♯70 6月23日(木) 広島 3-3 阪神
はじめに
<色々有り過ぎて良く分かりません>
野球観戦をしていて困るパターンは二つある。
一つ目。
見どころが見当たらなくて困る。
二つ目。
見どころが有り過ぎて困る。
一つ目は解決策がある。
方法はシンプル。
じっくりと振り返ってみることだ。
そうすれば必ずどこかにポジ要素が潜んでいる。
それを見つけてクローズアップすればいい。
交流戦でのホークス3連戦はそれをやっても見つからないぐらいコテンパンにやられるトラウマ3連戦だったけどな。
二つ目を解決するのは結構難しい。
何から書き出していこうかなと、始まりの糸口を掴むために試合を改めて振り返ったりしてしまうと、あそこも気になる、ココもポイントだ、そうそうこのプレーも良かった・・・。キリがない。
遠回りな表現を用いてクドクド書いてしまったが。
要するに、こういうことだ。
”書きたいことが多すぎてとても書ききれない”
しかし、弱音を吐いていても仕方ないので、とりあえず書くことにする。
正直、まぶたが重いのだが、気にせず書いていこう。
書き進めて行くうちにリズムが出て来て眠気も覚めるかも。
試合結果
スタメン
打者成績
投手成績
注目選手
①:アンダーソン
<死に物狂いの5回2失点ピッチング>
いやホント、良く5回を2失点に抑えてくれたわ・・・。
内容の濃いピッチングだった。
だったんだけど、それをかき消すような試合だったな。
ぶっちゃけ、記憶が薄れつつある。
それでも僕は書くぞ。
触れたいと思った選手のことは全員書き出すぐらいのつもりで書くぞ。取捨選択にエネルギーを割きたくないのもある。
えーっと。
初回に2失点した場面。
よーいドンのタイミングで中野のゴロをマクブルームが後逸。
続く島田は打ち取った当たりが内野安打になって。
持丸の2つの捕逸も重なっての、2失点。
もう散々だわ(笑)
笑い事で済ませて良い話ではないが、僕はこういう時、怒り心頭というよりも、フフッてなっちゃう癖がある。
野球に限らずそう。
僕自身、つまらないミスが多い人間だと自覚しているからかもしれない。
もし仮に、僕が、鬼の首を取ったように非難批判を浴びせたとして。
「そういうお前はどうやねん?」
という内なる声を目覚めさせてしまいかねない。
それが怖いから、まあとりあえず笑って流そうや、みたいな精神状態になるのかもしれない。
持丸についても後で取り上げる予定だからココでは軽く触れる程度にするが、良い経験になったと思うよ。個人的にはね。
というか、本人にはそう思っていて欲しい。
成長の糧にしてもらえたら良い。ミスをしないことよりも、経験を無駄にしないことの方がよっぽど大事。「あの試合があったから今がある」と言える日が来れば万々歳。そう思えれば、ミスを恐れなくなる。簡単ではないけども。
えーっと。
そんな感じで「味方の守備に足を引っ張られた」と言わざるを得ない2失点からスタートしたわけだが、それ以降は踏ん張って、スコアに0を刻んでくれた。
調子は良くなかっただろう。
特に変化球が高めに浮くシーンが目立っていたのが気がかりだった。
いつ痛打を浴びてもおかしくないと覚悟しながら見守っていた。
5回にはアクシデントもあった。
足がつったような仕草を見せていた。
途中交代も頭によぎったが、治療を経て、続投することに。
僕はこの場面も嫌な予感がしていた。
たぶん、リリーフ陣が休養十分という状況だったら、スパッと交代していたんじゃないかな。
昨日、先発の遠藤が5回で降りて、延長を戦っていたからこそ「せめて5回までは・・・」と思い、腹を括って、アンダーソンをそのまま投げさせたのではないか。僕はそう感じた。
アンダーソン自身も、同様の気持ちだったのだろう。
自分が頑張って、リリーフ陣を休ませたい気持ちもあったのだろう。
