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🌟素敵な笑顔を見せてください🌟を足元から始めよう✨

 人の顔が見えない生活がもう3年になります。この暮らしに違和感を覚える人の方が多いのに、未だ積極的に外す動きにはなっていません。まして医療や介護、そして保育の世界は、最後まで脱マスクがかなわないかもしれません。

 本当にこのままでいいですか?

 私自身、プライベートではほぼノーマスクで過ごしていますが、職場では、思うだけでなかなか行動に移せませんでした。でも、動くことにしました。自分の職場での『笑顔推進キャンペーン』を勝手に始めることにしたのです。

 といっても大した活動ではありません。マスクを下げて笑顔を見せるだけ。

 こんな簡単で当たり前のことすら、常時マスクに囚われ、失われてしまい、『仕方ない』で済ませてきてしまった3年間を終わらせましょう。

 どんなタイミングでもいいですが、初診時や入院のときなど、スタッフと患者さんの初対面のときや、患者さんが不安そうにしているとき、認知症の方に血液検査などの介入のために話しかけるとき、などいろいろあります。

 ここでは、医療や介護の現場における患者さんや高齢者との対話について書きます。

 特に認知症の患者さんは状況把握が困難になり、困惑して落ち着きを無くすことが良くあります。エスカレートすると大声を上げ、『不穏』『介護抵抗』とみなされてしまう。その結果精神病院に入院させられてしまう。そんなことが実際にあるのです。入院してみれば、どこが?というくらい穏やかなケースを何度も観てきました。
 最初に落ち着きをなくしてしまった段階で、顔全体を見せて、大げさなくらい口を横に広げ下にーっと笑いかけ、低めの声でゆっくり話しかけるだけで落ち着いてくれることも多いのです。

 顔全体を見せて、笑ってあげる。
 
 何の労力もいりません。
 
 写真のポスターは、自撮りしてちゃちゃっとCanvaで作成したものです。マスクをして眼だけで笑っている写真と、顔全体で笑っている写真。違いは一目瞭然です。

 ちなみに、写真の設定の都合で隠れてしまっていますが、下に文章を入れてあります。
『患者さんが不安で落ち着かないとき、若い患者さんはもちろん、特に認知症の方には、ちょっとマスクを下ろして顔全体を見せてにっこりあげてみてください。それだけで落ち着きを取り戻してくれるかもしれません。
3年前まで当たり前だったこと、思い出してみませんか?』

 なかなかマスクを外せない業界でも、ほんの数秒、マスクを下げて顔全体の笑顔を見せてあげることは出来るはずです。

 私は精神科病院の勤務ですが、総合病院でも今や認知症の高齢者はたくさんいます。介護施設でも同じ。若い人でも、病気の事で不安になっている人に笑いかけることで安心を与えられる。保育の現場だって同じ。

 3年前まで、当たり前だったはず。

 勝手な『笑顔推進キャンペーン』が浸透するにはまだ動いていく必要があるとは思いますが、各部署のスタッフにちゃんと話を聞いてもらえるくらいの信頼関係は築いてこれていると自負しています。地道に呼びかけていくつもりです。

 メリットしかない。何のデメリットもない。笑顔推進キャンペーンです。医療や介護、そして保育に携わる方、出来ることを行動に移してみませんか?

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