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西鉄バスのすごいところ


西鉄バス
それは福岡を中心に、街の隅から隅まで運行する、市民の身近で大事な足であります。
福岡の大動脈、というよりどちらかと言えば毛細血管です。
本当に隅から隅まで走っているので、この西鉄バスという存在のおかげで、福岡はバス大国たいこくなんていう称号まで手にしています。


いわゆる市営じゃなくて私営のバスなんですよね。
バスの保有数は日本2位だったかな?
千葉かなんかには負けてた気がしますが。
今また抜いたんだっけ。あいまい。


福岡にいながら、西鉄バス乗ったことないなんて人はあえて言おう、完全にモグリである(異論は認め…う)


昨今さっこん、福岡のローカル情報が他地域に流出しつつあるので、名前だけでも知っている方、いらっしゃるかもしれません。
だけどこの西鉄バス、紹介のされ方がちょっと特徴的なのです。


そう
実はこの西鉄バス、ただのバスではありません。


絶対1番に挙がる特徴は、天変地異くらいで負けない、屈強なバスなのであるということ。
基本雨にも負けず、風にも負けません。
地震が来ようと、地面に穴が開こうと負けない。


台風が直撃したとき、頼む!走らないでくれ!休みたいから!!と願ってしまうくらい頼りになる。
褒めてます。


そういう伝説は恐らくググればいくつか出てくると思います。


そして運転手さんの技術が本当にすごい。


西鉄バスのシリーズのひとつに、連結バスというものがあります。
簡単に説明すると、およそバス2台分がくっついたような全長が長めのバスです。


それを際どいスペースを作って駐車をするという検証をテレビでやったんですね。
語彙の崩壊ですが、運転手さんマジで神でした。


かくいうわたしも、小さい頃からお世話になっています。


子供のときって、ボタン、押したいじゃないですか。笑


いわゆる最寄りが終点にもなるところに住んでいたのですが、あるとき車内に母とわたしの2人だけになりました。


滅多に乗らないバス、ライバルがいない状況で、確実にボタンを押してやろうと気合い充分だったわたしに母が


「終点だから押さなくていいんよ」と言ったのです。めっちゃ落胆しました。


しかしその会話を聞いていたらしい運転手さんが「押していいよ」とマイク越しに言って下さり、ピンポーンとボタンを押させてもらった幼少期の思い出があります。


また高校のときには、家から1時間かけてバスで学校まで通っていました。


その当時、バスラー学生の強い味方が、天下の印籠いんろうエコルカード!
月7000円で、エリア内が乗り放題でした。


このカードのおかげでわたしは、公共の乗り物や福岡の地理を鍛えられたのです。


バスとか電車とか乗り慣れてないと、怖いんですが、このカードがあれば料金では痛い目を見ることがないので「なんかわからんくなったら、降りて天神って書いてあるバスに乗ろう」という大きな気持ちにさせてくれました。


これ、本当に大きい。
天神にさえ行ければ帰れる、もしくは立て直せるという自信。大きいです。


するとその度胸と方向感覚で、電車とかも乗れるようになれたのです。


そして現在に至る。


今メインは電車なのですが、電車の時間が合わないときにバスに乗ってます。


だいたい同じ時間帯のバスになるのですが、ある日バスに乗っていると、車椅子の方が停留所にいらっしゃいました。


西鉄バスにはノンステップバスという、段差のない造りのバスもあるのですが、そのときのバスは…どうだったかな…


するとどうするかと言うと、運転手さんが降りて、車椅子を押されたんですね。


その、手さばきの、慣れている感じにわたしは感激しました。


わたしもまぁまぁのバスラーですが、車椅子の方との遭遇ってあんまりありませんでした。


少なくともその時間帯のその沿線のバスもまぁまぁ乗るんですが、ここでは間違いなく初めて遭遇しました。


だから実際、運転手さんもそんなに車椅子の方と会わないんじゃないかと思うんです。


電車でも見かけますよ。でも


バスってドア狭いじゃないですか。
地面からの距離も遠いし。


車椅子ってめっちゃ重いし、本人が真っ直ぐ座れてるならまだしも、そうじゃない、重心が真ん中じゃないときありますし、安定感ないとこに向かうときの心許なさハンパじゃないんです。
気をつけるところいっぱいありますし。


でも運転手さんの車椅子さばき、めっちゃスムーズだったんですよね。全くおたおたしてなくて。


定期的に講習みたいなのあったりするのかなぁとか思いました。


なんか…バスの運転技術だけじゃないんだなぁって目の当たりにしました。


わたしは、バスは西鉄バスしか乗らないので知りませんが、他社のバスでもそうかもしれません。


ただやっぱりそういう姿に、改めてハッとさせられます。
サービス?ホスピタリティ?
ここはみんなに平等の社会であること。
それを提供する側でいるとき、いられるように、身につけておきたいもの。


仕事帰りの精神的白目をむいていたタイミングですが、当たり前のように見せてくれた姿に、いろいろ学ばせて頂きました。という話です。


毎日、安全運転で、ありがとうございます。
また乗ります。





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