酒蔵からAl SaaS企業に飛び込みました。

こんにちは。8月にMNTSQ(モンテスキューと読みます)という会社に転職し、salesとして働いている小田原と申します。

MNTSQはすべての合意をフェアにするというビジョンのもと、テクノロジーの力を駆使して大企業の契約関連業務を一気通貫でサポートするSaaSプロダクトを開発・提供しているスタートアップ企業です。


自己紹介

私は7月まで創業130年を超える関西の酒蔵で働いていました。転職にあたり、前職からは業界も業種も職種も、住む場所も変えました。結構おおきな決断をしたと思います。
今回、この入社エントリーを通して、MNTSQにはバリバリキラキラキャリアな人だけでなく、こんな泥臭い感じの人間もおり、MNTSQはそういう人材を受け入れる懐の深さを持った会社でもある、ということをお伝えできたらいいなと思っています。


これまで

大学時代は法学部に在籍し、福祉に関する法律を研究していました。細かい部分は割愛しますが、研究の中では「法律の可能性ってもっとあるはずで、何かが起こる前段階でフェアさを担保するような仕組みを作れないものか」という課題意識を持っていました。いつかはこの課題に向き合えるようになりたい、法律で世の中に貢献できたらいいよね、という思いは持っていましたが、命題が大き過ぎるがゆえにおとぎ話みたいな・夢の話的な感覚で、それを生業として生きていこう、という思いまでは持っておらず、普通に就職しました。

就職活動では、海外事業に携われて/裁量大きな仕事ができて/気持ちを持てるプロダクトがある会社で働きたいという思いがあり、内定をいただいた会社の中から「伝統文化を世界に広めるって奥が深そうだ」とちょっとマニアックですが、酒蔵を選びました。入社から3年間で、BtoB営業部とマーケティング部に在籍し、枠に捉われず様々なことにチャレンジできたと思います。

その中でも、とりわけセールスという仕事が好きでした。
開発部や蔵人が思いを込めて作っている商品を自分の手で、言葉でお客さんに届けられるってなんて贅沢な仕事なのだろうか、と感じていて、これは嗜好品を売る醍醐味だったのではないかと思います。もちろんお客様から厳しい言葉をいただくこともありましたが、忌憚のない意見の裏にはお客さん自身が抱える課題が隠れていることも多く、酒販店さんに「こんなもの売れねーよ!」と言われた時こそビジネスチャンス!みたいなことは、よくありました。

一方で、どんなに思い入れのある商品であっても盲心的になってはいけないということは常に意識していたところで、最大公約数的な意見には、しっかり向き合って商品自体をブラッシュアップしていく必要がありました。自社の感覚と市場の差分を理解し、そのギャップを埋めていくことを続けなければ、市場に受け入れられ続ける商品にはなり得ないのです。
この価値観は、SaaSビジネスにも共通するところがあると思います。全くかみ合うところのなさそうな酒蔵とMNTSQの仕事でしたが、ビジネスの本質的な部分は合致していたのかもしれません。

転職のきっかけ

充実した毎日を過ごしていたのですが、入社して二年足らずでコロナの煽りを受けました。飲食店でお酒自体の提供が禁止される事態となり、業界として相当なダメージがあったと思います。ありがたいことに体力もあり、変化にも強い会社だったので、目先の仕事がどうなるのか?という不安はありませんでしたが、自分自身にしっかりと能力を伴わせなければ太刀打ちできない世の中になる、と焦燥感に駆られていました。

社会人になってからも細々と法律への思いは持ち続けており、学生時代の研究を深めたり、新たな勉強をすることは継続していました。ただ、学生時代同様それでどうなろうという確固たる未来を描けていたわけではありませんでした。仕事と勉強を両軸で進めながら、どっちつかずな日々を過ごしていたのですが、焦燥感も相まってじわじわと「法律に関わって社会に貢献していきたい」という方向に、思いが傾いていきました。


MNTSQとの出会い

法律に関わりたいという気持ちに向き合う中で弁護士事務所や企業法務で働くことを考えてみたり、法科大学院に進むことも検討してみました。しかし、何となく自分の目指す形とは本質を違えている気がして、腹落ちはしていませんでした。そんな時たまたまリーガルテックが日本で活発になっていることを知り、その流れでMNTSQの存在を知りました。MNTSQのビジョンや代表板谷の採用ブログを読み、衝撃を受けました。

MNTSQという会社は「すべての合意をフェアにする」という問い立てに、テクノロジーの力で挑もうとしているらしく、そのために長島・大野・常松法律事務所から8億円の出資を得ていて、なんとPKSHAテクノロジーとも技術提携をしている…、読んだだけで、このプロダクトが生半可なものではないことが伝わってきました。