そういう想いが続投に繋がったように思う。
だけど、手放しで「いいぞ、頑張れ~!」とも思えなかった。
なぜなら、無理をして投げているのが、画面越しからも伝わってきたからだ。
正直、見ていて、痛々しさを感じるようでもあった。
実際、痛めた箇所がピリピリしていたりしたのだと思う。
現に、ストレートの球速も140㎞前後にまでガクッと落ちていた。
そんな悪コンディションの中でも、何とか5回を投げ切ってくれた。
満足に投げられる状態ではなかったアンダーソンを打ち崩せなかった阪神打線という見立ても出来るだろうが、カープファンとしては、気持ちの強さで上回ったと解釈したい。
無理がたたって故障に繋がったりすることだけは勘弁願いたいが、ガッツ溢れるピッチングに、僕は拍手を送りたい。
途中、続投を決断してからも、心配そうに、高橋健ピッチングコーチがマウンドに歩み寄って会話をしていたのも、印象に残ったな。
首脳陣もGOサインを出したとはいえ、やはり心配だったのだろう。
あの光景を見るに「僕はまだ投げられる!」というように、アンダーソン自身が、続投を志願したのではないか。
我ながら今更古臭いとは思うが、そういう姿は、やはり、人々の胸を打つ。
精神論は揶揄されやすいが、それに人々が感動を覚えるのも。また事実。
5回97球の熱投、ホントにお疲れ様でした。
アンダーソンが奮闘する姿を魅せたからこそ、直後のイニング、同点に追いつく攻撃が生まれたんじゃないかな。必死に投げて試合を作ってくれたのに、負けさせたらあかんと。僕はそう思いたいね。
②:持丸 泰輝
<試練の一日>
一軍初スタメンマスク、お疲れさんでした(^^)。
初回から捕逸が2つあって。内心、心臓がバクバクいいながらも、逸る気持ちをなんとか抑えて、懸命にプレーしていたんじゃないかな。
阪神自慢の俊足選手達に、フリーパス状態のように、盗塁をガンガン決められるシーンもあったね。
島田の三塁盗塁なんてのもあった。
あれは完全にモーションを盗まれていたような感じだった。
ああいうのを見ると、キャッチャーってやっぱり大変なポジションだよなあって、再認識するよね。ホント、考えること、やることが多いなって。視野の広さがないと務まらない。僕には到底無理そうだ(笑)
今日は持丸にとって、課題が浮き彫りになったり、反省点がてんこ盛りだったりで、大変な一日だったことだろう。
気持ちばかり焦って、やりたいことが出来なかったかもしれない。
交代してから「あの時ああしていれば」と後悔が募ったかもしれない。
だけど、僕は、彼にはこう受け止めて欲しいと、切に願う。
”反省材料の多さ ≒ 伸びしろの大きさ”
みんな「初めて」を経て、成長して、今がある。
言ってしまえば、今日がその日だったというだけのこと。
ココで僕が着目したいのは「1軍初試合で活躍できたか否か」よりも「1軍でスタメンマスクを被ることが出来た」という部分だ。
持丸が育成契約から支配下契約に移ったのもそう。
早いタイミングで一軍昇格して出場機会が与えられたのもそう。
”1軍に抜擢されるだけの理由が必ず存在する”
僕は持丸を2軍時代から追いかけているわけではないので、あくまで推測の域を出ないのだが「上で使ってみようかな?」と思わせるぐらい、首脳陣にアピール出来ていたのだろう。
それを踏まえて、僕はこう思うのだ。
”チャンスを与えたいと思う選手ならば必ず成長の糧にしてくれる”
だったら、今日の試合、持丸は、大きな財産を得たということになる。
よし。
あの名言を使うチャンスがやってきた。
「・・・って、負けてないわっ!」
おあとがよろしいようで。
③:羽月 隆太郎
<代打ヒットでチャンスを広げる → 同点打に繋がる>
羽月!
君が活躍する日を待ち望んでいたよ!
