(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
ガバナンスとは、経営論。それが骨身に分かる一冊。
本書では、アフラックで社長から代表取締役会長を歴任し、その他の会社でも社外取締役をした筆者が、自らの経験から導き出された知見が惜しげなく書かれています。
ガバナンスとは、経営だと。
取締役の使命は、事業の持続的成長と企業価値の長期的な向上を実現すること、と言われます。これは…まさに経営の本懐。
本書では、具体的に取締役会の役割・責務、社外取締役に求められる資質が、下のよう記載されています。
今の自分のレベルでは、辿り着けていなかった内容であり、だからこそ、極めて参考になります。
零細・中小企業のレベルでは、経営の執行と監督を分けられるステージには至れないとしても、ここにある役割・責務、資質を実現すれば、組織の経営力が上がることは間違いありません。
経営は実行であり、実現させないと、価値が生まれないのは事実。
しかし、何を、どこまでやれるようにするかは、もっと上位世界で決められる。それを理解しているか否かの差は余りに大きかったです。
それこそ、自分自身、ガバナンスの重要性に気が付けた、『国家はなぜ衰退するのか ー 権力・繁栄・貧困の起源』にもある通りで。
国家においては、政治レベルの領域、企業においては、ガバナンスの領域にその鍵があったと。
本書中、取締役の責務として、戦略や人材領域等の意思決定をあげているのに加え、企業文化の醸成・変革、浸透、継承を重要課題に取り上げていることも、本当に素晴らしく。
ガバナンスとは、取締役とは、いかなるものか、何をするべきかを理解したいという思いから、手に取った一冊。
併せて、何冊か手に取った中で、実際に社外取締役を経験された方のインタビューが集められた『社外取締役の実像 ー15人の思想と実践』は、視座と解像度が上がる素晴らしい本でした。
自らの焦点が、2020年は戦略、2021年度は兵站に辿り着き、そこから1年を経てガバナンスの世界へ。
さあ、また経営と1年向き合っていく中で、来年はどんな世界へ辿り着くことができるのだろう。
信念とか、人格とか、きっと、技術や能力を越えたものになっていそうな気がしつつ、また答え合わせは1年後に。
P.S.
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