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#18【夢日記】お人好しが損を見るように出来ているんだな

・キックボードで街中を颯爽と駆け回る僕
・白塗りのベンツが後ろにヌッと現れる
・ベンツに気付きながらも気にし過ぎず颯爽と駆け回る僕
・白塗りのベンツがキックボードを追い越すように急発進
・急なスピードに追い付かず道を開けるのが遅れる僕
・白塗りのベンツがキックボードを巻き込みながら抜き去る
・「ガガガ」(白塗りのベンツのボディに結構な傷が付く)
・僕「あわわ・・・」(後の展開を想像してその場に蹲る)
・(案の定、白塗りのベンツから人が3人降りて来る)
・男A「おうどうしてくれるんや。道を譲ってくれんから」
・僕「はわわ・・・」(口がモゴモゴして上手く喋れない)
・男B「なぁこういうの時代に合わんで。もうやめようや」
・僕「(なんだ?3人に尋問されると思ってたら・・・)」
・僕「いや、避けなかった僕が悪いんで、すいません」
・女「あぁそうや。分かっとんならはよ財布出して。はよ」
・僕「はわわ・・・」(口がモゴモゴして上手く喋れない)
・男B「おい・・・。じゃあまあ、とりあえず千円だけな」
・僕「はい・・・」(千円で済むのならば、まぁ・・・。)
・女「何言ってんの。最低一万やろ。ほら。はよ出して」
・僕「ひぃ・・・」(手が震えて上手く紙幣を取り出せず)
・女「うん?ほうら、あった」(手際良く見つけ抜き去る)
・僕「あぁ・・・」(福沢諭吉を口惜しげに眺めている)

内容

どこの世界も男性よりも女性の方がグイグイ来る(偏見)

「(偏見)」と書いておけば、“あくまでも一個人の意見に過ぎません”、という大義名分が出来るから、言いたいことを言っても角が立たないだろう、という魂胆が見て取れる。こういう人間はいけ好かない。友達にしたくないタイプだ。

・・・と、もう一人の僕が、心の中でボヤいているのだが、思ってしまったものは仕方ないと割り切って、夢を見た感想を述べていきたい。

まずこの、男Bだな、コイツが良い味を出している。ベンツの3人の中でどのポジションを担当したいかと言われれば、迷うことなく男Bと即決出来るぐらいには、お気に入りのキャラクターだ。

男Aが高圧的に突っかかって来て、女はミッション遂行に向けて無駄のない動きを行う。この二人は誰が見たとしても明らかに敵意のある人物と言うことが出来る。

一方、男Bはどうだろうか。ミッションを行うこと自体に罪悪感を覚えているかのように、ターゲットのことを気遣ったり、仲間であるはずの二人を諌めるような言動を取っている。

つまり、男Bは、敵意があるどころか、味方に成り得る存在なのだろうか・・・?

とも、読み取れないこともないのだが、残念だからおそらく違う、と僕は思う。

これはあくまでも仮説に過ぎないのだが、始めから、こういう段取りでお金を巻き上げよう、と決めていた気がする。

要するに、1人1役、つまり、高圧的ポジション、仲介的ポジション、任務遂行ポジション、といった具合に、役割が決まっていたのではないだろうか。

実際に考えて見て欲しい。白塗りのベンツに“当たり屋”みたいな行為をされた直後、コワモテの人間が降りて来て、スーパーコワモテに進化して、高圧的な態度で脅される様子を。

・・・。

僕ならば、その場で気を失う自信がある。

俗に言う“キャパオーバー”というやつだ。情報処理に脳が追いつかず、「今何をすべきか?」という脳の指令が体の隅々にまで行き渡らず、ショートしてしまう。そして、コテン、だ。(気を失った効果音)

「死人に口無し」とは良く言ったものだ。別に気を失っただけだから死んではいないのだけど。とはいえ、その場で問答が出来なければ、白塗りのベンツに乗った3人にしてみれば、死んだも同然じゃないか?

