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相撲が終わった夢

今朝見た夢の話をそのまま書こうと思う。

友達と一緒に電車に乗っていた。僕は漫画雑誌をパラパラとめくっている。格闘漫画が載っていて少し気になって手を止めるが、相撲だったので読み飛ばそうとする。隣にいる友達が、「その漫画面白いよ?」と声を掛けてくれる。しかし僕は、「……いや、相撲はね、もう終わったんだよ」と答える。すると反対側に座っていた初老の男性が、「相撲は終わったってどういうことですか?」と声を掛けてくる。

いきなり話し掛けてくるおじさんに僕はとても驚く。しかしおじさんも思わず声を掛けてしまったことを詫び、丁寧に説明をしてきた。自分は相撲が好きであること、最近仕事を辞めたこと、若い人の考えを聞くのが好きだということ、物腰も柔らかく丁寧な言葉に僕は、「相撲は終わった」の真意を説明することに決める。

僕の「相撲は終わった」発言は、相撲をディスっているわけではない。格闘漫画における相撲キャラクターは終わったという意味であること。それは『喧嘩稼業』という漫画に登場する金隆山(こんりゅうざん)というキャラクターがあまりにも強くあまりにも魅力的で、これを超える相撲キャラクターはもう登場し得ないと思うのだ。初土俵以来843勝0敗0休という大記録。筋肉肥大という先天的な特徴を持ち、それ故に栄養失調で命を落としかけていたが、製薬会社の一族だったため適切な処置を受け、常人を遥かに上回る筋肉量の大横綱へと育つ……強さの説得力、あまりの強さ故に張り手と鯖折りを封印してなお勝ち続けたというエピソードの強度、そして作中で見せた圧倒的な格闘シーン。それに比べると、全ての相撲キャラクターが見劣りしてしまうのです。僕は言葉を尽くし、時にはネットで検索して絵を見せて説明をした。おじさんはふむふむと聞いてくれて、なるほどありがとう、私もその漫画を読んでみるよと言ってくれた。

夢とは深層心理の表出だと言われる。この夢は僕のどんな深層心理が出てきたものなのだろう。思い当たることはひとつ、「喧嘩稼業の連載再開を願う気持ち」だ。再開はよ!

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