はい。
僕の推しメンです。
皆さん是非覚えて帰ってください。
コホン。
今シーズン2打席目で初ヒットを記録。
すかさず盗塁を決めてチャンスを拡大。
崇司のタイムリースリーベースも飛び出して同点に追いついた。
僕ね、この場面、羽月のヒットと盗塁、スピーディーな攻撃が、崇司のスリーベースを生んだんじゃないかって、割と本気で思っている。
どうだ、なかなかの妄想力でしょう?(笑)
だから、崇司のスリーベースも勿論嬉しかったんだけどさ、今回は、羽月の方を取り上げたいと思っていて。
またヒットの内容も良かったんだよ。
フルカウントからしぶとく出塁してね。
低めのボール球に手を出さずキッチリと見極めた場面も良かったよね。
たった1打席、されど1打席。
1打席とはいえ「羽月らしさ」が詰まった打席だったと思う。
”しぶとさ”
これって、崇司にも相通ずる部分があると思う。
何とかバットに当てて、コトを起こす。
泥臭いプレーでチャンスを手繰り寄せる。1点をもぎ取る。
そういう選手が、僕は大好きなんだ。
だからこそ、二人はプレースタイルが似ているタイプだからこそ、羽月の奮闘を見て「よ~し、俺も負けてられんな!」と、崇司も触発されたんじゃないか。僕の目には、そううつったんだ。
羽月と崇司の活躍で同点に追いついたのを見て、こんなことを感じた。
(「1番上本|2番羽月」なんてのも見てみたいなあ・・・)
時代を逆行するスモールベースボールの極致みたいな打順だが、僕は見てみたい。それこそ今年のカープらしいじゃないか。つなぎのカープを標榜するならば、いっそ突っ切ってしまおうよ。
半分冗談、半分本気(笑)
打順は分からないけど、二人がそろい踏みのスタメンは見てみたいな。
守備位置の兼ね合いも難しいと思うけど、一度は検討してみて欲しいところ。
④:菊池 涼介
<糸井のオーバーランを見逃さない好判断で失点を防ぐ>
さすが菊池。
この一言で完結させてしまいがちなのが、我々カープファンの良くないところ。「菊池の守備は言わずもがなよ」という観念が強いのだろう。御多分に漏れず、僕もその一人だ。
実際、大抵のファインプレーは「まあ菊池だからね~」と片付けてしまうぐらい感覚がマヒしている。なので、あまり取り上げることは少ないのだけど。
今日は、特に凄かった。
菊池の守備は見慣れていると思っていても、しばしば「おぉっ!」などと感嘆の声が出てしまう ”神業” を、目の当たりにする。
菊池の守備といえば「ニンジャ」と呼ばれたりするように「アクロバティックプレー」をイメージする人も多いと思う。だが、彼の凄さはそれだけではない。
今日のように「冷静さ・状況判断・視野の広さ」が図抜けているのだ。
「菊池はUZRが落ちてきたから劣化している」という声を耳にすることもある。だが、彼の守備を毎日見ているカープファンの僕は、劣化という2文字が、全く頭に浮かんだ覚えがない。
じゃあ進化しているのか?
う~ん、それとも、ちょっと違うんだよな。
”菊池の守備は、年々、磨きがかかっている”
これが一番正確な表現だと思う。
入団当初、身体能力の高さを活かした、粗削りとも言えるダイナミックな守備から、年を追うごとに、洗練さが増しているのだ。
だからこそ、二塁手として史上初のシーズン無失策を記録出来た。
連続無失策が途切れた時も、ヒットかエラーか、際どい判定だった。
結果的にエラーと判定され、訂正をお願いする抗議文を出すとか、物議を醸したりもしていた。
たぶん、当時の日付当たりまで、Twitterをさかのぼれば書いてあるかもしれないが、あの時、僕はこんなことを呟いた覚えがある。
”ああいう形でのエラーで無失策記録が途切れたことを誇りに思う”
うん。
すまない。
話が脱線してることに気付いた。
今日のプレーに話題を戻そうか。
嫌らしいところに打球が飛んだため、深い位置で捕球。
そっからすかさずサードに送球して、オーバーランの糸井をタッチアウト。
あの場面は、崇司のタイムリースリーベースで追い付いた直後のイニングでもあったので、カープに流れを手繰り寄せる意味でも、大きなアウトとなった。
菊池クラスになると、バッターランナーの走力は当然頭に入っていて、飛んだコースを見てアウト / セーフのタイミングもある程度予測が立つのだろう。だから、この打球は内野安打になるかどうか、瞬時に判断出来るんだろうね。
ゆえに、次のプレーに、スグに意識が向かう。行動に移せる。
一番アウトを取る確率が高い選択を、迷いなく、選ぶことが出来る。
”準備力 × 判断力 × 決断力”
そして、これらの力に裏打ちされた、卓越した技術力。
そして、年々凄味を増していく、経験値。
僕は、菊池のスーパープレーに唸らされるたびに、こんなことを思うのだ。
”一日でも長く、あなたがセカンドを守る姿を見ていたい”
好きです(告白)。
堂林のオーバーランでタッチアウトになって試合が終了したやつを思い出して頭痛を引き起こした話は蛇足になるから内緒にしておこうか。
参考リンクも貼らない方が良いな。
⑤:堂林 翔太
<勝ち越しとなる代打ホームランを決める>
代打の堂林はホントに勝負強いっ!
