(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
歴史を学ぶこと、それにより世の中の本質も知る1冊。
軍事史および戦略研究家の世界的権威マーチン・ファン・クレフェルトさん。多作な彼の中でも名著なのが本作『戦争の変遷』。
誰が戦うのか。戦争とはどういうものなのか。どのようにして戦うのか。何のために戦うのか。なぜ戦うのか。そして戦争の将来とは。
これらの問いに対して、古今東西の戦争を精通した氏だからこその内容が綴られています。
変遷という観点からいうと、第一次・第二次世界大戦頃の戦争と、現代の戦争では、様変わりになったと言います。
その際たる原因は核爆弾。その地を、その国を終焉にもたらすほどの威力。
また同時に起きたのは、武器の超高性能化と脆弱性。ゆえに、低強度紛争の復活、そして、非三位一体の争いの時代になったと。
※三位一体:クラウゼヴィッツは、近代国家間の戦争とは、「政策を追求する国家」「それを実行する軍隊」「熱狂的に戦争を支持する国民」
戦争という分野においても、その在り方は普遍ではないことを感じます。
戦争の非普遍性を説いた上で、その根底にある普遍性を述べます。
不確実性と摩擦と硬直化。
何からの組織に基礎を置く社会的な活動。
これは戦争に関わらず、人が介在する営みにおける真実とも感じます。
変わるものと変わらないもの。戦争の変遷(歴史)というテーマから、それを感じ取ることも出来る名著。
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