村上春樹さんのTシャツを買いに行ったら、エアリズムマスクが倍増したお話
先日、村上Radio Tシャツを買いにUNIQLOへ行きました。
「あ、あの村上春樹さんのTシャツが...!?」
この事実を知った時の衝撃たるや。
ちなみに、ドングリFMさんのエピソードで知りました。
僕はハルキストです、恐らく。ちょっと恥ずかしいですが。
長編は全て読み、短編集もぽちぽちと買いながら集めているところです。
エッセイ集も勿論大好きで、特にお気に入りなのは新潮文庫さんから出ている「雑文集」。
一度読んで「おんもしれえええええ」と感動。
その後、留学先でもこの本が恋しくなり、遊びに来てくれた後輩さんに
「村上春樹さんの雑文集を持ってきておくれ...!!」
とお願いしたほど。
大学入学時に文芸部へ入部した当時の僕は、村上春樹さんの本を避けていました。
当時の僕はきんめえ尖り方をしていたため、
「みんなが読んでいる本は読まないぜ」
「気取った文章は読まないぜ」
と一切手に取らず、W村上の片翼、村上龍さんの本ばかり読んでいました。
その後もしばらく避け続けていましたが、大学4年生の頃になると、歳を重ねてようやく丸くなったのか、村上春樹さんの本を初めて手に取ったのです。
初めて買った本は...何だったかな、「走ることについて語るときに僕の語ること」だったような。
書きながら思い出したんですが、当時好きだった女性のお気に入りの一冊だった気がします。
男って単純ですね。
ただ、一つだけきっちりと述べておきたいのは、僕は決して痛いハルキストではないということです。
毎年、ノーベル文学賞の発表の時期に、他のファンと肩を並べてジントニックを飲みながら本を開いたり、
新刊発売日に本屋さんに並んだり、
私語に「やれやれ」を混ぜたりはしておりません。
あらすじやタイトルを見て「そろそろ読もうかな」と思ったときにポチり、届けば一週間以内には読み切る程度のファンです。
いや、めちゃくちゃ好きなんですけどね。
さて、話題が逸れましたが、そんなハルキストな僕なので、このTシャツを買わない訳にはいきません。
最寄りのUNIQLOは片道徒歩30分と若干遠いのですが(自転車は持っていません)、たかが30分、ハルキストの僕には少しも苦痛には感じません。
胸を高ならせつつUNIQLOへ入店した僕の前に、村上Radio Tシャツコーナーが広がります。
「おぉ......これが......」
長らく購入を夢見てたこともあり、胸の高まりを抑えることに精一杯でした。
ちゃんとお店の中で見てみると、思っていたよりもTシャツの種類が豊富でビックリ。
鳥のシルエットの中に「海辺のカフカ」の文章が散りばめられたものや、
レコードがバーンと胸元に載ったもの、
「Dance Dance Dance」の可愛らしいふにゃっとした人間のイラストが胸ポケットに入っているものなど、ファンを悩ませるものが沢山。
うーん、とTシャツを広げては背中のイラストもチェックし、延々と悩んだ挙句、2枚のTシャツを買うことにしました。
これは可愛い......!!
半袖とジャケットが着られる季節が待ち遠しいです。
そうして村上Radio Tシャツを手にした僕ですが、せっかくUNIQLOに来たんだもの、Tシャツだけで帰るのも大変勿体ない。
店内を回って、村上Radioとは関係のないTシャツを1枚、靴下を3足。
そして「マスクもずっと欲しかったんだよ」とエアリズムマスクもカゴへ。
少々高いとは感じつつ、何度も洗って使えるならいいや、と。
UNIQLOでこんなに物を買ったことあったっけな、と思いながらレジへ。
店員さんが謎のパッドの上で僕のカゴを振ると、商品の合計が加算されて行くではありませんか。
合計、6000円ちょっと。
まあそのくらい行くだろうな、と僕は財布を取り出しました。
すると、そんな僕に店員さんが一言。
「5000円以上お買い上げですので、エアリズムマスクを差し上げます」
えーーーーーー!
「えーーーーーー!」とレジでつい声を上げていました。
「サイズはいかがいたしましょう」という店員さんに
「Lで......」と答えつつ、僕の胸に一つの思惑が。
「こうなるんだったら、初めから買うつもりだったエアリズムマスク返品しようかな......」
エアリズムマスクの値段を引いても購入金額は5000円を超えるので、おまけのエアリズムマスクは貰えちゃうのです。
が、まあ勿論そんなことは言えず、
「えー、いいんですか、ありがとうございます!!」
と会計を済ませました。
得したような損したようなよく分からない気持ちのまま、僕は帰路に就きました。
3枚だけ買うつもりだったマスクが、6枚と倍の枚数になりましたが、
せっかく頂いたので、1日使ったらちゃんと洗濯をして清潔にマスクを使っていこうと思った次第です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?