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2024 J2 第4節 ブラウブリッツ秋田 vs ベガルタ仙台

今季初のみちのくダービーが秋田で開戦。
両チーム側の視点から。

◼️スタメン

【秋田】61分中村→畑、小松→吉田、71分佐藤→大石、80分諸岡→小野原、梶谷、松本
【仙台】71分菅原→中山、84分中島→オナイウ、相良→名願


秋田はルヴァン杯と前節の徳島戦で結果を残した佐藤がスタメン。古巣戦の蜂須賀は残念ながらメンバー外に。
仙台は、秋田のパワー対策で菅原がスタメンに。また、リーグ戦では名願が初のベンチ入り。

◼️試合内容

八橋特有の強風の中、両チーム似たことを志向しているため、序盤はロングボールが飛び交う。仙台がペースを掴んだかと思えば、秋田が握り返すような展開の中、決定機の数で上回ったのは秋田。風を味方にCK、ロングスローで仙台ゴールに向かうものの、林のセーブに合い得点は奪えない。
後半も同様の展開が続く中、決定機の数で上回ったのはこちらも秋田。特に、83分の大石のクロスに畑が合わせたシーンは仕留めておきたかった。仙台は終盤、名願のヘディングシュートが秋田ゴールを脅かすも得点にはならず、スコアレスドローで終戦となった。

◼️秋田

仙台のハイプレスが来る前にロングボールを放り込むことで、ある程度自分たちの試合にすることに成功。仙台ペースになりかけた時も、相手のミスを見逃さず、自分たちのペースに引き戻したとこまでは良かったが、どうしても点が入らない。31分にロングスローから迎えた佐藤のヘディングか、83分に迎えた畑のボレーシュートを仕留めていれば勝てた試合だったため、勝ち点2を落とした感が強い。とにかくゴールというこの状況は、ずっと付きまとう課題。あれで入らないのであれば、決定機の数をさらに増やすしかない。
それでも、開幕2連敗で始まったシーズンにしては、非常に状態は上向いてきた様子。この日も球際の強度は失っていなかったし、陣形もコンパクト。仙台DF陣がボールを持った時のハイプレスもそれなりに効果を発揮していたので、あと必要なのは「ゴール」のみ。
この日先発した佐藤のプレースキックは非常に精度が高いので、今後に期待したいし、右利きの水谷とセットだとさらに驚異だろう。
次節は再びホームで栃木と対戦。約1年勝てていないホームで、次こそは勝利を。

◼️仙台

なかなか自分たちのやりたいことをできず、決定機の数でも上回られた試合だったため、勝ち点1を拾った感が強い。前半15分過ぎに、菅田、小出がボール保持を始め、長澤と連携を取って郷家がフィニッシュまでいったシーンは良かったのだが、その直後に小出のパスミスから秋田にセットプレーを献上し、自ら流れを絶ってしまった。後半も似たようなシーンが多く、キーパーまで下げてロングボールを蹴らされ、相手ボールとなってしまっていたが、この辺りはまだ構築中なので長い目で見なければならないだろう。
ただ、終盤の決定機を耐え、2試合連続クリーンシートに抑えたところは去年から大幅な改善が見られる。前節は清水が、今節は千葉が4失点しているが、最後は失点が少ないチームが上位にいるはずなので、この守備は継続したい。
あとはいかにして点を取るか。今日のように、ハイプレスが機能しないと得点の確率は減ってしまう。次節の熊本、その次の徳島はあまりそのようなことはしてこないチームだが、シーズンの中でこの課題に再びぶつかった時にどのように解決するか。

◼️最後に

ゴールは生まれなかったものの、両チーム強度が高く非常に良い試合だった。強風だったものの天候にも恵まれ、秋田はクラブ史上最多動員数(6,256人)を更新。東北同士、これからも切磋琢磨していきたい。次の対戦は10月だが、両者上を目指す戦いの中での、緊張感ある一戦となれるようなシーズンを。

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