ベガルタ仙台はなにを変えるべきか ~売上高から II~

さて、続けます。

◾️入場料収入

下図はまたもや、Jリーグの公式発表資料からだ。

J1 トップは当然ではあるが、浦和レッズでその額約19億。埼玉スタジアムという巨大施設と大勢のサポーターがいらっしゃれば当然といえる。
次いで、ガンバ大阪が11億。こちらもパナソニックスタジアム吹田の新設が大きく寄与しているだろう。日本で一番大きいスタジアムの日産スタジアムが本拠地の横浜F・マリノスは9億7千万で3位だ。2019年、リーグ優勝を決めた際には7万人がつめかけたそうで、毎年優勝争いを繰り広げることができれば、 同クラブの入場料収入が浦和レッズを超す日が来るかもしれない。

我らがベガルタ仙台は6億台で13位。リーグ戦の順位みたいではあるが、スポンサー収入と比較すれば健闘しているといえるだろう。しかし、私はこの入場料収入が問題だと考えていて、なぜかといえば減っているから。2019年はまだ決算が出ていないが、5億台に転落する可能性が高い。 ユアスタが19,694人である限り、我々が目指せる入場料収入の限界はおそらく7億台だと試算する。

売上高をJ1平均に近づけるために、入場料収入で7億円台までのせたいところだ。

文を読むのが面倒な方は上図を見てほしい。
2019年は278,662人を動員した。全席種の平均単価が1,972円(平均値計算済)で、実はトップチームだけでは5億台というのが現状。決算の数字はレディ ース分も含まれるため、6億台となっている可能性が高い。それでも、2019年は現時点で約2,000万の減収が見込まれるため、入場料収入は減収が濃厚。
加えて、この計算には年チケがどうこうであったり、招待券を何枚配っているかなどは加味されていない。(さすかにわからないので加味できない。)あくまで、一人一人が律儀にお金を払って見に来ている想定なので、かなり甘々な試算と言える。が、それでも減収なのだがら減収だと思う。

これも単純な話ではあるのだが、入場料収入を増やすためには来る人を増やすか、単価を上げるしか方法はない。
現状を見れば、単価を上げたら人は来なくなる可能性が高いので、動員数を増やしていくしかないのだ。リーグ戦で平均18,000人、カップ戦最低4試合を8,000人と計算し、年間 338,000人動員できれば6億後半は達成できそうである。

では18,000人も集まるのか、というとこに疑問符が付く人が多いと思うが、思いかえしてみてほしい。2002年は入っていたはずだ。クラブには、それを取り戻す営業努力が必要であり、私たちサポーターにできることは、去年よりも1試合でも多く、1人でも多く誰かを誘ってユアスタに足を運ぶことだろう。もちろんチケットを買って。

しかし、キャパシティーが決まっている以上、もっと上を望むのであればやはり単価を上 げていくしか方法はない。例えばエキサイティングシートの拡充であったり、席の新設などを考えていかなくてはいけないのではないか。
そうはいっても、ユアスタは自前の施設ではないのでどこかを勝手にいじるわけにはいかない。かの DeNAベイスターズのように、管理会社の株式を取得して自分たちの庭にしてしまうという方法もなくはないが、ベガルタ仙台の筆頭株主が宮城県と仙台市である以上非現実的か。そもそもユアスタはサッカー専用ではないし、という問題も出てくることを忘れてはならないだろう。

最後は物販収入等々に触れたいと思います。

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