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幸せ学 第21回 伝えたとて伝わんなきゃ意味がない

前回は、わたしのカラオケ喫茶歌謡祭の経験から、人は基本聞いていないので、まず伝えよう、みたいな話をしたつもりだったけど、本当にそうだったかな?

気を取り直して、今回伝えたいのはその続きみたいな話。

まず伝える勇気が必要。
伝えてもないのに、察して欲しい、わかって欲しい。
溜め込んで爆発して、別れます、辞めます。
相手は理由がわからない、なんてことは結構ある。

なので伝えることは大前提なんだけども、
なぜ伝えられないか?を考えた時に、伝えたら怒られるんじゃないか、とかキレられるんじゃないか、とか、ネガティブな想像をしてしまうからかもしれない。

そんな方に知っておいてほしいテクニックがある。

それは I(アイ)メッセージ と、NVCだ。

まず、Iメッセージは、
わたしは〜と感じた。
わたしは〜と思う。
といった、わたし=アイ の文章のこと。

アイメッセージの何が良いかって、それは否定されることは絶対にない。
わたしが感じ、わたしが思ったことは、わたしがそう言っているんだから、否定のしようがない。
なので強い。

あなたは〜だよね
などというYOUメッセージは、
相手のことだから、はずすかもしれない。はずしてたら、相手は気を悪くするだろう。
思いやりが感じられるYOUメッセージなら良いけど、批判的だったらは良い気がするわけがない。マウント取りたい人はだいたいこれよね。

そういった意味でも、Iメッセージは優しい。
気遣いが感じられる。

と言うわけで、まずIメッセージを意識的に使ってみよう。
否定されることがないと分かったら、伝えるハードルがちょっと下がるかもしれない。


そしてもう一つはNVC。
世界60ヵ国、100万冊以上のベストセラー。
NVCとはNon-violent Communication=非暴力コミュニケーションのこと。

NVCには4つの要素がある。
① 自分の行動を観察すること
② 自分の感情に気づくこと
③ 自分が必要としていることを明確にすること
④ 自分が何をしてほしいのか、相手に要求すること

これを、自分と相手、相互に用いれば
平和的なコミュニケーションが取れる、と言うものである。


これは、Iメッセージと重なる部分がある。
Iメッセージは強い、と言ったが、
さらにこれは自分の本当の心に自分自身で確認し、確信を持った上で伝えているから、なおのこと強い。

それをわかった上で、初めはちょっと怖いかもしれないけど、自分と向き合う。①を行おう。自分の行動を客観的に観察しよう。そして②。自分がどう感じているのかを探ろう。腹が立っているのか。泣いているのか。怒っているのか。
それを感じた上で、③自分はどうしたいのか?何を必要としているのかを探り、明確に言語化しよう。
そして最後。④で、自分が何をしてほしいのか、相手に伝えよう。

※本家NVCの内容とは少々ずれて、りゅうぽよ独自感が出てるかもしれないけどご容赦ください。

①〜④を丁寧に抑えれば、冷静に考えれるはず。
本当に現実を変えようと思ったら、ただ伝えたら良いってもんじゃない。「伝わる」ことが大事。

わたしのことを大事にして、
相手のことも考えた上で、
実現可能な要求をする。

自分の感情に素直になる。
本当に必要としていることに気づき、相手に要求する。


問題解決を、人任せにしない。
我慢して我慢して、傷ついて、
そのうち爆発して去ってしまうと言うことを繰り返している人は、
どのプロセスにおいても問題解決を自分でしていない。
しかも相手は何にも聞かされていないし、わかんないもんだから、最初から最後までわからない。
誰も悪くなくて、ただのボタンのかけ違え、なんてこともある。

まず自分を大事にする。
そして、相手も大事にした上で、
適切なコミュニケーションをとる。

あなたはわたしにこんなことを言った。
わたしはとても腹が立ったし、悲しかった。(Iメッセージ)
それは、これこれこうだ、と思ったからだ。
わたしは、批判的なことについては真摯に受け止めるし
改善もしようとは思うが、
あなたにそんな言い方をされてしまっては、
ただ悲しくて、辛く、それ以降の話ができなくなってしまうし、
このまま同じようなことが続くと、同じ状態でいられることは難しい。
そこであなたにお願いしたいのだけど、
言い方を変えることはできませんか?

例えばこんな感じの文面になるだろう。


最初は慣れないだろうから、
仲の良い友達と練習してみると良いかもしれない。

もし、この伝え方だともしかしたらうまくいくかもしれない、と思ったら、試しにやってみてほしい。きっと何か変わるから。
そして、言わないよりは、よっぽどマシだ。


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