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その場しのぎ介護

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

その場しのぎ

認知症などで突然怒り出したり暴れだしたりした患者さんに対して、「突発的行動に於いて問題を無かった事にしてしまう」その場しのぎではあるが認知症患者さんを力や暴力で抑え込むことの無い方法です。

特徴

認知症が進むにつれ、感情の起伏が激しくなり「短気」になる傾向が見られます。それが「実現象の短気」ではなく、「妄想性短気」だったり「被害性短気」だったりする場合に有効な手段であると言われています。

具体例

「自宅に居るのに『家に帰る』と突然怒り出して無理矢理外に出ようとする認知症患者に対して、『万歳三唱』をすることで初めは驚くものの、三回目にはつられて万歳をしてしまう」脳内状態を上書きさせてしまうという様な状況で使われるようです。

他にも

夜中に突然『お邪魔しました』と靴を履き始めた認知症患者に対して『あら、こんな時間だしさっき泊まっていかれるって仰ったじゃないですか』と笑顔で返す事で『あら、そうだったわね』と大人しく寝てくれるケースもあるようです。

人道的にどうなのか

嘘も方便という言葉がありますが、何より患者さんを傷つけないという点では個人的には有効な方策ではないかと考えます。認知症患者を抱える家族にとっても「昔のイメージ」が記憶に残っているだけにこの様な認知行動を目にすると強いストレスや悲しみを伴う場合が多く見られます。それに対して暴力を振るうわけでもなく双方無事に収まるのであれば人道的に問題ないのではないかと考えます。

倫理的にはどうなのか

倫理観は人それぞれありますが、認知症とは「子供がえり」とも呼ばれ、正常に認知できない状況の場合を指します。よって正常に認知できない相手に対して感情論や正論を押し付けたところでお互いにデメリットしか生みません。人格倫理の観点から考えても、決して蔑んだり馬鹿にした行為ではなく、むしろ認知症患者の尊厳を守ってるのではないでしょうか。

まとめ

『その場しのぎ介護』というネーミングから、余りよろしくない行動を想像しがちですが、「双方傷つかずに尊厳を守る事が出来る事」と考えれば、外に出て事故や犯罪に巻き込まれるリスクを減らす為の正当な行動であると言えるのではないでしょうか。

りゅうこころでした。ryukokoro

高い講演料を払って聞きに行かなくてもあなたの知りたい事はここにある!心理学士で経営者が語る30年分の知識と経験を文章にしてあります。もしあなたが知りたい事があったらコメントください。その案件について私が出来る限り解説します。さあ、私の40年分の知識と経験を開いて御覧なさい!きっとあなたにもいろいろなものが見えてくるはずです。


重度のうつ病を経験し、立ち直った今発信できることがあります。サポートして戴けましたら子供達の育成に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。