見出し画像

幸せ学 第26回 自分軸と他人軸

すでに当たり前のように思っていても、他の人からしてみたらわからないことは結構ある。
先日自分が運営しているオープンチャットで、自分軸と他人軸とは何かについて質問があり、確かに昔はわたしもピンとこなかったことを思い出した。カウンセリングやコーチングでは自分軸・他人軸は頻繁に使うので、すっかり忘れていた。

若い時は「受け身」である、と言うことにも気がついていなかった。
30前半の頃だろうか。会社の上司から受け身であることを指摘され、自分は受け身なんかなじゃない!でも受け身と言っていると言うことはわたしは受け身かもしれない。受け身とはなんだろう・・・と悩み、誰に相談しても明確に答えを教えてくれなかった。(教えてもわからない、と思われたのだろうか。それにしてももっとなんかあるだろう。まあ会社なんてそんなものだ)

その、受け身と言うのは、言わば「他人軸」である。
あなたの言われた通りにやりますよ、と言う姿勢。
あなたの言われた通りに一生懸命やります。これも他人軸です。

このやり方でいいんですかね?あ、いいんですね、はいはい。
みんなどうしてるかな・・・こうかな?これが正しいのかな。
他人軸の場合の脳内はこんな感じ。

他人軸の他人とは、
相手(恋人、配偶者、子供、など)
学校・会社
社会

世界
といった自分以外の個人だったり組織だったりを指す。

相手に合わせる、顔色を見る。
これは他人軸。

他人軸が全部いけないことでは全然ない。
社会の一員ですから、ルールやマナーに従わないと不都合が生じる。
都会の真ん中で、裸にヤリのアフリカンスタイルだと、通報されるかもしれません。ハゲおじさんのセーラー服ぐらいは許容されている気がする。


では一方で自分軸とは、文字通り自分の軸なんだが、
感じる、ことは確実に自分軸である。
嬉しい楽しい大好き!
悲しい苦しい大嫌い!
これも自分軸。自分の感覚。乗り物酔いして気持ち悪い・・・自分軸です。
このオムライス、美味しいけど、ケチャップよりもデミグラスの方がよかったなあ・・・自分軸。
あの人マスクつけてないからダメだな・・・他人軸=同調圧力
この服を着いかないと彼が怒るからこれを着て行こう・・・自分軸のような他人軸
この服を着ていくと彼は怒るけどこれを着て行こう・・・自分軸

自分の感覚は自分のものだけど、
自分の考えは他人を気にしている場合があるので、
自分が考えればそれは自分軸かというとそうではない。

なので、自分軸を育てよう、と言う場合は、
感覚から大事にするよう、カウンセリングにきたクライアントさんにはお伝えしている。

100%他人軸で生きることは、それはただのマシーンである。他人を気にするがあまりそうなる場合もあるが、なんのために生きているのかわからず、正解も他人に委ねられているので自分ではわからず、誰かの言いなりになっていたりして、そんな人は大体において苦しんでいる。

なのでベースは自分軸であることが望ましい。
他人軸も想像できないと、現実社会で生き残るのは難しい。仕事の能力は低そうだし、きっと異性にもモテないだろう。

自分軸とは、自分の心の奥にある、楽しいだとか、何かをしたいだとか、そういう湧き上がるものと、思考が結びついていて、且つ、他人軸も客観的に捉えている状況であるように思う。

わたしは、こうしたい。わたしは考えている。感じている。
以前NVCを取り上げたが、それはまさに自分軸を見つめることであろう。


怒られてばかりで怖かったりしていると、つい他人軸で生きることになってしまうだろうが、それだと一生幸せにはなれない。幸せを感じる可能性が低い。

幸せかどうかは、他人軸が握っている。
他人軸は他人のやつだから、自分でコントロールできない。
他人の好きなようにされてしまう。
そして、他人からそれが幸せです、と言われても本当に幸せなのかはわかっていない。自分で感じていないんだから。

幸せ、不幸せは他人次第。
それが他人軸100%である。


自分の人生のハンドルは自分が握る。
他人にハンドルは触れない。触ろうったって触れない。
どうしたらいいでしょうか?誰か救ってください辛いんです、どうにかなりませんか?
と切実に訴えたところで、誰もあなたの人生のハンドルは握れない。

あなたの思考感情行動はあなたのものである。
自分で方向性を定め、自分で歩いていくしかない。

冒頭の話に戻るが、わたしは敏感な性格で、怒られるのを恐れるがあまり、会社の求めることしか見ていなかった。それだと、AIと一緒である。そんな仕事は今後ロボットにとって変わられるだろう。
必要なのは、自ら考え、自ら行動できる人材である。自らの感覚で、他者と連携し、成果をあげることができる人である。


メンタルコーチングでは、自分軸の構築をすべく、徹底的に寄り添う。
あなたが本当は何を求め、何をしたいのか。骨太な自分軸ができれば、きらきらとこの世の荒波を泳いでいくことができる。
シンプルに楽しいと思えること。これが自分軸。これを見つけ、それが日々できるような環境だと、幸せである。

またそんな人と真逆である、他人軸100%で生きている方は、まずは感覚を取り戻すことから。
目を覚ます、というか、今置かれている状況はどうなのか、客観的にみる、もしくは専門家に見てもらいましょう。

自死の多くは、他人軸100%だと思う。
自分が楽しいことかしていない自分軸100%で自死する人なんて聞いたことがない。

その人の世界が狭い。狭い中で、さらに狭い頭の中で、ぐるぐるしている。もっと世の中を知ろう。受験勉強絡みで自死を選ぶ子もいるらしい。かわいそうに。受験だけが人生なわけがない。もっと世の中は広いことを、親や社会は教えるべきだった。
会社勤めで死ぬ人もそうだろう。真面目が故に、なんだろうが。
もっと長期的に見て生産し続ける人材であるためには、心身の健康が大事。以前お伝えした4つの余裕でチェックし、余裕がない部分を作って行こう。

また、完璧主義、なんてのは完璧に間違っている。完璧主義で辛くなって完璧じゃなくなって、完璧にやりたいのに、と嘆いていたら、全然意味ない。これは実は他人軸である。なぜ完璧じゃないといけないか?という問いにしっかりと答えれる人はいないだろう。

そんなわけで今日は自分軸・他人軸の話でした。
みんなで自分軸を育てていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?