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柏原竜星 / 福友スズキ販売 店長
2021年12月29日 11:32
最初の仕事は洗車。自己紹介で書いた通り、いまは経営を任されてるけど、22歳のときは車検終わりの車を洗うのが僕の仕事でした。給料は月額で20万円くらい。ボーナスも15万円前後だったと思います。年収でいうと300万円も稼いでいませんでした。お客さんに気持ちよく車に乗ってもらうために洗車をしたり、足りないものをホームセンターに買いに行ったり……いわゆる雑用はなんでもやりました。当時は経営
2021年12月29日 11:33
赤字1100万円の事実を突きつけられて、僕は自分なりに理由を探ることにしました。正確なデータは取っていないけど、客層はおじいちゃんの年代ばかり。70〜80歳ばかりです。免許返納をする人も多いし、車の乗り換え頻度も落ちます。お客さんが減っていることは少し考えただけもわかりました。「これはなんとかしなければいけない」──。そう強く思ってから、いくつかの方法を提案しました。小さなことから大きなこ
2021年12月29日 11:37
「これぐらいで折れちゃいけんよな」──。「車検のコバック」の加盟を断られた僕は本気でそう思いました。おじいちゃんの車屋を復活させたいから、簡単に諦めるわけにはいきません。「車検のコバック」が提供しているサービスは3種類。「スーパークイック車検」「スーパーテクノ車検」「スーパーセーフティー車検」というもの。最低限のチェックをする車検からディーラー並みに丁寧に点検する車検まで、選択肢があるのは
2018年9月22日──。この日が「車検のコバック因島北インター店」のオープン日。自分の中で決めた目標は達成しましたが……おじいちゃんはなかなか前向きな反応をしてくれませんでした。加盟する旨を伝えると「ええけど、車検が本当に1000台も増えたらどうするん? いまの状況で人出は足りるんか?」と。でも、僕は従業員には余力があると思っていました。というのも、それまでの車検はお客さんが車を持っ
「黒字化させるぞ」という声かけだけでは、人は動かないとわかっていました。もっとやる気になる仕掛けが必要だと。そして給与体制を変えることに。給与は従業員のモチベーションにかなり大きく影響を与えるため、前々から給与体制の変更は考えていました。準備期間は約1年。自分の頭の中で多くのことをシミュレーションし、やる気になるような給与体制をつくりだしました。ちなみに、給与体制を考えるにあたりたくさ
2021年12月29日 11:38
「お前が言ってたことは全部正しかった」──。おじいちゃんは会社が復活していく様子を目の当たりにして、僕にこう言ってくれました。おじいちゃんの車屋も立て直せて、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。でも、振り返って考えてみると、やってきたことはたくさんありました。僕が導入した仕組みは「車検のコバック」の力で安い車検を提供できることによって成り立っています。そうでないと、お客さんは「値段を上げ