代打ホームラン、前にもあったよね。
これで2本目ですよ!
前のホームランもさ、貴重な場面で打ったのよ。
中日の柳から打ったやつ。
そのホームランが決勝点となって勝てた試合。
1-0だったよね。良く覚えている。
勝利に直結する場面で打ってくれることが多いだけではなく、先発投手に勝ち星が付く場面で打ってくれる印象も強い。
中京大中京の頃はエースナンバーも背負っていたからね。勝ち星を付けてやりたい気持ちが人一倍あるのだろう。たぶん。適当にそれっぽいこと言ってみただけ(笑)
今日も、良い場面で打ってくれた。
狙ったところよりも高めに変化球が入って来たのを見逃さずに、一振りで仕留められた。
そう。
代打で出て来た堂林は、ミスショットをしないのだ。
スタメンで使ってみると代打ほどのインパクトは残せなくて、またベンチスタートに戻ってしまうのが玉に瑕。
ちょっとイジリを加えてしまったが、僕は、堂林スタメンも見てみたいぞ。
でもなあ、代打の切り札的活躍を期待して、ベンチに置いておきたいって気持ちも、確かにあるんだよなあ・・・。
「スタメンでは力不足」というよりも「勝負所で使いたいから置いておきたい」みたいな感じ。賛同してくれるカープファンは、割と居るのではなかろうか。
奇しくも、昨日のデッドボールの影響だろうか。野間がベンチスタート。
結局、最後まで試合に出場することは無かった。
「野間を温存するな!」というような采配批判的なコメントも一部では見られたが、おそらく、そもそも試合に出られる状態ではなかったのだろう。
仮に長引くとなると、堂林がスタメンで出る可能性も高まりそうだ。
もしそうなったとしても、カープらしい全員野球、日替わりヒーローで、難局を乗り越えていってもらいたい。
”ピンチ ⇔ チャンス”
使い古された言葉だが、実践するのは容易ではない。
だけど、カープの選手たちなら、それが出来るはずだ。
なぜなら、そうやって、チーム力を上げて来た球団だから。
僕はそう、信じている。
「龍馬~、早く戻ってきてくれ~」(本音)
⑥:中村 健人
<執念の後ろ向きキャッチでチームと栗林を救う>
9回。
2アウト。
2ストライク。
勝利まであと1球まで追い込んだ。
だけど、最後の最後、近本にフォークを上手く打たれた。
タイムリーとなって、同点に追いつかれた。
次打者、佐藤輝明。
インズバのストレートが厳しく狙い過ぎてデッドボールになる。
次打者、絶好調男、大山。
怖い。メチャクチャ怖い。
土壇場にタイムリーで追い付かれた直後なのも怖い。
デッドボールを当てた直後なのも怖い。
今日はここまでノーヒットというのも怖い。なんかそろそろ打ちそう。
僕にとって「この場面は怖いぞ」と感じる材料が出揃っていた。
結果は、1球で決まった。
大山はストレートを初球から積極的に振って来た。
前進守備を敷いていた中、打球は深いところまで伸びていく。
(これはマズい・・・)
悪い予感が的中したような心持ちで見ていた。
するとどうだ。
健人が捕っているではないか!