確かに、気を失わせたことで、その人が所持していた金品を奪取することは出来るだろう。ただし、逆に言えば、それぐらいしか出来ない、とも言える。

特に現代社会はキャッシュレス全盛時代である。財布自体を持ち歩かずスマホ一つで全ての決済を済ませる方も少なくはない。

そうなると、「おい気を失ってないで暗証番号教えろや!」などと言ったとしても、梨の礫(なしのつぶて)、ただただ、むなしい静寂に包まれるだけだろう。

・・・。

あれっ?

ちょっと待て。今日のテーマは「男性よりも女性の方がグイグイ来る」といった、僕の偏見について語るんじゃなかったのか。話がおかしい方向に行っている。

1800文字に行こうかという段階でようやく気が付いた。大学のレポート課題で言うとA4用紙1.5枚分くらいの分量だぞ。前置きにしても長過ぎる。

「とりあえず字を埋めてりゃいいんだろ?」と思って書き殴った文章では、当然、単位はもらえないのだ。テーマに沿った内容を書かねばあるまい。

というわけで、気を取り直して・・・。

僕の偏見の根底にある感情は、男性が女性に対してグイグイ行くよりも、女性が男性に対してグイグイ行った方が、上手く行く確率は高そうだな、という思い込みにあるのだと思われる。

“思い込み”と書いたように、実際にそうなのかどうか、ココでは論じるつもりは一切無い。単なる偏見に過ぎないのだ。それを心に留めて、話半分で聞いていただければ、ありがたい。

例えば、ナンパ。

ナンパと言われて皆さんはどんな光景をイメージするだろうか。

僕の場合は、男性が女性に対して、「ねぇねぇオネーさん、ちょっとそこのサテンでお茶しない?」といった具合だ。

昭和の世界で止まってんのか?

コホン。まぁ、サテンでもなんでも良い。そこは今風に置き換えてもらって結構。

要するに、“男性が女性に対して”、ココがポイントなわけだ。

僕は、逆パターンを、あまり見た記憶がない。

いいや、ホントは、単に僕が知らないだけで、存在するのだとは思う。実際に「逆ナン」という言葉もあるぐらいなのだから。

ただちょっと、考えてみて欲しい。

“逆ナン”について。

“逆”という前置詞が付いている。これは、多くの人にとって「ナンパとは男性が女性に対して声を掛ける行為である」という観念があるからである。

そんな解釈が出来るのではないだろうか?

そう考えれば「女性が男性に対して声を掛けるケースは、男性が女性に対して声を掛けるケースよりも、希少性が高い」という見方が出来るようにもなる。

そこまで考えてはじめて、冒頭で述べた「男性よりも女性の方がグイグイ来る」という偏見に行き着くわけだ。

なぜなら、男性よりも女性の方が、グイグイ行った時に、成功確率が高まるから。

なぜなら、男性が女性に対して声を掛けるよりも、女性が男性に対して声を掛ける方が、レアケースだから。

なぜなら、レアケースということは、声を掛けられた側(ココでは男性を指す)は、あまり経験がないために、「女性の方から声を掛けてもらえるなんて今日はツイてる!」などと、有頂天になりやすいから。

こんな風に思索を深めて行くと「美人局」だとか「ハニートラップ」といった用語にも、思いを巡らせたくなる。

逆パターンの用語・・・、いや、僕が勉強不足なだけで、存在するのかもしれない。

ただ、一つ言えるのは、存在していたとしても、美人局やハニートラップと比べて、あまり市民権を得られていない語彙である、ということだ。

・・・とまあ、好き放題語って来た分際で、今更、弁明の余地も無いのだが、最後に、一言。

「ジェンダーフリー全盛の時代に書く文章じゃねぇな!」

※カミナリ「どつき漫才」風のツッコミで。

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