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第15回 [UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndleg] チェルシーvsアトレティコ・マドリード 分析・解説  『進化を遂げたチェルシーの秘密とは!?』

こんにちは!

今回は、第15回目の投稿です!

第15回目は、3月18日に行われた

チェルシーvsアトレティコ・マドリード

について分析・解説をしていきたいと思います。

見てこのノートが面白い内容だと感じたら、是非SNSなどで拡散してもらえたら嬉しいです!

では本題に入っていきます。

〜試合情報について〜

'試合結果'

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'メンバー'

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'スタッツ'

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大型補強をしながら、結果を残せなかった
ランパード体制からトゥヘル体制になり

失点が『2』と鉄壁且つ負けないチーム
に変わりつつあるチェルシー。

前回1stlegで0ー1で負け、なんとしても逆転をして、勝ちたいアトレティコ・マドリード。

ここ最近の5ー3ー2ではなく4ー4ー2
シメオネの代表的なシステムでチェルシーのホーム、スタンフォードブリッジに向かった。

結果はご覧の通り。

・なぜチェルシーは失点しないのか?

このテーマに本編では触れていきたいと思います!

では本編に参ります!

〜本編〜 『チェルシーはなぜ失点をしないのか』を紐解く。

チェルシーは、トゥヘル体制に変わって、極端に被失点数が極端に減っていることがデータでわかっている。

2月20日のサウサンプトン戦の南野拓実に決められたゴールが、チェルシーにとっての最新の失点である。

つまりクリーンシートを1ヶ月間継続した
ということになる。

それはなぜなのか?このアトレティコ・マドリード戦から紐解いていく。

自分はポイントとして3つを見つけた。

①ネガトラに対しての意識改革
②ゾーン1でのラインの敷き方
③怖がらないチャレンジ

これらが、失点しないチェルシーを創り上げたものだと考える。

①ネガトラに対しての意識改革


ネガトラ
つまりボールを奪われた瞬間の切り替え
に対して、トゥヘルが施した原則がこの試合で見えた。

それは、ボールホルダーに対して
人の三角形』で囲みこむ原則。
これが見えた。

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上の図のように、3ー4ー2ー1というのは
三角形を作りやすい陣形となっている。

そのため、奪われた瞬間にトライアングルで
相手ボールホルダーを囲み、アトレティコ・マドリードの選手の選択肢の幅と質を下げて
ミスを誘発するシーンが多く見られた。

選択肢を減らされ、無造作なロングボールを
蹴るしかないアトレティコ。
これに対しては、3バックがうまく対応し
攻撃をすぐ開始することができていました。

支配率、パス本数の差はここで生まれたものであると仮定しました。

奪われた→奪う

この時間が短くなったというものが
チェルシーに安定をもたらしていると感じました。

②ゾーン1でのラインの敷き方

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上の図に示しているように

ゾーン1とは
サッカーコートを横に3分割した時の
自陣寄りのゾーンを指している。


チェルシーは、押し込んだら、すぐに取り返すシーンが多かったが、もちろんアトレティコ・マドリードも質を見せてくるシーンが多々あった。

しかし失点はしなかった。

僕は、ゾーン1でのチェルシーのディフェンスラインの敷き方、どのように配置しているか?にカラクリがあるのではないかと気づいた。

チェルシーは、ゾーン1に押し込まれた時に

必ず『ペナ幅40mに5バック』
フラットに等間隔で守備ラインを敷いていることがチームのルールとして見えた。

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サイドレーンは、パスが出てからWBが寄せ
それ以外の4枚が、正しいクロスポジションに
立ち、死角に相手を置かないようにクロス対応をしていた。

実際クロスを上げても、跳ね返されるシーンがほとんどで、クロスに対してのいい準備を常にできているのは、チェルシーということに気づいた。

サッカーはゴールを目指すスポーツである。
そこから逆算し

『遠回りをしても真ん中にあるゴールを狙ってくる。
それに対していい準備をすればよい。』

というトゥヘルの考えが見えた守備オーガナイズであった。

③怖がらないチャレンジ

これは、アトレティコ・マドリードのビルドアップの際のチェルシーの3CBのアクションのことである。

アトレティコ・マドリードがビルドアップをする際には、チェルシーは基本的に相手自陣のハーフコートではめに行くプレス方式を取っていた。

このプレスのメリットとデメリットとして

メリット
・奪ったら、ゴールに勢いを持って向かっていける。
・相手に主導権を握らせない。

デメリット
・外された時に莫大なスペースを生んでしまう。
・中盤ラインとディフェンスラインが間延びして、スペースを使われる。

この点が挙げられる。

しかしチェルシーは、デメリットとして書いた2つをなくせていた。

それが冒頭にもあるように
"怖がらないチャレンジ"である。

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この例だと、ボールサイド側の3CB脇の
・アスピリクエタ

この選手が、自分の同レーンにいるライン間の選手に、対して"縦スライド"でチャレンジをしていた。

空いた裏のスペースは、残り2CBでカバーをしていた。

これにより先程言ったデメリットである
・間延びしたスペースを使われる。
・外された時に莫大なスペースを与える。

これを使わせず、尚且つ中盤の選手がプレースバックできる距離感に保っているため、1対2で数的優位を作れることが多かった。

2ボランチであるカンテとコヴァチッチ
プレースバックの速さに相手は、何もできずに回収されるシーンを多く観た。

この2人の守備戦術の理解度には、本当に驚いた。

これらの内容を含めて

"チェルシーが失点しない理由"

であると感じた。

まとめ

今回は、トゥヘル体制に変わり、進化を遂げたチェルシーがなぜ勝てるのか?から
守備にフォーカスした内容になりました!

選手のクオリティだけで勝てる世界ではないことは間違いないため、改めてトゥヘルという監督の手腕が見えた1戦となった気がしています。

個人的にはリヴァプールファンなので、これ以上進化を遂げてもらったら困るなぁ〜と思いつつ、プレミアリーグが更に楽しくなるなぁ〜と
複雑な思いであります。笑

以上で終わります。

最後まで見てくださり、ありがとうございます!
他にも投稿をしているので、是非見てみてください!

               細谷龍生

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