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プロレスファン歴9か月の人間が初めてリアルタイムで観るG1クライマックスの感想を綴る・その1

はい、タイトル通りの記事を書きます。
新日本プロレスが毎年真夏に行う一大イベント『G1クライマックス』。10人ずつ2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、各ブロックの1位同士が決勝戦を行って優勝者を決める大会とのこと。
今年はオリンピック開催が決定していた影響で、史上初の秋開催だそうです。

プロレスを好きになって、動画配信サイト『新日本プロレスワールド』で過去のさまざまな試合を視聴しました。
わたしの最推し選手はジュニアヘビー級ではありますが、それはそれとして名勝負と呼ばれる戦いが、このG1クライマックスというシリーズから沢山生まれている事はプロレスを詳しく知る程によく分かってきました。
今回初めてリーグ戦を開幕から観戦できる機会がやってきたので、ワールドでリアルタイム視聴を行って得られた興奮や熱量が冷めないうちに、出来る限り言語化したいなと思い立ってこの記事を書いています。

先日エディオンアリーナ大阪にて、2日間にわたって開幕戦が行われました。Aブロック・Bブロック合わせて10試合が繰り広げられた中で、特に印象深い試合や言いたいことがある試合をいくつか取り上げて書いてみます。
絶賛だけではない率直な意見もあり、あと言うまでもなく試合結果や詳細のネタバレを含みます。
歴史も技名なども含めてまだまだ知識が浅いので、どうかご笑納ください。



9.19大阪A ウィル・オスプレイ vs 高橋裕二郎

以前noteにも書きましたが、私にとってプロレスの面白さを知るきっかけになったのが、今年の1月4日に東京ドームで開催されたIWGPジュニアヘビー級タイトルマッチ、ウィル・オスプレイvs高橋ヒロム戦でした。
どうやったらそんな動きができるんだよ!?と、軽やかに自在に動き回る二人の姿にたいへん驚き、それまでプロレスに対して抱いていたガチガチの固定概念を一気に打ち砕かれたのです。

またオスプレイさんとヒロムさんが戦うところを観たい…!と思っていましたが、オスプレイ選手はその後ヘビー級に転向。

そしてコロナ禍により試合がまったく見られない日々が半年以上続いたので、今回久々にオスプレイ選手の雄姿を拝めてたいへん楽しかったです。
105㎏ってアナウンスあった時、ライガーさんも驚きすぎたのか思わず笑いが漏れてましたよね。わたしもびっくりした。半年であれだけ引き締めたまま増やせるものなのか人間の筋肉って…。それでいて動きの身軽さは相変わらずってどういう事なんだよと。裕二郎さんの投げ技?を着地するかたちで受け流した時には思わずへんな声が出ました。

オスプレイさん、この一試合で一気に期待度が上がりました。混戦必至のAブロックですが、おおいに期待してます!


9.19大阪A ジェフ・コブ vs タイチ

やれるんじゃんタイチさん!!!!!!!介入とかいろいろ反則的なあれこれ使わなくても!!真っ向勝負!!!!!!!(上から目線に響いたらスミマセン)
でも普段ああいうふうに戦ってるから今回のような戦いが深く印象に残るんだとしたらそれはそれで手のひらの上みたいでなんかちょっと(あまのじゃく)。でもほんとシングルで最強を決める戦いだもんな。思いもよらず爽快で手に汗握る嬉しい一戦でした。


9.19大阪A 石井智宏 vs 鈴木みのる

負けた側であるはずの石井さんがすごかったなって印象ばかり強く深く残っている試合。
エグい音何度も響き渡らせる勢いで殴られまくって何度も倒れて、それでも立ち上がって立ち向かって、それだけでなく互角にやりあって。祈らずにいられなかった。勝ってほしかったな。


9.19大阪A 鷹木信悟 vs ジェイ・ホワイト

ジェイ・ホワイトさんの試合を観るの、実はこれが初めてでした。
今年の1月4日に東京ドームで内藤さんとセミファイナルで戦ったほどの実力者。鷹木さんを相手にどんな戦いをするんだろうって期待してました。

でも結局は、今年の6月以降に何度も何度も見せつけられていい加減うんざりしている展開をまた見せられて決着。

もちろんレフェリーの視界の外で隙を突く事もまた、プロレスにおける重要な策略だと理解してます。
だからバレットクラブのあり方をよくよく認識できたと言うべきか(石森さんごめんなさい)。
なんだ結局そういう事か、という落胆ばかりが残る一戦でした。

頑張っていいところ探すとしたら、攻撃における緩急のバランスやスピード感は目を見張るものもありました。
でも相手の技をスカすのがこの人の戦い方なんですか? 飄々とした大物感でなくおちゃらけた小物感にしか映らなかったよ。鷹木さんが真正面から向かうパワーファイターだから余計にそう思えたのかも。
なんて事を考えてしまうのはわたしが鷹木さん推しだからですかね??そういう事ですか???鷹木さんせっかく新しいコスチュームで気分一新だったのにな。

