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2024 J2 第32節 ロアッソ熊本 vs ブラウブリッツ秋田

今節も相性の良い相手との試合となる秋田。プレーオフ圏内を射程圏に捉える勝ち点3を奪うことはできるか。スタメンはこちら。

【熊本】71分大本→大崎、83分黒木→古長谷、三島→竹本、86分石川→松岡
【秋田】58分河村→水谷、佐藤→畑、小松→吉田、76分諸岡→藤山、83分梶谷→中村

両チーム、スタメンは概ね予想通り。

開始から圧力をかけて熊本陣内に侵入し、ロングスローやセットプレーで襲いかかる秋田だったが、熊本に跳ね返される。さらに、ボール保持を得意とするチームに対し、ハイプレスで捕まえることができずに剥がされ始めると、試合は徐々に熊本ペースへ。22分に三島に強烈なボレーシュートを叩き込まれ、完全に熊本の試合となると、前半の秋田のチャンスはほぼないに等しかった。

後半も試合の構図としては変わらない。カウンターから72分に唐山にゴールを許すと、82分にはゴール前で石川に自由を与え3点目。終盤、あわや4点目、5点目というシーンを耐えて、吉田が1点返せた点は良かったものの、全体的には非常にお粗末な内容で、プレーオフ圏争いから脱落する1敗となってしまった。

この試合に関しては、公式コメントで諸岡が語っている事が全てだろう。

自分たちの土俵に持ち込めないときにこそ、自分たちの良さを出さないといけないし、それで戦っていかないといけないんですけど、そういう部分が出せないときの引き出しとか、それを越えていく力強さが足りなかった

Jリーグ公式コメントより

昨年は、ビルドアップが得意なチームに対しては前から捕まえにいき、塩漬けにするような試合ができたが、さすがに守備のやり方がわかれば、その対策はできる。それがボール保持に特化したチームであれば尚更、ということで、この試合は非常に厳しかった。

幸い、勝ち点はあるのでこの1敗が今季においてなにか絶望的なものではないにしても、今後の秋田の進む道を考える上では、色々考えさせられる試合だった。

ボール保持に特化する必要はないものの、4バックのライン間を意図的に取ってくるような相手に対しての対策は不明瞭だし、やっている事が単純な分、対策も容易になってきているのではないか。

次節の徳島も、ボール保持に特化したチームなので、1週間の準備期間を経て、ホームでどのような試合を披露するのか注目したい。

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