今日もロビーで待ってます
僕はいま、毎晩のようにフォートナイトというゲームをプレイしている。確かコロナで外出しづらくなった3月頃、中学受験を終えた息子がやりたいと言い出したのがきっかけだった。
今年の2月に受験が終わってすぐコロナ禍となり、旅行にも行けない状況だったので「よし、やるかー!俺もやるぞー!」って感じだったと記憶している。
TLをさかのぼってみれば、3/27。
そこからかれこれ9ヶ月、おそらく週6のペースでやり続けている。
僕が仕事以外でこれほどハマったものは、遠い昔にやってた楽器と、その後にはじめたDTM(PCで音楽をつくること)くらいだ。
で、面白いの?
と聞かれれば、間違いなく面白い。
そりゃ面白いからやってるんだけど、何ていうのか、ゼルダとかウイイレみたいな面白さではない。これは正直、やったことがないと分かりづらいと思う。
で、このゲームの楽しさが端的に現れてるなと思うことがある。それは
僕はこのゲームを、一人ではやらない
ということ。
このゲームの面白さを知ってからは、一人で練習モード(クリエイティブ)に入ってコソ練することはあるし、なんならそれを1時間くらいしてることもある。
ただ、ゲーム本編の「生き残りゲーム(バトルロイヤル)」を1人でやることは、ほとんどない。僕にとってのこのゲームの楽しさは正直そこじゃないのだ。
もちろんずっと一人で遊んでる人もいるし、一人でも仲間とでも、両方楽しむ人もいる。ただ一人で遊んで楽しい人は割と強い人が多いと思う。
でも、僕は残念ながら弱い。とても弱い。でも、楽しい。
今までハマったゲームは、ドラクエ、ゼルダ、ウイイレ、信長の野望など、基本的に全部ひとりで黙々と1日数時間やるものだった。それらは今、やっていない。クリアしたら基本終わりだし、ウイイレはオンラインの相手が強くてつらすぎてやめた。
ところがフォートナイトは、弱くても楽しい。そしてクリアという概念もない。それでも楽しいのはなぜなのか。
フォートナイトをプレイするとき、ゲームにログインすると、まずはゲームモードを選んだりコスチュームを買ったりできる「ロビー」という場所に行くことになる。そしてここで、ログインしている友達がいればそれがわかるようになっている。
「あ、今日〇〇さんいるなー」と思って、一緒にやりたいと思ったら自分のパーティに「招待」。そしてそれを相手が承諾したら一緒に遊ぶ。
「〇〇くん、あーそーぼ」のノリ。
もっと仲良くなれば、いきなりその人のロビーに参加することもできる。そしてもちろん、これを防止することもできる。
こうしてロビーに入ったときに、多いと友達が8人とかいることがあるのだ。
昔を思い出せば、学校終わりにみんなが自然と集まる友達の家とか、行けばだいたい誰かがいる(踊る方の)クラブとか、みんなで原付で集まってタムロしてたコンビニとか(田舎のヤンキー風味のある若者だったので)の空気感と同じ。
「今日だれかいるかなー」とログインして、誰もいなければ電源落として本読んで寝る。たまにはせっかくだからとコソ練するけど、それはゲーム攻略とかの目的ではなく仲間に「俺すごくね?」と言うためだ。
要するに、ゲームを介して人と遊んでるのだ。
しかも今どきのゲームだから、全員でボイスチャット(通話)する。
もういいおっさん(少数女性もいるけど)ばかりなので、ボケかましたりツッコミ入れたりしながら、お酒を飲みながらゲラゲラ笑いながらゲームする。もちろん別に飲まなくったっていい。
ゲームを中心にしてるんだけど、決してゲームだけをしたいわけじゃなくて、ゲームを介して人と遊ぶ。
同業の仲間と一緒のパーティになれば仕事の話もめちゃくちゃするし、二人だけのパーティなら例えば、家族のこととかも話す。
そしてゲーム内で紹介し合ったものの、住んでいる場所が遠くてまだ会えて無いひとたちにも、現実世界で会いに行って飲んだりもする(普段は愛知と北陸のメンバーがごちゃまぜで遊んでいる)。
僕らは基本的に全員弱い「エンジョイ勢」なので、たとえ敵に倒されちゃってもその倒されっぷりにゲラゲラ笑い合ったり。
こういう話をすると、
「あ、それ、ほんとゴルフですね」
とか
「麻雀っぽい」
と言われるが、まさにそれ。
ただしそれらと違うのは場所を超えることと、端末を選ばないことからくる参加のしやすさだ(iPadやiPhoneはアップルと運営企業が喧嘩して使えなくなったけど)。
僕が誘ってみんなで一緒にやるようになった人もいるし、逆に誘ってもらって一緒にやるようになった人もいる。
毎晩のようにお酒を飲みながら、ダラダラいろんな話しをしながら、敵に遭遇したら頑張って力を合わせて、やられたらそれでまた笑う。
こんなゲーム、僕は今までやったことなかった。
何度も言うけど、もはやゲームをやってるんじゃないとすら思う。あまりにゲーム性が面白いのも事実だけど。
そしてここまでこの文章で、ゲーム性についてほぼ書いてないことにも、この遊びのすごさが現れていると思う。
ソロキャン行く人は猛者。
ソロ登山行く人も猛者。
でも、そういった猛者ではない多くの普通の人は、キャンプや登山を通じて一緒に行った仲間との交友を深めることが楽しいでしょ?
フォートナイトは、それを毎日自宅でお酒を飲みながらできる。
そして登山やキャンプと違って「落ちる(抜ける)」時間も自由だ。ある人は10時〜12時。ある人は11時〜1時。ある人は12時〜2時。これらが入れ替わりながら一緒にプレイしたり、ただ仲間のプレイを見てるだけだったりして同じ場所と時間を共有する。
この感覚は、多分みんな味わっておいたほうがいいと思う。
「ゲーム?興味ないなー」っていう人の中にも、きっとハマる人がいると思う。
子供のSwitchや昔ウイイレやってたPS4、ネットとメールしかしてないパソコンでもできるから、一度それらを引っ張り出してきてやってみてほしい。できれば一緒にやってくれる人をみつけて。一人でも楽しいかもしれないけど、みんなでやることに本当の楽しさがあるから。
そしてゲームに抵抗がないなら、Zoom飲みとかより絶対楽しいのは僕が保証する。
それでは、今日もロビーで待ってます。
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