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僕の3年半以上の英語学習という名の壮大な知的冒険の結末

1.冒険のプロローグ

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「英語学習」という名の知的冒険を初めてから3年以上が経過した。

周りの上級者の冒険者(後で知ったのだが、彼らは上級者ではなく「中級者」の冒険者だった)からは、

「中級者の丘」という楽園のような場所があり、そこにはこの世のものとは思えないような美しい光景が広がっているのだと聞いた。

そして、そこの場所が冒険者にとっての最終ゴール地なのだとも。

ただし、そこの場所へたどり着くためには「初心者の森」と呼ばれる広大な森を通り抜ける必要があるそうだ。

今、僕は「初心者の森」と呼ばれる広大の森を通り抜けることに成功して、その「中級者の谷」と呼ばれる場所の入り口に立っている。

だが、すごく残念なことにその「中級者の丘」は冒険者の最終ゴールではなかった。

そこにはこの世のものとは思えないような美しい光景は存在していなかった。

なぜなら、本当のゴールは「上級者の谷」と呼ばれる場所で、そこにその光景が広がっているからだ。

今、この瞬間も僕は「中級者の丘」をさまよい続けている1人の冒険者だ。


2.ゴールは「中級者の丘」と呼ばれる場所

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「英語学習」という名の知的冒険を始める前から「中級者の丘」という楽園のような場所、そこがこの冒険の最終ゴール地だと周りのキラキラな上級者の冒険者(彼らは本当は中級者の冒険者)から聞かされてきた。

村では、冒険に関する地図やコンパスが数多く売られていた。

【地図】
上級者(しつこいようだが、彼らは本当は中級者の冒険者)が書いた英語学習の成功体験談。
【コンパス】
英語学習に関する書籍(文法書等)やサービス(英会話教室やオンライン英会話等)

僕はとあるお店でピカピカの「地図」と「コンパス」を購入した。

この地図を熟読したところ、
「中級者の丘」には「数か月」もあればたどり着けるらしいのだ。

だが、疲れ切った上級者の冒険者(今、思えば彼らは本当の上級者の冒険者だった)の中には、「3年近くかかるぞ」と主張するものもいた。

だけど、無知でかつ経験が浅い僕はその事実から目を背けることにした。

なぜなら、その人たちの意見は冒険者の中では少数派の意見だったから・・


3.「初心者の森」での過酷な知的冒険の始まり

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「初心者の森」での知的冒険は過酷を極めた。

毎日が苦労と練習の日々だった。

毎日、英語学習に充てる時間をコツコツ積み上げた。

村で購入した新しい「地図」は間違いだらけだった。

半年近く以上、「初心者の森」の中をさまよい続けたが、「中級者の丘」の入り口らしきものは全く見えてこなかった。

こんな適当な地図を作ったやつは誰だ。

「コンパス」は村で最新のものを常に買い続けたが、それでも全く「中級者の丘」の入り口には辿り着かない。

いったい何冊の「地図」と何個の「コンパス」を村で買ったことだろうか。

来る日も来る日も「初心者の森」での冒険を続けた。

僕には一つだけ冒険家としての才能があった。それは冒険を継続する力だ。

「初心者の森」の中で力尽きた冒険家や途方に暮れていた冒険者を僕はこの目で何人も見てきた。

ギルドの看板にはそういった情報であふれていた。

とにかく毎日、道なき道をただただ進むことにした。

時には獣に襲われけがをして、時には病気にかかったこともあった。


ゴールは思いかけない形で訪れた。

気が付けば冒険を初めてから3年近くの月日が流れていた。


忘れもしないあの春の日を。

とうとう僕は「中級者の丘」の入口へたどり着いたのだ。

当初はこの入口に立っている事に自分自身では気がつけなかった。

そこで出会った上級の冒険者に言われて、初めてその事実に気がついた。

ようこそ!!君がいるその場所は「中級者の丘」の入口だよ。

4.「中級者の丘」から「上級者の谷」へ知的冒険は続く

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大変残念なことに、「中級者の丘」には噂に聞いた美しい光景が広がっていなかった。

だが、中級者の丘では英語で話す・聞くたびに感動の嵐だった。

英語ネイティブが話している内容が聞ける!

