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19歳という若さでコーヒーを求めて単身エチオピアに行った話


これは自慢なのだが
私はエチオピアを訪れたことがある。
控えめに言っても訪れたことがある。

それも10代の時分にだ。

まぁ偏に10代といっても
20歳になる3日前に
12時間ほど滞在しただけなのだが。

留年コーヒー19歳の夏、

2016年
リオデジャネイロ五輪の年である。

猫ひろし氏がカンボジア代表としてマラソンに出場した。

余談ではあるが
「猫ひろし氏 四捨五入」
は言いにくい。

猫ひろし氏は四捨五入したら
猫なのか。人なのか。


2016年 夏、私はインドにいた。

インドといえば
「インドに行くと価値観が変わる」
などと主張する

人の価値観を 時差 程度にしか思っていない

"ザ ・経度マン"

が散見されるが、今は言及するのは控えよう。

さて、話を戻すが
あれは2016年夏、インドで別行動中の友人が

小部屋に追い詰められ、

無理矢理 大金を払わせられ

超豪華ツアーに

強制的に

連れて行かれる


という
詐欺なのか何なのか分からないイベントが起きている最中

私は、ゲストハウスでふと

10代で単身 渡アフリカしたら 
一生自慢できるんじゃね?

と思い  ただそれだけの理由で
2ヶ月後の 2016年秋、 私が20歳になる3日前にアフリカへと渡った。

まずはエチオピアは首都アディスアベバに着陸。

着陸と言ったものの
私自身が実際に飛行し、
管制塔と密に連絡を取り合い、
灼熱の滑走路に
書いて字の如く胴体着陸をしたわけではなく、

エチオピア航空に搭乗し、
その飛行機が着陸したという意味だ。

この場を借りて
あの時の機長にナイスランディングと伝えたい

この場を返して
実はこの旅、
本来の目的地はエジプトだったのだ。

しかし乗り継ぎの関係上
不本意だがエチオピアに
12時間ほど滞在しなくてはならなかった。

そこで私は空港で
徒然なるままに日暮らすのではなく

50ドルほどの高額入国料を支払い、
人類と珈琲 誕生の地へと足を踏み入れた。

まず
空港から徒歩圏内のコーヒーショップを
数軒巡ったが

どこのコーヒーも飲めたもんじゃない。
何故か。

新興国、
良いものは輸出し、
国内に出回るのは
グレードの低いものであった。

エチオピア=コーヒー天国

当時の私の中のこの公式は
音を立てて崩れてしまった。

(今となってはV字回復を果たしている)

その後
ショッピングモールと思しき建物と
ハンバーガーと思しき食べ物を愉しみ、
暇を持て余し、足早に空港へと戻った。

エチオピア滞在記は以上だ。

空港外での観光時間は
多く見積もっても3時間ほどだろう。

3時間 50ドル

割り算が趣味の方は
1時間当たり何ドルか計算してみてほしい。

こんなのただの散財散歩だ。

もう散々だ。

私のエチオピア滞在は
ただただアディスアベバ空港の
近所をふらっと散歩しただけなのである。

しかし、私は
これをまぁ、なんとも仰々しく

私は10代の頃にコーヒー好きが高じて
エチオピアに行ったことがある。

と言っているのだ。

なんたる愚行。許すまじ。

因みに初めて受けたコーヒーショップの面接の際に、
本件をドヤ顔でアピールしたのは言うまでもない。

(のちにその年のイタイオブザイヤーを受賞したことも言うまでもない)

しかし、このようなことが往々にしてあるのが
現代社会だ。

プライドや見栄や自尊心

これらに駆り立てられ
自分を大きく立派に見せようとする。

読者諸君もこのnoteを機に一度自分を見つめ直してほしい。


尚、この旅は

エチオピア→エジプト→イタリア→トルコ

と続くのだが
本記事が好評だった場合
エジプト編以降を執筆する所存である。

因みにかなり面白い。
ではまた次回。













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