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だから私は勧めない。

公開する日記を長らく書いていなかったので、リハビリの気持ちで綴ります。

すべて私個人の見解です。
って先に書いておきますね。



今年の初夏、ある日のこと。
右胸の横あたりにチクチクするような痛みを感じて、数日様子を見ても治らないので病院へ行くことを決意。
この街に越してきて2年弱、かかりつけのお医者さんもいないため「駅名 乳がん」で検索すると、駅から徒歩数分のところにある内科やら整形外科やらいろいろ診てもらえる病院のホームページで「乳腺疾患の診療をおこなっています」という表記を見つけたので、出勤日の仕事終わりにてくてく行きました。

結果「帯状疱疹かもね~」との結論。
恐れていた乳がんではなかったのでひと安心したものの、初めて聞く病名だったので院長先生(いい人だった)といろいろ話したりなど。

「何が原因なんですか?」
「一番はストレスだね」

ストレスなんて全くたまってないんだけどなあ……という疑問はあったけれど、超音波検査もやってもらって乳がんではないと判明した事、ピリピリする(この表現は自分からは出てこなかったので成程なと思った)痛みが片側だけにある事から、帯状疱疹になりかけている可能性があるとの診断を受けました。
痛みしか無く疱疹の症状は全く出てないので、一週間後にまた来るように言われて痛み止めだけ貰いその日は帰宅。

おうちで帯状疱疹について軽く調べたら、片側だけに痛みや疱疹の症状が出るのが特徴などの文言が出てきて、なるほどなーなんて思ったものでした。
処方された痛み止めを飲んだらちゃんと効いてくれて、ピリピリする痛みもなくなったのでその日は安心して眠りについた次第。



それから数日後。
半袖の季節なので腕が剥き出しになってるわけです。
ふと自分の右腕の、内側のやわらかい部分を見ると、手首から二の腕にかけて全体的にポツポツと赤い発疹が出ている事に気付きました。
左腕には全くそんな症状が無かったので、ほんとに身体の片側だけに出るんだ!と人体の神秘を実感しつつ、その日もたまたま出社日だったので一週間経ってなかったけど帰りに同じ病院へ。

しかし前回と同じ院長先生に右腕を見せるも、
「これは帯状疱疹じゃないねぇ…」
との回答。
片側だけなのに???なんかの疑問もあったけれど「薬疹の可能性が高いから前回出した痛み止めの薬はもう飲まないように」と言われ、治らなかったらまた来てねという事になって帰宅しました。

おうちで薬疹について軽く調べたら、なるほど確かに鎮痛剤で起こる事があると書いている。
ついでに「帯状疱疹」で画像検索して実際の症状を写真で確認して、仰る通り今のわたしの状態は帯状疱疹とは全然違いますなあ…と自分なりに結論付けました。
右腕だけなのは不可解だけど、そういうものなのかなあと。

そうしてひとまず安心したところで、おふろに入るのは問題ないと言われていたので服を脱いでいた時。
その日たまたま足首丈のロングスカートを履いていた事もあって全く気付かなかったのですが、右脚の内側、足首の上あたりからふくらはぎにかけて全体的に、赤黒いブツブツが一面に出ていてなんかもうイチゴみたいな見た目になっている事を初めて知ったわけです。
どう見ても腕よりこっちの方がひどいやんけ!
痒みとかの症状があれば気付けたんでしょうがそれも無く、ただただ集合体恐怖症のわたしには恐怖でしかない状態。
そして左脚にはなんの症状も出ておらず。

とはいえついさっき帯状疱疹を画像検索したばかりなので、確かに片側だけではあるけどこれは全然違うな、ほんとに薬疹なんだろうな、と思えたのはよかったかも。
おかげで取り乱さずにいられた。
もちろん「これ本当に治るのかな、皮膚科とか行かなくて大丈夫なのかな、、、」などの不安も少なからず、いやかなりありましたが。

その日たまたま金曜日で、週末2日間待ってみて治らなかったら週明けに皮膚科行かないと……なんて考えていたのに。
最初に処方された鎮痛剤を飲むのを止めて、おうちでおとなしく休日を過ごしていたら、日曜の夜ぐらいには腕も脚もほぼ綺麗に治っていました。
あまりにも短期間であっけなく消えてしまったので拍子抜けしたぐらい。
あと鎮痛剤を飲むのをやめたのに、いつの間にやら右胸横のピリピリする痛みもついでになくなってる。

あれから数か月が経ちましたが特に再発する事も無く。
えらいことになってしまっていた右脚を目にした瞬間の恐怖心と、病院から処方される薬であっても人によって合う合わないがあるのは当たり前の事なんだな、という実感が強く印象付けられた出来事でした。





その後。
わたしの職場にも、職域接種の案内が来ました。
厚労省のホームページでも確認できるこちらの資料を読んだ上で、接種希望の人は申し込みをしてくださいという形式でした。

「本剤には、これまでのワクチンでは使用されたことのない添加剤が含まれています。」
「本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。」

どうしても自分の経験が脳裏に過るわけです。
あの時は痕の残らない薬疹だけで済んだけど、と。





調べればすぐデータは見れます。
自分や同居家族の年代における、感染状況と副反応状況のどちらも。
それを踏まえて接種するリスクとしないリスクの双方を比較して、自分で選択する事が大事なんだと今は思います。

周りが打つから私も、ではなく。
若い人ほど周りの人のために打つべきだ、というメディアの主張を鵜吞みにするのでもなく。
(この「周りの人のために」という主張を医療機関の負担軽減のためにと仰っている意見も見かけましたが、副反応の症状で通院を余儀なくされている人々の前で同じことを言っていただきたいですね)

利他的と言えば聞こえはいいけど善悪の二元論で判断できることでは決してないし、その選択によって自分の身に起きることを引き受けられるのは自分だけです。悔やむ事になっても誰も代わってなどくれません。



……などと考える中で、言葉にしてしまえばもう本当にすごく当たり前の事なんですけど
「ひとにはいろいろ事情があるものだ」
という事実を今までのわたしは言葉でしか理解していなかったな、とつくづく感じました。

傍目に元気そうに見える人でも、内側に抱えている事情があるかもしれない。
それを理解する事で周囲の人、それこそ身近な人から道ですれ違うだけの知らない人まで、むやみに腹を立てたりイライラしたりすることがほとんどなくなりました。

気持ちの有り様という点から言っても、何気にすごく大きな変化。
これからもその理解を無くさずにいたいです。




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