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2024 J2 第1節 大分トリニータ vs ベガルタ仙台

待ちに待った開幕戦は、大分でのアウェイゲーム。第二次片野坂政権の大分を前に、どのような試合を見せるか。スタメンはこちら。

【大分】56分松尾→中川、ペレイラ→野嶽、宇津元→長沢、76分弓場→薩川、87分野村→小坂井
【仙台】63分長澤→鎌田、相良→郷家、73分中山→菅原、石尾→マテウス、88分中島→遠藤

序盤にそれぞれサイドのクロスから野村、相良がチャンスを得るも決められない。その後は双方にチャンスがあったが、僅かながらに強度の面で勝った仙台がペースを握ると、先制点は40分。この日急遽先発となったGK濱田のミスを見逃さず、最後は相良が仕留めて仙台が先制。

後半も、相良のミドルシュートで幕を開け、2点目が取れそうな気配はあったが、56分に大分が長沢を投入してくると、前線にアバウトに放り込めるようになり、徐々に大分がボールを持つ時間が増える。それでも守備陣はコンパクトに、強度高く耐えていたが、前からのチェックが緩くなり、工藤が吊り出された結果、ライン間を取られたのが82分の失点シーン。薩川のクロスに合わせたのは長沢。しっかり恩返し弾を食い、開幕戦はドロー決着となった。

一つ目の大きな収穫は、昨季とは見違える強度を披露できたこと。その他にもオナイウ、石尾、工藤の出来、4バックでも精度の高いサイドチェンジで幅を取ることができた点など、見応えはあったし、ここ2年の開幕戦ドローとは一味違うものだったことは確か。
ただ、何度も自陣左サイドから入り込まれた守備や、相手の交代によってペースを奪われてしまう弱さを露呈したことも事実。
監督自身、「尻上がり」にという言葉を使っているので、一つ一つ修正と積み上げを図っていきたいところ。

まだ完成度がイマイチで披露できないのか、後方からのビルドアップのシーンはなかったので、ここがどのあたりで披露されるのか。その出来によって「尻上がり」の具合が判断できそう。とはいえ、それが2試合目で披露されるわけではないと思うので、まずはハイプレス&ミドルプレスを軸としたサッカーでどこまで勝ち点を積めるか。また、この試合に出れなかった選手たちがどれぐらいやれるのかを見極めた上で、どのような11人に落ち着くのかに注目していきたい。

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