「健人~!」
そういえば、ついこの間も、似たようなことがあった。
あれは北條だった。あわやホームランのライトフライ。
「行ったか・・・」とホームランを覚悟していたら、ドンピシャタイミングのジャンピングキャッチが見事に決まって、アウトにしてくれた。
あの守備も見応えがあったが、今日も負けず劣らずに良かった。
個人的には、今日の後ろ向きキャッチの方が好きかな。
「必死感」とでも言おうか。
「カッコ悪い体勢でも絶対捕ってみせる!」という気持ちが見てるこっちにも伝わって来た。
一目散に落下地点まで駆け抜けて、勢いあまってちょっとオーバーしてしまって、後ろを向きながら素早く捕球動作に入った。そんな風に見えた。
こういうガムシャラプレーが僕は大好きなんだ。
表現が適切かどうか怪しいが、高校野球っぽい感じが好き。
ハツラツさ。ガムシャラさ。
「白球を追いかける」という言葉がピッタリと当てはまる。
余談だが、崇司はもう若くない年齢にも関わらず、チーム1番と言っても過言ではないぐらいに、ハツラツとプレーしているように見える。
そんな姿を見せられたら、もう、応援せざるを得ないじゃないか。
ファンの心を掴んで離さないに決まっているじゃないか。
健人の好守備を見てそんな気持ちになることが多い、今日この頃。
⑦:中村 奨成
<ホームを踏めばサヨナラの場面で痛恨の転倒>
転倒したことについては、この場で詳しく書くつもりはない。
あくまでも僕の野球観としてね。そこを深掘りしたいとは思わない。
あのシーンを見て、僕がまず感じたこと。
”この試合、勝って終わりたいな”
解説の和田さんは「たとえ転倒していなかったとしてもアウトタイミングではあった」という見立てをされていた。
確かに島田も無駄が無いクッション処理と好返球を魅せた。
転倒ばかりがクローズアップされるのは失礼だと思うぐらいに。
常時レギュラーで試合経験が豊富とは言えない島田が、サヨナラがかかった状況、強いプレッシャーがかかる場面で、スキの無い守りを魅せた。
カープファンは転倒に注目が集まるのは致し方ない面もあるとは思う。
だけど、阪神ファンはぜひとも、島田の好守備を称えてあげて欲しい。
ましてやマツダスタジアムはクッション処理が難しい球場でもある。
実際、処理を誤って、ボールが転々と転がるケースも時折見られる。
あの場面でミスしていたら、間違いなく、カープのサヨナラ勝ちだった。
だからこそ、言わせてもらおう。
島田、ナイスディフェンス!
敵ながらアッパレ!
「・・・って、島田のことばっかやないかっ!」
まあまあ(笑)
話を戻しますね。
”この試合、勝って終わりたいな”
そう感じたのは、奨成一人で、勝敗の責任を背負って欲しくなかったから。
確かに、和田さんの見立てでもあったように、転倒していなくても、際どいタイミングだったとは思う。
だけど、転倒してしまった以上「こけなければサヨナラで勝ってた」という気持ちになってしまうと思う。どうしても。
だからこそ。
「あの時、俺がこけなければ勝てていたんじゃないか・・・」
そんな風に、自分を過度に責めてしまわないためにも、最終的に勝って、みんな笑顔で終われたらいいな。僕はそう思った。
結果は、痛み分けのドロー。
本音を言えば「勝ち切りたかった試合」だったと思う。僕もそう感じた。
だけどやっぱり「負けなくて良かった試合」になるのかな。奨成の一件を思えばね。
勝った時の試合の振り返り。
引き分けた時の試合の振り返り。
負けた時の試合の振り返り。
単なる1ファンの自分でも、勝敗によって、気持ちの持って行き方って、随分と違ってくる。
当たり前だけど、負けて嬉しいはずはない。普通は悔しいもの。
そういう時は、自らを鼓舞しつつ、敗戦の中にも、なんとか光明を見出そうと努める。
言ってしまえば「意識的な努力」を必要とするのだ。
それが当事者だったらどうだろう。
おそらく僕とは比にならないレベルの感情が渦巻くのだと思う。
それを思えば、負けなくて良かった。
引き分けだったら、責任を感じることはあっても、感じ過ぎることはないんじゃないか。そう思えた。いや、そう思うことにした。
ずっと0で繋いでくれたリリーフ陣に、感謝やね。
