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2023 J2 第39節 ブラウブリッツ秋田 vs ベガルタ仙台

早くJ2残留を決めたい両チームの対戦となった東北ダービー。舞台は一足早く冬がすぐそこまで来ている秋田。秋田は対仙台戦初勝利を。仙台は貫禄を見せつけたいところ。2チーム一緒にどうぞ。

スタメン

【秋田】57分畑→中村、齋藤→梶谷、69分吉田→青木、才藤→三上、78分井上→田中
【仙台】67分長澤→エヴェルトン、山田→許、76分鎌田→加藤、90分氣田→齋藤、秋山、菅田


秋田は諸岡が出場停止。代役を務める井上は5月以来のスタメンとなる。また、前線2枚は宮城県コンビ。
仙台は郷家が3試合ぶりにスタメンに復帰で松崎がベンチスタート。長澤と鎌田は並列で中島がトップ下になるような時間も多かった。

ブラウブリッツ秋田

4分に氣田に決定機を作られたものの、直後に齋藤に決定機が訪れる五分五分の展開。その後はセカンドボールの回収率で勝ったので、20分くらいまでは秋田の土俵で試合をすることに成功する。しかし、仙台がある程度慣れてきて、ビルドアップで外されるようになった20分以降後手に回る。ピッチをワイドに使われ、捕まえきれずにいると、29分に失点。その後も決定機はありながらも林の前に得点まではいかない。
後半は風下ということもあり、完全に秋田ペース。相手GKやDF陣からのロングボールを風が押し戻してくれるので、基本仙台陣地で試合を進めたが、最後の最後まで林の壁を崩すことができない。終盤はGK圍を上げてゴールを割ろうとするも、カウンターであわや2点目、3点目というシーンもあり、苦しい展開。残留を手中に収めているとはいえ、なかなか勝てないホームでまたも勝てず連敗となってしまった。

ベガルタ仙台

序盤から左サイドのマッチアップで氣田が高田に対して優位だったため、そこから押し込むも先制点は奪えない。秋田の時間を耐えると20分過ぎから、DF4枚+長澤で、秋田のハイプレスをかわし、逆サイドに展開することでビルドアップを成功させる。そうして得た展開の中で、左の中島からのクロスを真瀬が合わせ、最後は郷家が押し込み先制に成功。ここ最近見た中では一番綺麗なゴール。
前半は1点リードで折り返したが、風上となった後半は展開が一変。そもそも強風に押し戻されて秋田陣地までボールを運べず苦しい展開が続くも、林のビックセーブと、球際のバトルで1歩も引かずに耐える。各選手が体を先に入れてボールを先に触ることで、秋田のチャージをファールにしていたのは上手かった。特に鎌田。
終盤のカウンターで1発仕留めていれば完璧だったが、ひとまず1-0での逃げ切りに成功した。

最後に

よくわからない天気の中、前半から得点の香りがするとても良い試合だった。
秋田は、前節同様なかなか苦しい試合。スタイルが確立されていて、試合の中で自分たちの時間とそれに伴う決定機も作れているが、とにかく点が入らない。齋藤、吉田、飯尾、梶谷など4点分のチャンスがあったが、どれか1個でも入っていれば試合は全く違う展開だっただろう。とはいえ、いる選手がなんとかするしかないので、これでも入らないのであればもっと決定機を作るしかない。

仙台は用意してきてことを出せたし、結果的に無失点で逃げ切ったので良かっただろう。

去年は仙台のプレーオフ進出がかかっていたので、かなり熱い試合だった。そもそもダービーなので、熱量は今年も負けてはいなかったものの、事前の天気予報もあってか、昨年の動員数を大きく下回ってしまったのは残念な部分。
来年もこのカードが実現することは濃厚なので、一段と盛り上がる展開で開催されると良い。

秋田(大曲)で生まれ、神奈川県藤沢市で育ち、親戚が仙台にいたためベガルタ仙台を先に知り、ずっと仙台を応援してきた自分にとって、このカードは特別な試合。この2チームの対戦が、より上のレベルで続いていくことを願っている。

余談だが、一番行ったことのある回数が多いスタジアムは、家から近い平塚競技場。来年実現するかもしれない湘南ベルマーレとブラウブリッツ秋田の対戦ほど感慨深いものはないので、実現すると良い。(湘南ベルマーレは全く応援してない。)

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