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このアカウントについて:若手歴史研究者のゆる~いアクション

はじめまして、アカウントを管理している前田勇樹です。

書き手個人の自己紹介は、別に投稿する予定なので、ここではアカウントそのものについて紹介したいと思います。

このアカウントは琉球沖縄史の若手研究者の雑記帳です。複数の書き手で運営しており、自分がやっている研究や論文の紹介であったり、出版した本、読んだ本、YouTubeで公開した動画の紹介や撮影の裏話、参加した学会の参加記、沖縄の歴史関連の話題…等々、自分の専門分野を中心に沖縄の歴史研究に関する様々な情報を分かりやすく発信するツールとして利用していく予定です。

昨今、「ポスドク問題」と言われるように、運営しているメンバーのほとんどは、大学院の修士課程や博士課程を修了し、大学の非常勤講師や行政の非常勤職員など不安定な職で食いつなぎながら研究を続けている人間がメインです。

※「ポスドク」・・・博士学位取得者や満期退学者。日本では90年代から始まった「大学院重点化計画」により大学院の定員が増加し、博士号取得者の数も増加したが、その受け皿となる大学や企業への就職先に大きな問題を抱えている状況が現在でも続いている。


大学の専任ポストに就くのが「勝ち組」と思われる研究の世界ですが、それは一握りの強運を持った人間です。時には多くの研究実績を持つポスドク研究者がいつの間にか消息不明になるといったことも。

特に文系の学問分野では、大学のポスト削減など厳しい状況が続いています。そんなご時世だからこそ、他力本願ではなく、なんとか自力で研究の場所を確保する、そしてできれば研究で食べていく。そのためのアクションを起こそうぜ!という事で、研究の内容をYouTubeで発信したり、お金は無いけど借金して本を出版してみたり……と試行錯誤してきました。このnoteも、そんな取り組みの一環です。


アカデミックな世界の外にも、歴史を学びたいという需要があるはず。特に僕らが必死に取得した博士号は、一種の「品質保証書」みたいなものです。これを活かす場は、何も大学の中だけではありません。論文や学会報告といった形式にとらわれず、発信の場を増やし、研究と社会をつないでいく。それが結局は自分自身の研究にどんな価値があるのか、広い視野から見つめ直す機会になるのでは、と考えています。

この辺りの話は、YouTubeの方で琉球沖縄史の若手研究者の置かれている現状や、これから生き延びていくための展望について座談した内容を公開していますので、そちらをご覧いただければと思います。(【YouTube座談会】歴史系ポスドクのサバイバルのために:琉球沖縄史研究篇


少し長くなりましたが、こういった問題意識の下、自分たちの培ってきた知識や活動を幅広く発信するためのツールとして、このアカウントを活用していければと思います。・・・とは言え、沖縄の歴史ってこういう事があるんだ~とか、この研究者の人ってこんな活動してるんだ~ぐらい気軽に読んで頂けると幸いです。


最後に、有料記事については、内容によっては有料にします。無料と有料をうまく使い分けることができるのがnoteの長所でもあるので、運営メンバーでしっかり吟味しながら有料の記事も出していきたいと思います。


それでは、これからどうぞよろしくお願いします。


管理人・前田勇樹


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