”持ちつ持たれつ”
「今日は奨成のおかげで勝てた!」
そう言える日がやって来たら嬉しい。
そして、奨成のことを、チームのみんなが支えてくれて。
そして、奨成は、チームのみんなを引っ張っていって。
"ONE FOR ALL , ALL FOR ONE"
それが、チームスポーツの魅力だと思う。
気になったこと
①:野間ベンチスタート
気にはなったんだけど、試合中に色々起こり過ぎたしなぁ・・・。
いいや、違う。
今日は「取捨選択せずに書きたいことは全部書く!」と決めたのだ。
だから野間のことについても勿論書くぞ。気になったのだから。
コホン。
昨日、デッドボールが当たって、一旦ベンチに戻って、割と早いタイミングで、海成が出て来たんだよね。代走で。
あっこだけ見ると、代走の切り札を出しても良い場面でもあったから「大丈夫そうかな~、念のための交代かな~」って、僕は、楽観視しているフシがあったのだけど。
「1番上本」というオーダーを見て、一気に不安になったよね(汗)。
今は、大事を取っての措置であることを願うしかない。
明日とか、元気な姿で1番を打ってくれていたら、嬉しいのだけど。
どうなんだろう。ちょっと分からない。
龍馬がさ、抹消せず様子見を数日挟んだけど、思った以上に状態が良くならなくて、やむを得ず抹消。そんな流れだったからね。それがとにかく心配。
特に野間は、リーグ戦再開後、コンスタントに打っていたから。
本人も試合に出られずに悔しかっただろうな。
一時期の「打ち出の小槌状態」からは落ち着いた印象だけど、裏返せば、調子の波をコントロール出来つつあるとも言える。なので、不動の1番打者の階段を、1段ずつ登って行ってもらいたいんだけども。
龍馬も抜けて野間も抜けてとなると、外野陣はますます手薄になる。
登録抹消は避けたいところだが、どうなるか・・・。
②:(広)リリーフ陣7回1失点リレー
ココも見逃せない。
アンダーソンが四苦八苦しながらも何とか5イニングを投げ終えてから、12回まで、両チーム必死の継投で、相手打線を抑えていった。
みんなに感謝とエールを届けたいぐらいの気分だが、ココはかいつまんで、サクサクっとまとめてみることにしよう。
”森 翔平”
2イニング無失点。
ココまでの登板を見ていると、ランナーを背負ってピンチを迎える場面は多いけれども、ホームは踏ませない、粘りのピッチング。そんな投球を魅せてくれている。それが防御率にも表れているよね。
あくまでも個人的な解釈だが「オープン戦で滅多打ちされた苦い経験」が、一軍でのピッチングにも役立っている。僕にはそう思える。
”打たれてはじめて分かることがある”
野球をマトモにやったことない人間がそんなことを言っても説得力は無いが、ともかく、僕はそういうもんだと思っている。
野球に限らず、なんだってそうじゃない?
失敗することで、次はこうしようという「気付き」を得られたりする。
逆に成功が続いていると「慢心」が生まれてしまうこともある。
森がオープン戦でパカパカ打たれていた時は、マウンド上で「顔面蒼白」と言っても過言ではないぐらい、見てるこっちも辛くなるほど、苦しそうに、投げていた。今でも良く思い出せる。
そんな経験があったことで「ピンチの場面での心得」を鍛えるキッカケに繋がったのかもしれない。これは僕の妄想に過ぎないけど(笑)
妄想ではあるが、現時点では「ランナーは出すけどホームを踏ませない」という粘りのピッチングが一軍の舞台で披露出来ているのは事実だ。なので、僕はこのまま、自分の妄想を信じ続けていようと思う。
”藤井 黎來”
0.2イニング無失点。
12回の途中からマウンドに上がって、カーンと大山に捉えられて、ドキドキしながら見ていたけど、何とかゼロで繋げることが出来た。
最後、髙山と対峙した場面、見応えがあったね~。
三塁にランナーを置いたピンチの場面。
黎來はスプリットに定評のあるピッチャー。
勿論、後ろに逸らしたら、即、失点に繋がる。
そういう状況で、アツは、果敢に落ちる球を要求していた。
1球、ヒヤッとさせられる場面があった。
スプリットのコントロールミスで危うく後ろに逸らしそうだった。
