは鎌倉だったので、自然あふれるようなザ・田舎に行った事がなかった。 けれど、遠足や林間学校など、自然教育園やら植物園やら都会の中にある自然に触れ合う機会が多く、それがとても楽しかった記憶がある。 大人になって、自然でしかないような場所に嫁ぎ、その穏やかで色彩豊かなこの土地に安心感や故郷の温かみのようなものを感じるのが不思議で

    • #2 恋人の定義

      恋人というものは、師弟であり、親子であり、友人であるべきだと思う。今回は旦那とのことについて書こう。 畜産学科で同期だった彼は、私が今まで出会った同い年の男性の中でダントツ心が大人びていた。考え方が目先のことばかりでなく、遠い未来、それも明るい未来を想像して話す人で、自分の考えの甘さを痛感することが多々あった。 農家の次男坊と生まれも育ちも東京だった一人娘の私では、全く違う生活環境で育ち、全く違う価値観を持っているのだが、それゆえに「この人面白い。」と思っていた。 テス

      • #1 知ることより考えること

        今回は私が成人するまでに起きた、2度の挫折とその後の話をしようと思う。 当時の私にとっては、ただただ辛い出来事だったが、この経験は確実に自分の価値観や考え方を大きく変えた、私の人生にとって重要な出来事だったと今振り返って思う。 (写真は大学時代の私。附属農場の牛たちに囲まれ、将来は家畜人工授精師か県職員にでもなろうかと考えていた頃。) 中学受験にて志望校全落ち小3から塾に通い、夏休みは夏期講習、勉強漬けの毎日を経てついに小6の冬。中学受験の志望校は全て落ちた。 これが

        • #0 気高くあれ

          紹介文にあるように、私は都内で生まれ育ち、現在は山形県の庄内地方にある小さな村に農家の嫁として移住してきました。 まずは#0、自己紹介をさらっと。 これまでの暮らし東京。すぐそこに東京タワーがあるような場所で生まれ育つ。家を出れば歩いて5分でスーパーもコンビニもある。電車やバスもたくさん通っていて、行きたいところにすぐに行ける。食べたいもの、欲しいものだっていつでも手に入る。 小学生の頃から両親は共働きで、学校が終わって家に帰っても誰もいない生活だったけれど、小学校3年生

        #3 朝8時、単車で花屋のバイトへ