最後の母親孝行で俺は涙が止まらなかった

俺は今日、母に対して「最後にして最大の親孝行」をしてきた。

36,000円でスゴ腕、日本一の整理収納スペシャリストに来て頂いて、きっちり8時間で母の部屋を完全に整理整頓が行き届いた空間に変えたんだ。
作業の途中、恥ずかしながら俺は「涙が止まらない」瞬間があり、母の部屋を一時、退室した。

今、これを読んでくれている人で「なぜか」わかる人なんて、この世には存在しない。

「余計な物品はたとえ1個たりとて、千葉のサービス付き高齢者住宅には持っていっちゃダメだよ」
って俺は何度も言っていたのに、母はそれを全く守っていなかったんだ。

この住宅に入る時、全て新しく買い揃え組み立てた収納家具の奥の奥から出てきた物……、それはもう旅立ってしまった父の最後の「89歳の時の運転免許証」「運転経歴証明書」2枚のカード。

そして、俺が生まれた年、昭和40年に居を構えた「横須賀市・市役所で記念にもらったバッチ」トドメに目に入ったのは「神奈川県立柏陽高等学校のバッチ」2個が大切に容器に入れられて、保管されていたからだ。
柏陽高校のバッチがひとつないのは、その当時、俺がオンナにくれてやったからに他ならない。

俺はそんなクソみたいな無価値な物を見て、なぜだか無性に涙が出たんだよ。
笑いたい奴は大いに笑ってくれて結構。
俺は涙腺が崩壊してしまって、どうしようもなかった。
そう、俺は56なんて「クッソ!!いい歳したおっさん」なのに、心が張り裂けそうだった。

俺の気持ち、わかんない奴はマジ一生わかんなくていい。

俺の気持ちとか男気とか、義理人情とかわかってくれる奴とだけ、友達とか仲間って関係で生きていく。

これ、読んでくれたみんな「ありがとな」。

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