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掌握小説集

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「書ける世界は人間が作ることができる(?)」 (すべてフィクションです)(´ω`)
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記事一覧

キカイ・ノイズ(フィクション)

トン トン 「今夜はなに?」 湯気が広がる。 「あっ、ハンバーグ?」 「そうよ。もう少しで、…

Ryuji.M
4年前
3

車好きの社員(フィクション)

「新卒が全然いない。どうにかしてくれ!」 人事担当らしき人は汗を全身に浴びている。 こんな…

Ryuji.M
4年前

フリー顔(フィクション)

「ねえ、なにこれ?」 スマホを見せながら、娘は涙目になっている。 誕生日プレゼントに買って…

Ryuji.M
5年前
2

AIはヒトに夢を見せるか(フィクション)

祖父から、久しぶりに家に来ないかと誘われた。以前はよく遊びに行っていたが、学校が忙しくて…

Ryuji.M
5年前
3

蜂のダンス(フィクション)

「最近、面白いことがわかったんだ。」 「ほお。今日は、どの動物についてかな?」 「これを作…

Ryuji.M
5年前
3

おいしいお肉

「いらない。」 「えっ。どうしてかな?」 「おいしくないもん。」 「これは、なかなか手に入…

Ryuji.M
5年前
4

変な本屋

駅前に新しい本屋ができたので入ってみた。 ふかふかの椅子に座って、本を読んでいる人がいる。 よく見ると、名札を付けている。なんと、書店員さんだった。 商店街の古本屋なら、店主がのんびりしていても、構わないだろう。 だが、ここは大型書店だ。数年前に閉店し、買い取られてリニューアルされたのだ。 すでにお客さんは何人もいたが、それを不思議に思っている方はいないようだ。 しばらく観察していると、常連さんらしい人が書店員さんに話しかけた。 読んでいた本を見せ合いながら、楽しく会話し

AIサイバーwar

「警視庁が攻撃を受けてます!」 「またか!おい、弾の準備はできてるか?」 「はい。配置しま…

Ryuji.M
5年前
1

故障の原因

少し小説を。 「うーん。これはどうしようもないな。」 シュレッダーを見た修理の人が言った…

Ryuji.M
5年前
7

政府よりも企業

本を読んでいると、老人に出会った。 ー「紙の本とは珍しい。同士だな。」 彼も紙の本を持っ…

Ryuji.M
5年前
4

自動翻訳主義者へ

ー「寝耳に水だった。」 久しぶりにオロオロしている彼を見た。 「OT社のことかな」 ー「そ…

Ryuji.M
5年前
3

車のT社が消える日

ー「ついに来たか」 「ああ」 ため息をついた。 ー「なんでこうなったんだっけ?」 「C国…

Ryuji.M
5年前
5

車のへこみ

朝起きてみると、車にへこみがあった。 契約会社に連絡すると、無料で直してくれるという。 ま…

Ryuji.M
5年前

データ・インカム

ー「最近、好きなことができるようになったんだ。データ・インカムって知ってる?」 「なにそれ?」 ー「勝手に収入が入ってくるんだよ。」 私はBGM代わりにラジオをつけた。 「そんな、良いことあるの?」 ー「うん。条件付きで。」 「勝手にじゃないじゃん。やばい条件じゃないの?」 ー「ぜんぜん。スマホを会社からもらった物に変えるだけだよ。」 『今日から新しいキャスターとなりました、ねまちゃんです!(^^)』 ラジオは言っている。 「なんか他にも、契約の時に言われたことなかったの