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週末読書メモ1. 『山・動く 湾岸戦争に学ぶ経営戦略』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

家業(農業・林業)に戻ってから戦略のことばかり考えて二年、ようやく兵站の重要性に気づき、読んだ一冊。

二年もかかってしまったけれど、色んな本を読み、考えることを繰り返し、「戦略はポジショニングが大事」から「戦略はポジショニングとケイパビリティの組合せが大事」となり、「戦略と同じくらい兵站が大事」というところまで辿り着りつけました。戦略の世界は本当に奥が深い。

(もちろん、時間軸や流れだったり、戦略において大事なことは他にも色々あるのだけれど)


この本は、湾岸戦争で米軍のロジスティクスを指揮した将軍によって書かれたもの。

本の内容説明には、「55万余の将兵と700万トンの物資をアラブの砂漠に配備した史上最大のロジスティクス・システム」とあり、節々から膨大な範囲の思索・アクションの量のエゲツなさが滲み出ていています。

なによりも、"戦略は実行"という言葉がありますが、兵站も実行であり、リーダーシップや執念、モニタリングの仕組みの重要性を感じ取れます。

戦略を実行させるには、兵站が不可欠。そして、兵站自体をいかに実行させるか、どれほどのレベルで実行させるかが、結果に大きく影響を与えると。


物事を前進させるための思考が、戦略:実行=4:6から戦略:兵站:実行=2:2:6へ変化したけれど、また来年はどんなことを考えているのだろう。

何となく、ミッションとか、意思とか、ガバナンスあたりな気がしているけれど、答え合わせはまた一年後。


【本の抜粋】
軍隊は食べる。

軍隊にはいろいろなものが必要だ。これが実に多様な上、いつも込み入っている。ときには矛盾した要求もある。

通常、後方支援の大きな課題というのは、何千何百という小さい課題から成っている。

自分の手を汚して働くことを忘れるんじゃない。

全力で任務に打ち込む姿勢は、金や命令では手に入れられない。つくり上げるものだからである。その水準まで打ち込んでもらうためには、兵士と直接、接触することが不可欠なのはわかっている。

結局は後方支援のとてつもない課題の解決を可能にしたのは、指揮だったのである。

ロジスティクスとは、つまるところ人の問題である。

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