自分が英語で言ったことがちゃんと相手に伝わっている!

僕が生きていた世界とはこんなに広くて、多様性に満ち溢れているものなのか。

僕はとうとう「初心者の森」を通り抜けて「中級者の丘」という最終ゴールにたどり着いたのだ。

だが、ここである事を上級者の冒険者から聞いた。

実は世の中には「上級者の谷」と呼ばれる場所があって、そここそが冒険者たちにとっての本当のゴールであることを。

そして、そこにはこの世のものとは思えないような美しい光景が広がっているのだと。

僕は新しい「地図」と「コンパス」を「中級者の丘」の入り口にある町で購入した。

色々な冒険家も話を聞いたが、多くの中級者の冒険者たちが「半年で行けだろう」と言った。

また、自分の目で確かめた限りでも、「上級者の谷」は「中級者の丘」からすぐ近くに感じられた。

僕は意気揚々と「上級者の谷」に向けて出発したのだった・・。

5.「中級者の丘」から抜け出せない!

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「上級者の谷」に向けて出発した時からあっという間に半年が経過した。

すごく残念なことに、僕は今もこの「中級者の丘」をさまよい続けている。

実は近くに見えていた「上級者の谷」はとてつもなく険しく、「中級者の丘」はとてつもなく広大な場所だったのだ。

日本だけで生活してこのレベルに達する事はほぼ不可能で、非ネィティブ圏での2年から3年の海外赴任だけでは難しいかもしれない。

世界中には、英語が公用語の国がたくさんある。

言語体系的にも英語と近い言語を操るヨーロッパ人は優位にある。

いったいあと何年間、この「中級者の丘」での冒険を続ければ、「上級者の谷」の入口へ到着できるのだろうか。

勝手な予想ではるが、あと5年近くかかるかもしれない。

だが、「中級者の丘」での冒険はすごく楽しい。

そこで見聞きするもの全てが本当に新鮮なものばかりだから。

あと3年は英語学習という名の知的冒険を続けてみよう。

そして、いつかは「上級者の谷」の入口へ到着できる日が来ると信じて。

6.「上級者の谷」への入り口が見えてきた!!

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僕は中級者の丘をどのくらいの期間、さまよっているのだろうか。

他の冒険者の中で評判の地図やコンパスで今も冒険を続けているが、「上級者の谷」の入り口はいまだに見つかっていない。

この中級者の丘では、多くの財宝や称号(英語資格試験の結果など)を手に入れてきたが、僕の心の渇きは潤わない。

最近は、初級者の冒険から、冒険の秘訣やそのノウハウを聞かれることも増えてきた。

その度に、初級者の冒険家から「すごい」とか「羨ましい」と言われる。このような環境が心地よくもあるのだが、僕はやはり「上級者の谷」を目指す。

先日、上級者の谷で冒険を続ける2人の冒険家から手紙が届いた。

彼と彼女の話によると、上級者の谷には、どうやら僕が知らない世界や社会が無限に広がっているようなのである。

そういえば、「中級者の丘」で開催されたある試合に参加した。

この試合の結果、中級者の冒険家には、2種類の冒険家がいることを知った。中級者と中上級者である。

幸運なことに僕は中上級者というライセンスを手にした。このライセンスは、冒険者の中で上位20%だけの者が入手できるそうだ。

このことが僕に「上級者の谷」の入り口へ続く道を発見するための勇気と希望を与えてくれた。

そして、この数年間、中級者の丘をさまよった結果、「上級者の谷」の入り口の場所もある程度、特定することが出来た。そこまでは、400時間近くかかるかもしれないが、少なくともゴールが明確になった。

明日も僕の英語学習という名の冒険はまだまだ続く。ゴールまであと少しだ。












サポート頂いた際には、英語のスキルを磨くことやオーストリアのサウナ活動に使用させていただく予定です。そのスキルや活動はnoteの記事で皆様に還元できればと思います!