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キャリア講義の感想 サキコーポレーション

今回の講義は、これまでの傾向と異なるもので、やりたいことをキャリアを通じて実現する今までの登壇者から、今回の秋山先生はやりたいことを自分の会社で実現していました。サキコーポレーションの設立から発展の経緯、そしてそれに対する思い、大学の講義でありながらNHKのドキュメンタリーを見た時のような満足感のある100分間でした。
 
ここでは、「経営者であること」そして「経営者マインド」の重要性を考えていきたいと思います。

 まず唐突な質問として社会というのはあなたを守ってくれるのでしょうか?
答えは大抵の場合Yesです。
 
会社の中で働くというのは組織なのでルールは多いですが、中にいる分には個人としては守られます。失敗をしても、結果を出せなくても、会社はあなたをある程度は許容してくれるのです。また、その対局として名前が挙げられるフリーランスもある種自分を守ることができます。結果を出すのも、出さないのも、休みも働くのも個人の自由、主体性はもちろん必要ですが、自分のことは自分で守ることができます。
 ただそんな中で経営者にはそれが当てはまりません、労働者には適応される法律も、自分を守ってくれる組織も彼らにはないのです。さらに彼らの選択・行動は会社や社員の命運を常に握ります。新しい商品の開発も、プロジェクト進退のタクトも、方針の舵取りも意思決定をする経営者には正に命懸。
組織が大きくなればなるほど、会社の知名度が上がっていけばいくほど、その責任は重さを増し、終わりのない成長のサイクルの中では常に背伸びをし100%以上を出し続ける必要があるのです。
 
そんな中で秋山先生はその競争、その環境を楽しんでいる印象を受けました。社会に何が必要なのかを分析し、新たなプロダクトを出し、その製品に改良に改良を加えマーケットでのプレゼンスを高めていく。様々な手を加えて製品の品質が上がっていく様子を講義で聞いていて、1分1秒どころではなくコンマ何秒の世界で生きている彼らの世界、そしてパッションは一流アスリートのような凄みがありました。
このように会社が一丸となってパフォーマンスを上げる要素は何によってもたらされるのでしょうか?
 
近年、アントレプレナーシップの重要性が語られどんな社員でも「経営者のようなマインド」を持つことが好ましいとされています。しかし、この文脈では何が経営者マインドなのかはっきりとはしません。

「経営責任を持つことなのか?」
「法に縛られずにがむしゃらに働くことなのか」
「それとも責任を持つことなのか?」

確かにこれらは経営者にとって大切なマインドセットです、ただ自分が思うアントレプレナーシップは少し異なります。
 それは
自分が関わったプロジェクトを自分ごととして捉えることです」、
頑張って取り組んだコンペで負けたら死ぬほど悔しがり、日々の出会いから創発したアイデアが採用されたら自分のように喜ぶ、会社と自分の間に境界を引かず自分ごととしてベストを尽くすことの重要性。僕はこのことを本講義を聞き、会社と共にある秋山先生の様子から更に深く噛み締めるようになりました。
 責任・そしてパッション、どんなキャリアを自分が歩むにしてもこの思いだけは欠かさないようにしたいと思います。

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