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連想と青空色と我流日記

日曜日。ゴールデンウイーク2日目です。



きのう書き忘れていた事を思い出したのでその話。
本屋さんで読みたかった本やら気になった本やらを買って、ごきげんさんでおうちに帰りました。下の写真が買った3冊です。

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一番上にある『命は誰のものか 増補改訂版』が、これまで存在を知らなかったけど気になって手に取った一冊。
でも本当は新栄堂書店さんのツイッターで紹介されていた事で知った、この本が欲しかったんですよ。

わくわくする内容じゃないですかぁ!という感じで気にはなったものの、ツイートを拝見しただけでは書名も著者名も全く覚えられず(バカタレ)。
だけど人影と綺麗な青の表紙のおかげで、書店で面陳されているところが視界に入った時に、この本読みたかったやつ!と思い出す事が出来たわけです。
で、よし買おう!と思ったんですが、この本の左隣に並べてあった『命は誰のものか 増補改訂版』に目を奪われてしまいまして。
どっちも面白そうだから読みたい。
しかし『生物はなぜ死ぬのか』の方は別の書店で見かけても確実に気付けるしその時にお迎えできるけど、『命は~』の方は多分ここで手に取っておかなかったら通り過ぎるままになってしまって二度と読む機会ないんじゃないか??という事を一瞬のうちに考えた末に、今回お迎えする一冊を決めたわけです。
(『生物は~』の方はどうせなら新栄堂書店さんで買いたいな、とも考えた)

ほくほくした気持ちで帰路に就くうち、ふと、さっきの一連の購入体験ってリアル書店ならではだよなぁ……ってひしひしと感じまして。
店員さんが何を思ってあの二冊を並べたのかまでは分からないけれど、少なくとも、スマホで書名を検索して表示されたページから数回のタップを経て購入手続きを終えてあとは届くのを待つだけ、という通販形式では決して出会えなかった一冊なんじゃないかと。
Amazonとかだと「これを買った人はこれも買っています」だったり「あなたへのおすすめ」といった形で関連書籍を勧めてくれたりもするから、もしかしたらネット上で知って購入する未来もあったかもしれない。でもリアル書店だったら、そういった関連書籍や自分の趣味嗜好に合うものだけじゃなく、それこそレジまで歩く時にふと視界に入ったりする事までもをきっかけにして、思考の枠の外側にある一冊と出会うきっかけをくれる事が起こり得る。
そういうセレンディピティにまで思いを巡らすと、好きな書店がずっと続いてほしいなと思わずにはいられません。と同時に、開店直後を狙って行って素早くお買い物を済ませてすぐさま退散!みたいな今が一刻も早く過去になってほしい。棚を好きなだけ眺めて気になったものを買って、そのまま好きなカフェでコーヒーのみつつ読み耽るという時間が恋しいです。




おまけ的な話。
以前「日本人作家の文庫本で「は」行の作家の本を一冊も持ってない」という日記を書いたものでしたが、ついに新たな仲間が加わりました。

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古川日出男『gift』(集英社文庫)
4月はここ最近にしては珍しく沢山の本を読めたひと月だったので、そのうちまとめnoteを書くつもりゆえに詳細な感想はその時書こうと思うのですが。
初読み作家さんだったんですが、すごく好きな一冊になった掌編集です。
「ま」行のトップバッターな町田康センセイが黄色い背表紙の本ばかりなので、鮮やかな水色の背表紙なのも何気に嬉しいポイント。
古川日出男さん、読友さんに勧めてもらった他の本も読んでみようと思います。また増えるかな。増えると楽しいだろうな。

どうでもいいことですが、本棚から少し飛び出してる本が何冊かあるのは「近いうちに再読したいぞ!」の目印です。新しい積読様式。笑。