ベガルタ仙台の2020年を考えよう

最終節のホーム湘南戦、引き分けたことでホーム未勝利という不名誉な記録を残して終わった2020年。
世界的に様々なことがあった年ではあったが、ベガルタ仙台は色々ありすぎた。
例年通りシーズンを振り返ることとしたいが、まとまったような記事にすることは到底できないので思いのまま書き記したいと思う。

・年間17位という事実

6勝しかできず、言うまでもなく2010年の昇格以降最低成績で終えることとなった。怪我人の続出、コロナによる過密日程。平均で1ヵ月6試合という異常なシーズンであったことは事実だが、それは我々だけではない。ACL組はもっと厳しかった。
序盤は良かったが、今シーズンから就任した木山監督の433で勝てないと、4321の導入など迷走を始め、9月には怒涛の6連敗を含む17試合勝利なし。負傷者の復帰とともに終盤巻き返すも、降格圏脱出とはならず、本来であればJ2降格となる順位で終えた。
本来であれば、来シーズンはJ2なのだが降格なしの特例制度に救われ、J1で戦うことができる。新任スペイン人コーチ就任は木山続投フラグかと思いきや、最終節を前にしてまさかの退任決定リリース。であるならば、17試合勝ちなしのどこかで切るべきだったのではないかと思うが、面倒なことにこの間に経営陣も変わっており、その辺の意思決定が作用したのだろう。とにかく、監督人事からスタートしなければいけなくなり、フロントに年末年始はないと思われる。

・債務超過という事実

今年はピッチ外でも騒がしかった。M渕の不祥事は今さらほじくり返しても仕方ないのでここでは触れないが、経営成績に触れないわけにはいかないだろう。

昨年の終わりというか、今年の始めあたりに我がクラブの財務は割とやばいし、J1レベルではないので変えていかなければいけないんじゃないの?という問題提起をしたが、あながち間違ってなかったようだ。また、これまで色々ふざけた記事とかを書いてきたが、過去一反響も大きかったのでそれなりにサポーターとしても思うことがあった部分のようだし、的を射ていたのだと思う。

債務超過という状態は、クラブ存続の危機といえるのだが解消する道筋を示してほしいところ。
早い話、大口スポンサーの獲得または出資か、人件費の大幅削減しか方法はなく、後者はしないと言っているので前者なのだろう。だがしかし、アイリス傘下に入ることを拒み?拒まれ?、「市民クラブ」という謎ワードとともに新社長体制がスタートしてしまった。

監督人事よりも、こっちの方が先に解決しなければいけない問題だと思っている。場合によっては、スポンサーが集まらない場合、高額年俸選手とはお別れしなければいけないし、ただでさえJ1最下位クラスの経営規模のクラブがそれをするということは、降格は規定路線。残れたらラッキー、というスタンスであることを我々サポーターも理解して2021年を迎えなければならないのだ。
大口スポンサーが急に湧いてくることはないと思うし、既存のスポンサー様からの増額は厳しい状況であることを踏まえると、来季明るい話はできないと思うので、できないことはできないと早く言った方が良いのではないかと思っている。

ここまで暗い話になってしまったので少し明るく前を向こう!

・今季のベストゲーム

第32節 VS FC東京 2-2

本来はG大阪戦なのかもしれない。が、あればちょっと不意打ち的な部分もあり(それに対応できないガンバもガンバなのだが、、)、個人的には上位相手に食らいついたFC東京戦だろうということになりました。433で戦えてたし、山田のターンとかすごい目に焼きついてるし、ACL前のFC東京を最後まで苦しめた試合で、木山体制に希望が見えた試合でした。勝てたらなお良かったけど。

・今季のベストゴール

第32節 VS FC東京 2-2
84分 松下 佳貴

こちらもFC東京戦からの選出となった。
芸術点では清水戦と同点なのだが、松下の出場時間を考えるとこっちだろうな、と。20分足らずの出場時間でこの仕事はさすがの一言。完全に個の力なのだが、こういうプレー含めて松下がいたらまた違ったんだろうなと思われるゴールだった。

さて、現在のところ大きなリリースはないが、これから怒涛のリリースが来るだろう。
憲太郎は既にリリースが出ているが、スウォビィク、シマオ、パラとは間違いなくお別れだし、飯尾、正也もおそらくお別れ。
クエンカに引き続き7,000万払うんですか、だったら兵藤に残ってもらった方が良くないですか、など思うが我々の声は届かない。
真瀬、アピアタウィア、加藤、井岡という4人の大卒を迎えることは決まっているが、大卒に未来を託すのはもう完全に降格するチームの流れなので可能な限り今季の主力は残ってほしいところ。そこで問題なのが今季の主力って誰?って話なのだが、ひとまずクラブの象徴として関口、晋伍、蜂須賀はいないとまずいし、その今後を担う佐々木匠はマスト。松下はいないとどうにもならないので、この辺りを骨格としてあとは新監督がなんとかしてほしいところ。

補強もまともにできないだろうし、FC東京の試合に出れずに腐りかけてる若手は積極的に拾っていければと思ってるし、J1クラブを契約満了になった選手は手当たり次第声掛けといたほうが良いのでは。そんなに給料払えないけどね。

最後に、山口の監督に就任された男前監督に関しては、余計なことはしないでください。お願いだから。

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