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週末読書メモ52. 『マインドフルネスストレス低減法』

(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)

マインドフルネスの理解には、この一冊で十分なのではないだろうか。


数年前から有名になった「マインドフルネス」という言葉。

本書は、この概念の提唱者、ジョン・カバットジンさんによる書籍となります。マインドフルネスに関する本は多く出版されている中、極めて分かりやすく、かつ、実用的な内容でした。

われわれ日本人にとって、仏教は宗教であり、また特別の修行法であると思い込んでいるところがあるが、カバットジンの言葉を借りるならば、仏陀は人間の悩みの解決に取り組んだ人であり、その解決法を示してくれるのであるから、仏教思想や修行法は万人のためのものであるということである。

筆者は、上記ように、仏教・禅の思想や修行法から、人生を切り抜ける実用的なメソッドを作りました。具体的には、瞑想・呼吸法をはじめとする身体のエクサイズと、必要なマインドセットの体系化です。

前者のエクササイズ内容の詳細は本書に譲りますが、とても丁寧に説明されており、素人でも家でお試しが可能なほど分かりやすいです。

そして、後者のマインドセットは、しなやかながらも、強い精神・人格を磨く道に繋がっていくようなものでした。

「マインドフルネス瞑想法」にとり組むにあたっては、次の七つの態度が重要です。
この七つの態度は、それぞれが別個のものではありません。それぞれが互いに関係しあい、影響しあって向上していくものです。一つができれば、すぐにほかのものもできるようになります。
①自分で評価をくださないこと
②忍耐づよいこと
③初心を忘れないこと
④自分を信じること
⑤むやみに努力しないこと
⑥受け入れること
⑦とらわれないこと

多くの面接調査の結果、極度のストレスに耐えられた人は、世界や自分自身に対して、”筋をとおす意識”をもっていたことがわかったのです。そして、筋をとおす意識を持っている人には、”包括的にものごとを見る能力””コントロール能力”そして”意味を見いだす能力”の三つの能力が備わっているこということがわかったのです。

これは…本当に言うは易し。

孔子や孟子のように性善説側も、尊師や荀子等の性悪説側も、どちらも強い信念を体現する姿のような生き方の上で、道家のような明鏡止水のような境地も、いつの日か体得したい…


本書では、様々なメソッドが挙げられる中、その真髄にあるのは、今この瞬間の自らの存在を生きること。そうすることで、過去・未来の両方から囚われなくなるということでした。

一つひとつの瞬間に十分に注意を集中することによって、良いことでも悪いことでも、自分が体験していることをすべて自分のものにすることができるわけです。これが”やっかいごとだらけの人生”を切り抜ける秘訣なのです。

これは、前回の「悟り」に到る道と共通しています。

難しいのは、身の丈以上のことや今ない世界を実現するには、どうしても、今だけでなく、未来とも向き合うことが求められること。未来と今この瞬間という、相矛盾する両方を捉え続ける必要があると。

うーーーん、まだ、感覚的に掴めている気がしない…

けれど、やりようはあるはず。他の分野と同じく、試行錯誤していこう。


【本の抜粋】
われわれ日本人にとって、仏教は宗教であり、また特別の修行法であると思い込んでいるところがあるが、カバットジンの言葉を借りるならば、仏陀は人間の悩みの解決に取り組んだ人であり、その解決法を示してくれるのであるから、仏教思想や修行法は万人のためのものであるということである。

一つひとつの瞬間に十分に注意を集中することによって、良いことでも悪いことでも、自分が体験していることをすべて自分のものにすることができるわけです。これが”やっかいごとだらけの人生”を切り抜ける秘訣なのです。

「マインドフルネス瞑想法」にとり組むにあたっては、次の七つの態度が重要です。
この七つの態度は、それぞれが別個のものではありません。それぞれが互いに関係しあい、影響しあって向上していくものです。一つができれば、すぐにほかのものもできるようになります。
①自分で評価をくださないこと
②忍耐づよいこと
③初心を忘れないこと
④自分を信じること
⑤むやみに努力しないこと
⑥受け入れること
⑦とらわれないこと

自分の体を管理する第一段階は、病気でもけがをしていても健康であっても、とにかく”自分の体の中で生きる”ようにするということです。このとき、自分の呼吸と、自分の体が感じている感覚に注意を集中する、という方法がとても役にたちます。

理学療法士がよく使っている、すばらしい格言を二つご紹介しましょう。体調を良くする方法を探している人にはぴったりの言葉です。
それは「体の問題なら、療法士にまかせろ」と、「使わないと、なくなってしまう」です。
一つ目は、自分では健康に良いと思ってやっていても、たいして意味がない、ということです。
二つ目は、体というものは常に一定の状態にあるわけではない、ということです。

コバサ博士は、”ストレス耐性を高める方法はいくらでもある”として、次のように言っています。
「一番良い方法は、自分の人生がどの方向に向かっているか、そしてコントロール、コミットメント、チャレンジの三つの分野をどのように変えていけばより良い人生をおくれるかを自分でよく考えて、自分の人生に真剣にとり組むことである。また、組織のなかの役割や人間関係を見なおすことで、個々人のコントロール能力やコミットメント能力やチャレンジ能力を高めていけば、かなりストレスのたまる環境の中でも、ストレスに打ち克つ力を養うことができるのである」

多くの面接調査の結果、極度のストレスに耐えられた人は、世界や自分自身に対して、”筋をとおす意識”をもっていたことがわかったのです。そして、筋をとおす意識を持っている人には、”包括的にものごとを見る能力””コントロール能力”そして”意味を見いだす能力”の三つの能力が備わっているこということがわかったのです。

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