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週末読書メモ144. 『プロフェッショナルマネジャー』
(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
「これが私の最高の教科書だ」(柳井正)
一読して、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と思わざるを得なかった。ジェニーン氏は、「三行の経営論」と題して、こう書く。
「本を読むとは、始めから終わりへと読む。/ビジネスの経営はそれとは逆だ。/終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」
現代日本を代表するファーストリテイリングの柳井正さん。
その柳井正さんが若き日に、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と衝撃を受けたという作品『プロフェッショナルマネージャー』。
58四半期連続増益を達成した米国経営者のハロルド・ジェニーン氏が、自らの経営に対する姿勢を詰めた内容となっています。
ジェニーン氏は言う。「”経営(する)”とはなにかを成し遂げること」、「達成すると誓ったことはなし遂げなくてはならぬ」と。
ジェニーン氏は第二章「経営の秘訣」でいきなり「三行の経営論」を掲げ、これ以上はない難題を突きつける。目標を明確に定め、周囲に熱烈に示し、成功を目指せと。
成すべきことを成せ。それに対し、全身全霊でコミットメントせよと。
あまりにシンプル、けれど、あまりに重いメッセージ。
漫然と努力をすることも、目標に届かないことも、ジェニーンは許しません。いや、経営者自身が許してはならないと。「経営の鬼神」とも呼ばれた筆者の厳しい金言が、読み手の胸に突き刺さります。
マネジメントの基本的な仕事は経営することである。
(中略)マネジメントがそれに成功する唯一の道は、会社の福利に影響を及ぼすあらゆる状況に関する事実を完全に把握することだ。
トップ・マネジメントに属する人間にとって、当然なすべき程度と水準の仕事をしながら、同時に机の上をきれいにしておくなど、実際からいって不可能である。
「経営者は現場業務に干渉せず戦略だけに向き合うべき」「経営者の机は整理整頓されてあるべき」。一般的にもてはやされそうな経営理論に対しても、一刀両断していきます。ふざけるなよと、経営をなめるなよと。
理論書は理論書で学ぶべき点が多い上で、経営とはいかなるものかを知る意味でも、本書の価値は大きくあります。
経営学者の楠木健さんに、著書『戦略読書日記』の中で、「怖いけど偉いジジイ」と言わしめられた人物、ハロウド・ジェニーン。
この本を読めばいい経営者になれるわけではない。当たり前である。しかし、自分がはたして経営者を目指していいかどうか、それだけの覚悟があるかどうかは、この本がいやというほどわからせてくれる。その意味で、本書は経営者にとって「最高の教科書」である。
「店は客のためにあり店員とともに栄え店主とともに滅びる」が座右の銘とする柳井正さん。
こちらが商売に対する姿勢だとしたら、本書から経営者の姿勢へ多分な影響を与えられていることを感じます。
曰く、20代の経営者に成り立ての頃、毎日1冊のペースで本を貪り読んでいる中で、本書と出会ったそうです。
かの柳井正さんもそんな時代があり、そして、そこで出会った本から一心に学び今があると。
自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めよ。
この言葉を胸に刻みながら、前を進んでいこう。
【本の抜粋】
一読して、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と思わざるを得なかった。ジェニーン氏は、「三行の経営論」と題して、こう書く。
「本を読むとは、始めから終わりへと読む。/ビジネスの経営はそれとは逆だ。/終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」
ジェニーン氏は言う。「”経営(する)”とはなにかを成し遂げること」、「達成すると誓ったことはなし遂げなくてはならぬ」と。
ジェニーン氏は第二章「経営の秘訣」でいきなり「三行の経営論」を掲げ、これ以上はない難題を突きつける。目標を明確に定め、周囲に熱烈に示し、成功を目指せと。
「事業に常に情熱的にコミットメントするという態度が経営者には不可欠なのだ」と僕は思い知らされた。トップ経営者とは、自分で決断し、目標とやるべきことを明言し、失敗のリスクを一〇〇%背負う人のことなのだ。
自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めよ。
しかし、言うは易く、おこなうは難しだ。肝心なのはおこなうことである。
マネジメントの基本的な仕事は経営することである。
(中略)マネジメントがそれに成功する唯一の道は、会社の福利に影響を及ぼすあらゆる状況に関する事実を完全に把握することだ。
トップ・マネジメントに属する人間にとって、当然なすべき程度と水準の仕事をしながら、同時に机の上をきれいにしておくなど、実際からいって不可能である。
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