私の"あたりまえ"をプチ破壊してくれた後輩
私は高校時代、バスケ部でした。
何十年前の話しとんねん!!!と言われそうですが。
今回は、引退、高校卒業後の話です。
なんてことない話ですが、ずっと心に残っていることです。
私が入部したのは軍隊だったのか?!
やたら、無駄に厳しい部でした。
男女交際禁止とか、髪切れとか、水飲むなとか、激しい練習しても死ぬことはないとか、過呼吸に陥ってもビニール袋口に当ててろとか……。
まあ、いろいろありましたが、これらの話は別の機会に。
卒業後の夏の合宿へ
それでも、なんとか引退、高校卒業。
その年の夏、現役生たちの夏の合宿へ行きました。
私の2年下の後輩が、秋の新人戦に向けてがんばるっつー合宿です。
私たち卒業生が行くと、現役の1・2年生たちの
「こんにちは!」の嵐。
後輩にとっては、先輩は(本音は別として)神様のように扱わなけりゃいけません。
そんな中、もうすぐ練習が始まる、という時間。
副部長・Yちゃん登場
私たち卒業生たちは皆、Yちゃんが
「1年生、モップかけて!」
と言うんだろうと思ってボーっと見ていました。
ところが、Yちゃんはツカツカとモップ置き場へ向かうと
1本ひっつかんで、自分でモップをかけ始めたのです。
慌てて1年生が駆け寄って
「先輩、私がやりますから!」
とモップを受け取ろうとしましたが、Yちゃんは
首を振りながら「いいからいいから!」
とそのまま黙々とモップがけを続けました。
1年生はみんな、ピュンピュンと別のモップをかけたりと
他の準備をし始めました。
Yちゃんの行動は、決してイヤミではなかったです。
私は驚きました。
こういうアプローチ1つで、雰囲気がいい方に変わるんだ!
先輩だからって、ふんぞり返っているのがいいわけではない。
「パリーン!!」⇐私のあたりまえが壊れた音・笑
私がいたのは軍隊だったから、いや、軍隊のようなバスケ部だったので、
先輩・後輩の序列はあたりまえ中のあたりまえだと思っていました。
しかし、Yちゃんのこの一件で、それがあたりまえではないんだー!!
と思わされました。
たかがモップがけだけど。
何十年も前の話だけど、忘れられないし、
何かあるとYちゃんを思い出して、自分に向かって
「ホントにそれがあたりまえなのか?!」
と問うようにはなったと思います。
Yちゃん、どうしてる?
ありがとう!!
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