ジェイ・ホワイトさん、今後のリーグ戦どういった戦い方をされるんでしょう。期待して裏切られるのは「何が何でも」を掲げ始めて以降のEVILさんでたくさん味わってきたので、今後の試合は視聴するか悩みどころです。


9.19大阪A オカダ・カズチカ vs 飯伏幸太

なんでトップロープの上に普通に立てるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!体幹どうなってんだほんとに…。と叫びたいがために項目を作りました。
飯伏さんの凄まじさとオカダさんの鬼の形相ばかりが印象深い。神を目指すいぶたんとかグランドマスターを目指すワトさんとか…みんな頑張れ…。


9.20大阪B 矢野通 vs SANADA

先に言っておきますがわたしSANADAさん大好きです。大好きなんです。その上で言いますがもーーーー面白かったほんとに面白かった。声出して笑っちゃったじゃないですか。すごいやほんと。
あれだけの実力者でありつつクールでカッコいいキャラでもあって、それでいてああやって全力でふざけたおせるなんて最高です!!!って最初はSANADAさんに対して思ったんですがきっと違う。本当にすごいのはきっと、相手選手のそういう部分を引き出せる矢野さんのほうだ。
外したコーナーマットをお互い一本(一本??)ずつ持ってチャンバラみたいにやりあうところで笑い過ぎてむせました。何を見せられているんだいったい。

ただ結末は正直納得してないです。上村さんのあれは完全に試合への介入だと思うんですが、決着後の解説席がフォローするのみでなあなあになってましたよね。どうなの? レフェリーは見てなかったのかな。


9.20大阪B ザック・セイバーJr. vs ”キング・オブ・ダークネス”EVIL

芸術的なまでに美しいブリッジでしたなぁ…。一発逆転電光石火。溜めて溜めて溜めきったからこその痛快な逆転劇。
プロレス好きになって初めてザックさん勝利に快哉をあげました。

やっぱりガッカリしてるのも確かですよEVILさん。ロスインゴ以外と戦うの久々ですよね、なんならバレットクラブ入りされてからは初ですよね。そして今回G1っていう一大イベントですよね。それでもなおあの感じでいくんですね。同じように卑劣な方法であっても、ジェイさんの方がまだ終盤までの攻撃の緩急のつけ方が鮮やかで途中途中に見ごたえがあったよなって思ってしまうよ。
なんだかなあ。もどかしいな。相手は誰でもいいけど今のEVILさんが介入なしで真っ向から挑んで勝ちを掴む瞬間が訪れた時、前日のタイチさんのような「やればできるんじゃん!!!」とまではいかずとも、ああいった何らかの爽快感をわたしは得られるんだろうか。


9.20大阪B 棚橋弘至 vs 内藤哲也

開幕2連戦の個人的ベストバウト。
棚橋さん本当に勝ってしまうのでは…!!ってハラハラしました。内藤さんが負けちゃうのでは、じゃなくて、棚橋さんが勝つのでは、という受け止め方。言い方だけの問題でなくこのふたつは決定的に違う。
棚橋さんの気迫と勝利への執念がほとばしる、膝への集中攻撃。見ていて思わず顔をしかめましたとも。痛そうで。でも相手の技をしっかり受けて、受け切った上で勝つ選手にやっぱり惹かれるわけです。

それにしてもあれですよ、ここんとこずっと介入介入介入で2対1の状況ばかりを見せつけられてきたものでしたが。内藤さんってやっぱり強いな。実況も解説席もずっと棚橋さん応援モードで(神宮でEVILさんファンはこんな気持ちだったのかなと思ったり)、棚橋さんご自身も燃え滾っていて、場内の空気もひっくるめて完全に棚橋さん追い風でしたよね。でもそれでも追い抜いていく内藤さんと、その先に待っていた結末が大拍手で迎えられるという実際。
内藤さんが何勝するのかはとても注目してます。どんな世界を魅せてくれるんだろう。



以上です。
リーグ戦って対戦相手が変わることで全然違う試合になる面白さだけでなく、星取り表のハラハラ感も同時に味わえてドキドキするものですね。この壮絶な試合の数々が開幕戦か…!という嬉しい驚きとともに。

今日から北海道2連戦!楽しみです!
しかしシフト作成を間違えて2日間とも出勤にしてしまった大馬鹿野郎はわたしです…。開演18時半と早いから、もう定時になり次第職場脱出駅までダッシュでお弁当買って帰ろう計画を頭の中に思い描いています。頑張ろう。頑張ります。今夜も楽しみましょう。