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アルバイト教育

会社経営・心理カウンセリング・教育コンサルタント・接客業人材育成講演家、りゅうこころです。ryukokoro

まだ新型コロナウィルスによる緊急事態宣言、自粛要請が出ていなかった頃、先日チェーン展開している大手ラーメン店に伺った時の事です。社員と見受けられる方が一生懸命にアルバイトさんに教育していました。

新人さんの心に届いていない

社員さんは細かく一生懸命に教育していらっしゃるのですが、新人さんの心には全く届いていないのが私にはわかりました。おどおどキョロキョロして、『お客様にはあー言って、こー言って!』がまるで頭に入っていない。経営側・教育側は人材育成を本気でしたいのならば、作業からではなく心から教育しないと駄目です。わかりやすく言うなら新人さんとの距離を先ず縮めることです。

「はい、元気出していこう。緊張しているのはわかるけれど、今君がお客様にできる事は何かな?接客できる?注文取ってこられる?お料理出来る?まだむずかしいよね。でも元気よく『いらっしゃいませ!』って言う事は出来るよね、はい声出していこう!」

とか、

「今の『いらっしゃいませ』は君の声だよね?お客様として君がどこかのお店に行った時に、そんな低いトーンの『いらっしゃいませ』って言われて気分いいかな?声のトーンをあげてみようか!言う側じゃなくて聞く側が気持ちいい声ね!」

とか、できない事を抑え込むより前に出来る事を承認してあげないと人間は反発します。まずは認めてあげましょう。


ビクビクしている

新人さんは皆一様にビクビクするものです。でもそれがなぜなのか?を理解してあげない事にはアルバイトさんの気持ちはわかりません。一言で言うならば「自信が無いから」ですね。ではなぜ自信が無いのか、場数を踏んでいないからですね、場数を踏んでいない新人さんが応対したお客様は、相手が新人だろうがベテランだろうが関係ありません。その時その瞬間がお店のイメージになってしまいます。「だからといって場数を踏ませずに自信をつけさせる方法なんて・・・」となりますよね、だから細かいオーダーの取り方や伝達方法よりもまずやるべきことは『自分の「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」がお客様に通用する!』という自信づけではないでしょうか。


お店の仲間にも元気よく

お客様をお迎えする「いらっしゃいませ」やお見送りする「ありがとうございました」の発声も賃金なのです。『恥ずかしくてできない』ではなく、『声出す事くらいしか今は出来ないんだから、一生懸命やろうよ!』と心に会えることが重要だと思います。でも言い方に注意して!『お前さあ、声出すくらいしか出来ねーんだからしっかり声出せ!』みたいな言い方はNGです。『今君が出来る事は元気よく声を出す事!それも君の時給なのだから頑張っていい声だそう!』と伝えた後に、『お店の仲間にも元気に超え出そう。仲間に声を出せない人はお客様にも出せないよ、仲間は助けてくれるからね』と背中を押す態度も必要です。


先ずは整理整頓から

何を提供するにしても先ずは整理整頓からです。提供するお盆の上、お持ち帰り用の袋の中、テーブルを片付ける時、洗い場など、どれをとっても整理整頓からスタートです。勿論その前に自分のロッカーや靴を揃えて脱ぐなど、最近の子は親が当たり前にやってしまっているから知らない子が多いのです。『そんな事から教えなきゃいけないのか!』と嘆くのではなく、自分色に染めてあげましょう。きっとお店思いの素敵な従業員になってくれると思います。「落ちているゴミを跨いで通らず拾う」この一言だけでも素敵な教育だと私は考えます。

教育第一歩はここまで。次回また書きますね。

りゅうこころでした。ryukokoro

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