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週末読書メモ145. 『CEOエクセレンス 一流経営者の要件』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

「経営は10種競技」であると。


今回の調査の結果、CEOが主に果たすべき「六つ」の責務が明らかになった。それらは「方向を定める」、「組織を整合させる」、「リーダーを動かす」、「取締役会を引き入れる」、「ステークホルダーと連携する」、「自身のパフォーマンスを最大化する」の六つである。

世界的な戦略コンサルティング会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニー。どの会社以上に、世界中のトップビジネスリーダー達に触れてきた彼/彼女らが、21世紀のCEOに求められる卓越性を分析した1冊です。


CEOの6つの責務
「方向を定める」
・ビジョン、戦略、リソース配分
「組織を整合させる」
・企業文化、組織設計、人材強化
「リーダーを動かす」
・トップチーム構成、チームワーク、運営リズム
「取締役会を引き入れる」
・関係構築、決議能力、取締役会
「ステークホルダーと連携する」
・社会的責任、相互連携、真実の瞬間
「自身のパフォーマンスを最大化する」
・時間とエネルギー、リーダーシップモデル、全体観

「方向を定める」、「組織を整合させる」、「リーダーを動かす」、「取締役会を引き入れる」、「ステークホルダーと連携する」、「自身のパフォーマンスを最大化する」。

これら6つへの責務と、各3つの行動様式がまとめ上げられています。


リーダーたちの多くは、剪定という難しい作業がまさに行動習慣の一部に思えるようになるための「儀式」を行なっている。
(中略)「月曜日になると、『先週は、どんなしがらみを断ち切りましたか?』と私に尋ねてきました。しがらみを断ち切らないと、組織は行き詰まってしまう恐れがあります」

剪定せよ。「どんな挑戦をしましたか?」という問いはありきたりですが、「どんなしがらみを断ち切りましたか?」という問いに思わず唸ります。

謙虚さを身につけるために、ベストなCEOたちは自分が主役だと決して思わないようにしている。そして、サーバントリーダーとしての自身の役割を見失わないよう、具体的な策を講じている。また、自分の思い込みにとらわれずに事実をきちんと知るために、多様性のある私設顧問団を置いている。さらに、最高位の役職に就いて指導力を発揮できる機会に心から深い感謝を示し、そうした立場に伴って発生する自らの責任についてもきちんと認識している。

謙虚たれ。そのために、具体的な施策を講じよ。

トップがメンターを持つべきというのは、数年前に流行りました。今は多様性のある私設顧問団を置くべきであると、試作自体も数年でアップデートされていることを感じます。


節々で参考になる点があった上で、本書最大の主張は、6つの卓越性の全てにおいて、うまくやる必要があること。

日本だとマイナーな経営者も多数取り上げられている本書。ある一定規模以上の組織において、求められる水準に触れられるだけでも、本書の価値は大きいです。

ベストなCEOは、「方向を定める」「組織を整合させる」「リーダーを動かす」「取締役会を引き入れる」「ステークホルダーと連携する」「自身のパフォーマンスを最大化する」といった各項目で、必ずしも世界一というわけではない。だが、彼らはこれらの責務をすべてうまく束ねて実践することにかけては、世界トップレベルなのだ。


似たような本で、同じく戦略コンサルティング会社のBCGによる『経営者になる 経営者を育てる』を思い返します。

こちらの本での最大のポイントは、企業のフェーズによって、経営者の求められるものが変化すること。

n=1ではなく、多数の経営者のサンプルをもとにした2冊だからこそ、浮かび上がる真理は、1つの正解も型も無いこと。

全体観、大局観をもって、偏らず、固まらず、自分自身を変え続けられるようにいたい。


【本の抜粋】
今回の調査の結果、CEOが主に果たすべき「六つ」の責務が明らかになった。それらは「方向を定める」、「組織を整合させる」、「リーダーを動かす」、「取締役会を引き入れる」、「ステークホルダーと連携する」、「自身のパフォーマンスを最大化する」の六つである。

この六つの責務で、ベストなCEOがそれ以外のCEOと何が違うのかというと、六つそれぞれの責務への取り組みに対するマインドセットと、サブカテゴリー要素についての行動様式だ。

CEOの6つの責務
「方向を定める」
・ビジョン、戦略、リソース配分
「組織を整合させる」
・企業文化、組織設計、人材強化
「リーダーを動かす」
・トップチーム構成、チームワーク、運営リズム
「取締役会を引き入れる」
・関係構築、決議能力、取締役会
「ステークホルダーと連携する」
・社会的責任、相互連携、真実の瞬間
「自身のパフォーマンスを最大化する」
・時間とエネルギー、リーダーシップモデル、全体観

運は大胆な者に味方するという信念に基づいて、不確実さも受け入れる。彼らは運命を受け入れるのではなく、運命をつくりだす者であり、歴史を変えられるチャンスを常に探して活かそうと行動する。

リーダーたちの多くは、剪定という難しい作業がまさに行動習慣の一部に思えるようになるための「儀式」を行なっている。
(中略)「月曜日になると、『先週は、どんなしがらみを断ち切りましたか?』と私に尋ねてきました。しがらみを断ち切らないと、組織は行き詰まってしまう恐れがあります」

謙虚さを身につけるために、ベストなCEOたちは自分が主役だと決して思わないようにしている。そして、サーバントリーダーとしての自身の役割を見失わないよう、具体的な策を講じている。また、自分の思い込みにとらわれずに事実をきちんと知るために、多様性のある私設顧問団を置いている。さらに、最高位の役職に就いて指導力を発揮できる機会に心から深い感謝を示し、そうした立場に伴って発生する自らの責任についてもきちんと認識している。

ベストなCEOは、「方向を定める」「組織を整合させる」「リーダーを動かす」「取締役会を引き入れる」「ステークホルダーと連携する」「自身のパフォーマンスを最大化する」といった各項目で、必ずしも世界一というわけではない。だが、彼らはこれらの責務をすべてうまく束ねて実践することにかけては、世界トップレベルなのだ。

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