だけど、なんとかアツが食い止めた。間一髪だったと思う。
それでも、落ちる球を要求し続けた。
後ろに逸らすリスクを受け入れた上で。
一番良いボールを投げ込んで来い、とでもいうように。
「アツさんなら止めてくれるはず」
黎來がアツのサインに頷く仕草から、そんなことを感じた。
実際、高めに浮くことは無く、全て低めにコントロールされていた。
”技術面のコントロール ⇔ 精神面のコントロール”
狙ったところにボールを投げ込むには、ピッチャーの技術もさることながら、キャッチャーの捕球能力も大切だと僕は思う。そんなことを改めて考えさせられた。
結果は、8球目のフォークを低めにキッチリ投げ込んで、空振り三振。。
粘られた髙山に屈することなく、ストレートと落ちる球のコンビネーションで攻めて行って、最後はストンと落とした。
黎來が投げ切ってくれたのも嬉しかったけど、個人的には、アツの男気溢れるリードが印象に残る場面だった。
「ワンバウンドしても俺が止めてやる!」
そんな声が聞こえてきそうだった。
アツは、若手投手の能力を引き出すリードに長けていると僕は思っている。
開幕して間もない頃、黒原や竜也、ルーキーピッチャーを上手くリードしていたのを思い出す。投球の軸となるストレートをメインに組み立てて、バッターと対峙させていた。
僕が見てて思うのは「打たれても悔いが残らないボールを選択して思い切り投げさせる」ことに重きを置いてリードしている。そんな気がする。
単に僕がアツのことを好きなだけかもしれない。むしろその可能性の方が高いかもしれないが、キャッチャーミットから覗く顔がアツだと、どこか安心感を得られる。これは事実。
データを基に分析してキャッチャーの良し悪しを論じるのも必要な試みだろう。
だけど、キャッチャーが「扇の要・女房役」とも呼ばれることを考えれば、数字には反映されない「安心感」という要素も見過ごせない。というか、ソコが一番大事な気がする。少なくとも僕はそう思う。
おわりに
<いやあ書いたねえ・・・>
凄いぞ。
サクッと10000文字超えてしまった。
11000文字を突破している。
記事の長さも気にせず、時間も気にせず、ただひたすらと文字を打っていたら、こんなことになってしまった。
「見どころが有り過ぎて困る」という時は「思い付く限りの見どころを片っ端から書き連ねる」というのが、解決策なのかもしれない・・・。
まあ、しかし眠い。
頭の回転もどことなく鈍い感じがある。
今日のような試合は1年に1回ぐらいでいいわ。
見るにしても、書くにしても、重たいよ(笑)
じゃあ、ちょっとカープのことを話して、終わりますか。
<大瀬良さん、完投してください(笑)>
連夜の延長戦。
特に今日は12回ドロー。5時間弱のロングゲーム。
言うまでもなく、リリーフ陣は疲れ切っている。
更に明日は移動日ゲーム。
横浜スタジアムに移ってから試合をすることになる。
これはもう条件が揃っているじゃないか。
「大瀬良~!ありがとう~!」
「これぞエースというようなピッチングだったぞ~!」
明日、笑顔で、そんなことを言っている自分を想像しながら・・・。
今日はここまで。
<P.S.>
試合を終えて、完全に外が明るくなるぐらいまでキーボードを叩きまくって、力尽きて、見直しをして、今、書いています。
時刻は17時10分。
もうすぐ今日の試合が始まっちゃう。
(笑)
笑い事じゃねえ(笑)
「ナイトゲーム → 翌日デイゲーム」の日にこんな試合を見せられたら、振り返り記事が間に合わなくなってしまう。
※一応締め切りは次の試合までかなとは思っていて、今日はギリギリセーフだと思いながら書いてるんだけど、極めてアウトに近いセーフ、グレーゾーンなのは間違いないと、自覚はしている。
まあ、良い経験にはなりました。
「洗いざらい書く!」ってのは、少々、暴力的ではあったな(笑)
今日はね、スピーディーにいきましょう。
3時間かからないぐらいでいいよ。
大瀬良のテンポの良い投球、久々に見せてください(笑)
おしまい。
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