続いていく壁と研究。写真展「卒業論文」を終えて
3/20と3/21の2日間、わたしは高校の友だちのななみと写真展を開きました。
写真展のタイトルは「卒業論文」というもの。きっかけは、自分の卒業でした。先日わたしは4年間通った大学を卒業したのですが、今回の卒業は今まで経験してきた卒業とはかなり意味合いが異なるものでした。
高校の先輩が大学院を卒業するとき、「第一章」というnoteを書き残していたのですが、まさにそんな感覚で、卒業が近づくにつれて自分の人生の一幕が終わりに近づくような、不思議な感覚になったのです。
だから、ここ数ヶ月、アルバムをめくるような感覚で今まで自分が撮った写真を見返していました。すると、自分の撮る写真が変わってきているような気がしました。
写真は自分の生きる世界を写し出すものだから、写真の変化はつまり自分の変化でもあるんじゃないか?
そう思ったら、自分の写真の変化について研究してみたくなりました。
そして、わたしとななみは大学卒業時に卒論を書いて卒業したから、「学生の節目」として卒業論文というテーマでの展示はおもしろいんじゃないかなと思って、今回こうした展示をすることになりました。
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最初、わたしたちはさくっと論文を書こうとしていました。
「写真の変化」とか「自分たちがどういうふうに撮ってきたか」とか。
最終的には「写真って楽しい✌︎」みたいな感じの、本当にただのコンセプト卒論、みたいな感じでやるつもりでした。
でも、自分の写真を振り返るにつれて、そんなやさしいもんじゃないぞ、と気づきます。
というのも、自分の写真を振り返る中で、見るのがしんどい時期というのがあります。そういう時の写真の共通点は、「その瞬間に最高の光景と思い出があること」と「その瞬間がおそらく今後二度と見られないこと」です。
もう二度と見られない光景、行けない場所、会えない人。わたしたちはそうした写真たちを振り返りながら、さまざまな感情を掘り起こされました。それが思ったよりも苦しかった。
でも、そういう写真たちがわたしたちの生きてきたある時点を象徴している。たくさんの人との出会いや環境の変化が全部自分にとって重要なことで、それらによって写真が変化していく。だからこの作業は今回の研究には欠かせないものでした。
卒論が書き終わっても、最後までどの写真を使おうか?とか、内装はどうしたらいいか?とか、そういうことでドタバタと準備に追われ、気づいたら当日になっていました。
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今回の会場は、前回の写真展を行った場所から少し離れたところにある、iroiro.というギャラリーでした。
前回の会場とは雰囲気が違うため、来てくださる方は少なめかな、ゆったりかな、と思っていましたが、全然そんなことはなく、本当にありがたいことにたくさんの方々が足を運んでくださいました!
高校時代の同級生や先輩、大学で仲良くなった人たち、ほんの少しだけ入っていたサークルのメンバー、イベントで知り合った人、知り合いの知り合い、DMや Instagramで知って興味をもってくれた方、ふらっと立ち寄ってくださった方...。
わたしの周りには目には見えないたくさんのつながりがありますが、写真展という一つの空間を通してそういうつながりの形を見ることができたような気がします。観に来てくれた方が「写真で繋がれるって素敵なこと」と言ってくださって、本当にその通りだと思いました。
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今回は一つの壁にわたしの写真を展示しましたが、壁はそこで終わりではありません。きっと、いろんな人と出会い環境が変わる限り壁は続いていきます。
そこにはどんな瞬間が貼られていくのか、まだわかりませんが、自分の写真の、そして生きていく世界の研究はこれからも続いていくのだと思います。
iroiro.の方、来てくださった方々、本当にありがとうございました!
そして一緒にやってくれたななみさん本当にありがとう!
これからもわたしたちの写真をどこかで見ていただけたらうれしいです🎞️
書き上げた卒論も興味がある方はぜひ読んでみてください✒️⇩
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