(北海道十勝の農家6代目による週次の読書メモ)
前回取り上げた現代SFの最高峰『三体』。
その第2部が、本作『三体Ⅱ 黒暗森林』です。
冒頭に記載した、宇宙社会学の2つの公理と2つの概念。
第2部の主人公羅輯は、第1部での重要人物(三体世界とのファーストコンタクト者)の葉文潔から、それを伝えられるところから、物語は進みます。
物語の核心に触れますが、この公理と概念から導き出されるのは、「宇宙は、ただひたすら暗い」ということ。
地球文明内とは異なり、異文明同士では、互いの違いをコミュニケーションすることが困難。それ故に、生き残るため、やられる前にやるしかないと。
第1部の最後で三体世界から敵対宣告を告げられたのち、第2部では、圧倒的な技術力を持つ侵略者に対する地球人の防衛戦がメインとなります。
埋めることの出来ない力の差。その中で、上記の宇宙の真実に辿り着いた主人公の動向はもちろん、様々な人間たちが己の力を尽くす様は、心打たれるものがあります。
宇宙規模の壮大なスケールで、理学、工学、社会学、哲学。あらゆるテーマを横断する骨太な『三体』シリーズ。
寝食惜しむほど本から手を離せなくなったのは、いつぶりだろうか…
第2部のラストで一旦ひと区切りが着いたように見えて、過去2部以上のページ数を持つ第3部が存在することに、筆者の想像力へ感嘆の意を抱きます。
この物語・歴史の終焉はどうなるのだろうか。
P.S.
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