「私がやりたいことは、この会社で実現できるかもしれない」

テクノロジーを使うなどはまったく想像にも及んでいませんでしたが、法律の可能性を活かして社会を良くしていくことはまさに自分の関心にドンピシャでした。そして今は大企業における契約の文脈だけれど、将来的には会社という枠を超えて世の中を変えていくプロダクトになるに違いない、と今後MNTSQが切り開いていくだろう未来を想像し胸が高鳴りました。
また、「合意をフェアにする」と言うビジョンの達成に向けて能動的に社会に働きかけていくMNTSQのセールスは他にはない特別な仕事に思えました。法律に関わる仕事は比較的「受け身である」ことが多く、自分の心の引っかかりはそこにあったのだと思い至りました。法律の可能性を能動的に問いかけることで、社会を良くする仕事がしたい!自分が欲していたパズルのピースが埋まったような、とても爽快な気持ちでした。


障壁

ここであえて文脈を切ってお伝えしたいのですが、この時点で誰よりも熱くMNTSQに入りたいと切望していたことは確かだったと思います。ですが、私がMNTSQに入社するには大きな障壁があり、結構致命的でした。私は当時のセールスの応募条件を何一つ満たしていませんでした(!)… SaaS業界もエンタープライズセールスも経験しておらず、アッと驚くような学歴もキャリアもなく、辛うじて「BtoB営業経験あり」というところだけがかすっていました。どう考えてもいまの自分には高望みな会社であることは明白でした。

…諦めようと思いました。経験を積んでいつかこの会社に入れるような人材になろう。そう思ってパソコンを閉じて寝ました。

寝たのですが、昔から本気でやってみたいと思うとなかなか諦めがつかず、周りが「まあ無理でしょ」と鼻で笑うようなことでも、「やりたいと思えばできる!」と勢いとパッションでやってしまうところがありました。※楽譜も読めないのに小学校の学芸会でピアノの伴奏者になってしまった時、とりあえずやってみようと1か月猛練習して乗り切ったり、エベレストを生で見てみたいと思い立ち、一人でネパールに行って現地のヘリコプターに乗って見てきたり(バナーの写真がその時のもの)…etc

この時も、今挑戦することに意味があるんだ、という強い気持ちに突き動かされ、とりあえず応募だけはしてみよう…とホームページから書類を送りました。返信はこないだろうなーと、ダメ元の気持ちだったのですが、数日後にカジュアル面談の案内があり、歓喜でした。どこの馬の骨ともわからない私に会ってみようと思ってくれたセールスのメンバーには感謝しかありません。(本当にありがとうございました!)

選考を通して

カジュアル面談後、「セールスアソシエイト」という形で正式に選考に進むことになりました。スキル面談+役員面接2回と、選考プロセスが長く険しいので、一体なにを判断されるのだろうかとびくびくしていましたが、選考を通してMNTSQという会社に持った印象は「誠実」の二文字でした。

一方的に候補者を見極めるのではなく、わたしにもMNTSQのことを包み隠さず教えてくれましたし、希望や要望、不安点などがあれば伝えるようにと促してくれました。
この会社は労働力を欲しているのではなく、会社のビジョンに共感し、ビジネスを前進させることのできる対等なパートナーを求めているのだ、と感じました。実際に板谷からも「最大限の裁量と自由を与えるから、最高のパフォーマンスを出してほしい」という話があり、掲げるものと実態が即していることに感動を覚えました。

スキルや経験的には足りないものがいっぱいあったと思いますが、私の志向性がMNTSQとマッチしていたことと、困難があっても乗り越える根性がありそうだと思っていただけたことで採用していただけたのではないかと思います。
可能性に賭けて採用を決めてくださったMNTSQの懐の深さには本当に驚きました。
会社として、組織をさらにスケールさせていこう、というタイミングでもあり、時期も味方をしたのだと思います。ただただ勢いで応募したにもかかわらず、内定までいただくことができ、あのとき行動して良かったとしみじみ実感しています。

最後に

長々と自分語りをしてしまい申し訳ございませんでした。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!!

ひとまず、私の入社の経緯はこんな感じで、8月から晴れて本当の意味でのスタートを切りました。まだまだわからないことばかりですが、1聞けば100教えてくれる優秀なメンバーに囲まれ、刺激的で楽しい毎日を送っております。
個人的にはこれから何度も坂を登ることになるとは思うのですが、MNTSQが大企業の契約業務に、ひいては世の中の合意にどんな変化をもたらしていくのか、そこに自分がどのように関わっていけるのかを考えると心が弾みます。この好奇心を大切に、腹をくくって自分の選択を間違いのないものに変えていきたいと思っています。

まだ書きたいことは山ほどあるのですが、それはまた別の機会に。
このエントリーを読んで、取って食われそうなキャリアお化けだらけの会社というイメージが良い意味で払拭されていたら本望です。

そして、もしも!!!
・SaaS業界やエンタープライズSalesの経験はないけれど、チャレンジしてみたい。
・これまでと違った環境で、もっと成長してみたい。
・今の自分では難しそうだけど、将来やってみたいことがある

そんな思いを抱えているならば、ぜひ一度お話ししましょう!
どんなことにチャレンジしたいのか、どんな将来像があるのか、
そんな、未来に対する貴方の展望をざっくばらんに聞かせてほしいです。

貴方のエントリーを心からお待ちしております。



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