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2021〜22年、苦しくも楽しい日々が続く

仲の良い人や僕とSNSでつながってくれている人は知っていると思うけど、もう昨年となってしまった2021年2月5日、新しく会社を立ち上げた

そこから5か月後の7月1日、オンラインのみのワインショップを開店した。

そして2021年が暮れ、2022年1月にはワインショップのECサイトをBASEからShopifyにリプレイスする予定で、現在着々と準備を進めている。

ShopifyとBASEの比較についてはいずれ改めて何かに書くと思うので、今回の記事ではこれ以上触れないようにするが、多分多くの人に参考にしてもらえる内容にできると思っている。お楽しみに。

この記事ではもう少し解像度を下げて、ぼんやりと連連と書いていきたい。

なぜ、ワイン屋を始めたのか

僕は、お酒が好きである。許されるなら毎日飲みに行きたい。許されるなら毎日ワイン1本空けたい。

そして一方で、一応Webにまつわる様々なことを中心に生活の糧を得ている。

「なるほど、それらを組み合わせて商売にしようと考えたんでしょ?」

と思うかも知れないけれど、そこまで短絡的な話ではない。そんな感じでやって上手くいくと思えるほど僕は楽天家ではない。

遡ること7年前、僕は2014年の5月に1社目の会社を立ち上げた。

独立して自分の会社を持った経緯(いきさつ)は決してポジティブなものではなく、前職を「お前、もういいだろ(出ていけ)」と追い出され、転職を散々考えた挙げ句に消去法で選んだ道だ。

独立した頃は「独立してなんとか食べて行けている自分」に酔っていた気もする。思ったより売上をつくれて、会社員時代よりはすこしだけ金銭的にも余裕ができて、「あれ、俺ってイケてる?」ってちょっとだけ思っていた。

でもそんな自信はすぐに無くなる。

人並みに色々できるけど、たいして尖ったものの無い「一人会社」など、社長が年をとったら終わりだ。誰も仕事なんてくれるわけがない。そういうひとを結構見てきたし、「自分だけはそうならない」と思えるほど僕は楽天家ではない。

そもそも前にも何かに書いたけど、会社をつくって2ヶ月目に「あ、これ続けてたら10年後に食えなくなる」と思ったのをよく覚えている。

かといって制作スタッフを雇用して規模を大きくして大きな案件を取りに行くのも、僕的にはちょっと違うと思ってもいる。

そこからは目の前の仕事に全力で向き合いつつも、なにか商売のネタはないかと考え続けていた。

これまでいろんなものに小さく手を出してきたんだけど(民泊もやったね)、ようやくある程度売上を作ることができそうで、かつ投機的でなく長く取り組むことができる事業として、ワインショップにたどり着いたのだ。

いま考えても選択がとても堅(かた)い。大きく儲かる気がしない。でも大怪我はせず、仕事としての息は長そうだ。

もちろんワインショップの前にはそこにつながる重要な(そして幾分投機的な)事業があったし、それはNZワインのWebメディアにもつながっていて、まさに「コネクティングTheドッツ」なんだけど、ここでは割愛する。ていうか確か以前書いた。

そんなこんなでワイン屋をはじめることになったのだ。

楽しい仕事だけで生きていきたい

僕はこれまでの職業人生、正直「したくない仕事」をたくさん、本当にたくさんしてきた自覚がある。

独立前の仕事は特に、誰にも言いたくないほど嫌だった。自分がよいと思えない業界の楽しくない仕事を、まさに「ライスワーク」としてこなしていた。

独立してからは幾分改善され、そして今ではほぼなくなったものの、やはり「これライスワークだよね〜がんばろ〜」と思いながら、そして会社の売上を横目で見ながら心を無にしてこなす仕事が、少しだけではあるが残っている。

僕は、これを完全になくしたいのだ。

ワイン屋の経営は色々と苦しいことはあるけれど、ライスワークの要素がゼロだ。誰から頼まれたわけでもないのに勝手に自分で選択したことだ。

本当に毎日苦しい。でも、楽しいのである。

会社をつくって11か月、お店を開店して半年、まだワイン屋だけで食べていけるほどの利益は出ていない。ていうか僕はここまで1円ももらっていない。口座から毎月まとまったお金がなくなっていく状態を見るのは、本当に心が病む。

でも、楽しいのである。

給料をもらっていない上に、会社が2つになったことで自分の仕事が1.8倍くらいに増えていて、制作系の仕事が立て込んだりすると爆発しそうになる。ていうか実際に9〜12月に在宅勤務をしていて、ほぼ休みがなく自室で毎日デスクワークをしていたときは、ボリボリボリボリ頭をかきむしりながら「うああああああああ」と叫び超えをあげるような状況で、家族がドン引きしていた。夜になると蕁麻疹が出て、夜中に痒くて起きていた。あの頃は結構キツかった。

でも、楽しいのである。

7月に開店してからは、口座からお金が減るペースが徐々に鈍化している。まあそれまでは売上が1円もなかったから当たり前なんだけど。そしてその売上も最近なんとかまともになってきた。もちろん気はまだまだ抜けないけれど。

そして売上だけではなくSNSを通じたお客様とのコミュニケーションや、一方通行ではあるもののメルマガも書いていて本当に楽しいのである。

僕たちはここから先、10年20年と楽しい仕事だけで生きていくために、いま猛烈に頑張っているのだ。人間は未来に希望があれば、トータルでポジティブに生きていける。もちろん希望だけでは食っていけないので、そこはもう頑張るしか無いのだけれど、頑張ればなんとかなる範囲だ。

僕は以前から「楽しいことの前にある楽しくないことは、楽しいことの一部だ」と思って生きてきた。映画でもずーっとハッピーだと飽きちゃうでしょ?大なり小なり、抑揚が欲しいもんね。

今は「その楽しいことの前にある楽しくないこと」なんだと思う。あ、いや、今でも楽しいんだけど、まだ100%ポジティブにはなれていないというか、「よっしゃ次の展開いくぞー!」という前の段階。産みの苦しみ。もう産まれてるけど、ちゃんと正当な利益を頂けるようになってからだよね。次は。

あれもやりたい、これもやりたいと毎日夢想しているけれど、いまは目の前のことに集中する。基礎を固めて土台をつくる。そこからは多分、トントン拍子でいけると思う。

2022年は2021年の続きでしかないから

ここ10年くらいかな?毎年年末になると、5ヵ年計画を立ててきた。我ながら良い習慣だっと思う。

でも、2021年末はつくらなかった。

正直いまは「5年先のことなどわからん。まずは今年なんとかする。」としか思っていない。年が明けて2021年から2022年になっても、目の前には2021年から引き続いて課題が山積だ。

それをとにかくひとつずつ、時にはいくつかまとめて解決していく。もちろん頭の中では将来図を描いてはいるけれど、具体的にするのはもう少し先になると思う。

2022年末には、また5ヵ年計画をつくることができるだろうか。

とにかく、今は2022年の自分たちが楽しみだ。

皆様、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。


そういえばこの本買って読んでるんだけど、ファクトフルネスってすごいなって改めて思いました。


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