(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
知的立国・組織を作る鍵が本作にありました。
アメリカの政治家、トマス・ジェファーソン(前半部分)、ウェンデル・H・フォード(後半部分)が残したこの言葉。
経営学者のドラッカーの言う通り、21世紀は知的労働によって価値が創出される時代となりました。前段の言葉にある通り、その世界において、価値源泉の一つとなるのが”情報”。
情報の基盤となる上で、図書館を重要なリソース・拠点と捉え直したのが本作となります。
我が意を得たりという内容でした。
古今東西を見ても、図書館が学問・文化の創出源として中心的・重要な役割を担ってきた例は多数あります。
古くは、プトレマイオス朝のアレクサンドリア図書館やアッバース朝の知恵の宝庫・知恵の館。
最近では、ユニクロが新拠点に設けた「社員が一層クリエイティブになれる空間」をコンセプトに、世界の良書が揃えられたREADING ROOMが話題となりました。
組織の長が猛烈な読書家であった例は枚挙にいとまがありません。その上で、組織・国家規模で、高いレベルへ押し上げる仕組みとして、図書館という形態の価値を再確認できます。
図書館が単なる読書施設ではなく、知・徳・体の基盤となりうる可能性を秘めているのには、以下のような特徴を持つことが挙げられるようです。
改めてこう挙げられると、たいへん興味深くて。そうか、対象とする人、分野、役割の大きさが、図書館が特別な存在となりうる理由だと。
前回取り上げた『RANGE ー 知識の「幅」が最強の武器になる』では、個人が知の幅の価値が強調されていました。
それが組織・国家規模で知の幅を獲得できた場合、そのケイパビリティの高さは凄まじいものを感じます。
前述のユニクロの図書館は約3,000冊(2022年8月時点、弊社の社内ライブラリにあるのが約1,100冊なので約3倍)…
自分が関わる組織で運営に関わる上で感じることは、トップと運営責任者の強いコミットが不可欠であることです。
繰り返しになりますが、情報が今、そしてこれからの時代の価値源泉になりうる以上、その資源の兵站・運用へどこまで力を入れられるか。地方、そして一次産業の世界であっても、その先のフェーズへ辿り着くためにも、情報・本を活かし尽くしていきたいです。
P.S.
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