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“公共空間“を考える①

先日オーストラリアを旅してきた。
羽田→シドニー→タスマニア→メルボルン→成田のルート。
よく驚かれるが、オーストラリアに行くのは初めて。
(何ならアメリカもイギリスも行ったことがないw)
 
とにかく自分を癒すのが目的だったはずだけれど、
面白いもので、結局仕事にも関係するようなことばかり目につく。
せっかくなので、自分に見えたものを共有してみる。

①どこで何をしていても、当たり前に身体が不自由な人を見た。

たとえばシドニーのホテルのプール。
普段はプール付きの宿なんて泊まらないのだが、
友達の希望でプール/サウナ付きのホテルに1泊。
せっかくなので実際にプールにも行ってみた。
(泳ぐ予定がなさすぎて、ブラトップと下着のパンツだったのは秘密♡笑)

ホテルのプール(奥)とジャグジー(手前)。後ろにサウナもある。

写真のように、プールの端にジャグジーがあるつくりで、
どちらも幅の広い階段を降りて入水する形。
車椅子の人が途中まで座って降りられるような機構もあった。
実際に、イケてる松葉杖のようなものを使う高齢の女性も利用していた。
(ロフストランドクラッチと言うらしい!)

プールの深さは奥にかけて徐々に深くなるつくりで、1番深いところは1.8mほど。(体感値)
特別なゾーニングをせずとも、手前に子ども、奥に泳ぎの得意な人とゆるい住み分けがなされ、
限られた広さながらも、それぞれの楽しみ方を許容していたように思う。

どこにいても、当たり前の選択肢として、
どんな人でもアクセスしやすい工夫があった。
大きな駅の端の方に1台だけエレベーターを取り付けて、
”バリアフリー”と言うことの浅はかさたるや。

シドニーの公立図書館の入口すぐの光景。右手が階段で、正面のドアがエレベーター。
タスマニアのレストラン。右側がエレベーター。エレベーターのすぐ右がカウンターで、店のほぼ中心。

妹が中学生の頃からノーマライゼーション(normalization)に興味を示していたので、概念としてはもちろん知っていたのだが、「あぁこういうことか!」と腹落ちしたのは今回がはじめて。あくまで“普通“のこととして、いろんな工夫が染み込んでいた。

のんびり気ままに更新します^^