僕がnoteでドラムを語る理由。Part 1
中学生の頃、僕はドラムには全く興味がなかった。
音楽自体にも疎くて、テレビで流行っているアーティストの代表曲をいいなと思った時だけ聞く程度だった。
バンドに対してのイメージは「チャラい」「クラスで人気者だった人だけがやれる職業」みたいな独特な偏見があった。笑
根暗だった僕は自分の気持ちをはっきり言えず、ナメられることの方が多かった。
「こいつなら何をやっても許されるだろう。」と
学年の上位カーストの人達から半分いじめのようなちょっかい的なものも沢山かけられたりもした。
学校での成績は上の下くらいで少し頭がいい人みたいな感じだった。
部活はサッカー部。
みなさんの中でサッカー部といえばイケイケな人達が入る部活。みたいなイメージは当然あると思います。
今考えると良くこの部活を選んだなーと思います笑
選んだ理由は小学6年生の時から仲良くしていた友達がサッカーをやっていて
「中学になったら一緒にサッカーやろうよ!!」
と言われた事がきっかけだった。
自分一人で友達関係を一から作っていかなきゃいけない部活よりも最初に友達がいる環境の方が良かったと考えていたから。
入ってみると想像通りイケイケの人達の集まりだった。
僕は運動はあまり得意ではないので全然上手くならなかったし、先輩達からも怒号を浴びせられる日々が続いていた。
入部したての頃は毎日全身筋肉痛だし朝は早く起きて練習に行く。
しんどかったけど、それでもやっていれば上手くなるだろうと何となくやり過ごしていた。
サッカー部に誘ってくれた友達は小さい頃からサッカーをやっていたので当然めちゃくちゃ上手いし、先輩達からも可愛がられていた。
「上手いだけであんなにチヤホヤされるのか、、」
僕はそれを言葉にすることも無く心の中でひっそりと思っていた。
かといって上手くなりたいと思って練習をあまり頑張らなかったのはサッカーをプレイする事に対して楽しさを感じていなかったからなんだと思う。
その原因が
「いじめ」だ。
思春期の頃、経験したことのある人もたくさんいると思う。
グループのリーダーが対象の一人を集団でいじめるという至ってありきたりな方法。
それはある日突然始まった。
いつも通り部活に行き、部活のみんなに挨拶をすると
「、、、、」
集団で無視。。。。。。
僕の頭の中は一瞬で真っ白になった。
それまで仲良くしていた人達が集団で僕の言葉に反応しない。見向きもし無くなった。
声を聞いてくれなくなった。
「自分に何か原因があるのかもしれない。」
そう言い聞かせてこれまで自分が会話した内容を思い出せる限り思い出した。
それでも分からなかった自分に腹が立つ程に彼らを責めようともやられた一番最初は思わなかった。
もちろん彼らには理由など一切なく、ただ単にいじめようと思った対象が僕だったのだ。
問題はそれを始めようと思って実行したリーダー的な人物が僕をサッカー部に誘ってくれた友達だったということ。
すごくショックだった。
どうせなら殴られたり蹴られたり、身体に傷を付けられた方がマシだと思っていた。
「僕がナメられやすいからだ。」
自分の事をすごく責めていた。
当然だけど彼らの事はすごく憎かったし、悔しかったがケンカをする程の度胸もなかったし、しようとも思わなかった。
それを解決しようとも思わなかった。。
「僕が我慢していれば誰かが被害を受ける事もない。ならこのまま誰にもバレずにやり過ごせれば、、」
そう思って日々を過ごした。
いじめは無視だけでは無かった。
僕にボールをパスする時だけとてつもないスピードでパスを出してきたり、
練習中に僕を的にしてロングボールを蹴るという的当てゲームが知らぬ間に開催されていたり、
影で「デメキン」というあだ名を付けられて顔をバカにされたりもした。
ある程度のジャンルのいじめは網羅してきた笑
せめて心が楽になる場所さえできれば、、
そう思って日々を過ごしていた。
学校の中での居場所。
「クラスで仲良くしている友達とは楽しくいたいな」
その思いも叶わぬ夢となっていく、、
クラスの中の仲の良かった友達の間でも僕を無視するという陰湿ないじめが始まった。
きっかけなども何も無く突然始まった。
いつも通り話かけようとしたら僕に聞こえる程度の声で
「あいつ無視しようぜ」と友達の輪の中で発し無視をする。
挨拶をしても、会話を切り出してもずっとひたすら無視、、
とうとう学校に居場所が無くなってしまった。
朝の練習で部活に行けば周りから無視、
パスもまともにしてもらえず的当てゲームの的になり彼らのパス精度の練習のお付き合いを自然とやることになり、
影で「デメキン」と呼ばれる。
朝練が終わりクラスにいくと友達のグループからは当然の如く無視。
それを見て見ぬふりしている周りのグループ、、
とうとう学校に行きたくなくなった。
辛かったし、他の楽しみを見つける余裕もなかった。
家庭にはその気持ちは持ち込みたくなかったので、
この状況になっても僕は親には何も言わなかった。
それは心の中で自然と
「親に言うともっとややこしいことになってしまう。」と、どこか心の中で思っていたからかもしれない。
母は至って大人しめな性格。
父は頑固で教育熱心。そして対人関係に超不器用。
家に帰ると、毎日3時間机に向かわされ父の視線に見張られながら勉強していた。僕は恐怖で仕方なかった。
「勉強をしないと怒られる。」それが怖かった。
勉強は大嫌いだったし、父が怖かったので無理矢理していた。
怖かったけど、尊敬はしていなかった。(それは今でも同じ)
人として大事な事は何一つ教えてくれなかった。
例えば、お金の事や大事な友達との付き合い方。
ただただ勉強だけを頭ごなしに「しろ!!この先、生きていけなくなる!!」とひたすらに言う父だった。
そういった事から人間的な部分は嫌いだ。
いじめを受けていた真っ只中はひたすらに勉強!勉強!勉強!とうるさく言われサボると暴力をふるい頭ごなしに怒鳴られる。
さらには離婚寸前だったため頻繁に両親の間で喧嘩が勃発していた。
クラス、部活、両方でいじめを受け
楽に過ごせるはずの家庭という場所にさえ居場所はなかった。
ずっと孤独だった。
「勉強も嫌だ。いじめなんてもっといやだ。平和に仲良くやり過ごしたいだけなのに何で僕だけがこんな目にあわないといけないんだ、、」
そう思った時にある解決策が自分の頭の中で浮かんだ。
それが「自殺」だ。
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