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なぜ私は写真を撮るようになったのか

RYUI です。写真展の開催に向けて準備しています。

https://note.com/ryuiy/n/n353e98f95869

2020年にチーム広報のためのカメラを購入しましたが、それまでは月に数枚しか撮影しないような生活をしていました。(スマホ含む)


そんな自分がなぜ写真にのめり込むようになったのか。
少しまとまったので書いてみようと思います。

カメラを購入したきっかけ

もともと、大学チームでマネジメントコーチをしていました。
SNSや会報、新聞や大学への提供など写真を使用する場面は非常に多いもののチームにはスチール機はなく、自前で購入したのがスタートです。

はじめてカメラを持っていった2020インカレ

それから大会があるたびに写真を撮り、広報に使用するという日が続きます。
普段は全くというほど撮影することはなく、大会以外は撮影しないのが1年以上

転機になった2022全日本選手権

この大会はオリンピック後にはじめて海の森水上競技場を使用するレースで自分はレース前日に初めて行きました。

行ったことのない会場、ということもあり前年のオリンピックの写真をリサーチしていたときに世界のフォトグラファーの写真を見て、こんな世界もあるのか、と驚いたのを覚えています。

当時、東京オリンピックに来ていたボート競技のフォトグラファー、Igor Meijerの写真集を買い、衝撃を受けました。
いままで自分には見えていなかった、というかあるとも思わなかった世界が写真集には広がっていました。

そのときから、写真表現としての活動を始めたいと思うようになりました。

驚かせるのが好き、色んな角度から見ることが好き、自分だけの世界を込めたいと思うことの多い自分の
名刺代わりになるような作品を撮影したい、と。


もうひとつのきっかけは、そう臨んだ2022全日本選手権
たしか、土曜のレース中

その大会は取材パスを貰って、フォトゾーンからの撮影でした。基本的にコースに近い場所は一箇所で、そこからチーム関係者も取材も、もちろん自分も撮影していました。
が、途中で自分は何を撮りたいんだっけ?ってレース中に考えてしまい、撮影できなくなりました。

Ryuta Arakawa, Men's single scull (2022)

基本的に、一人で撮影しているのであるシーンを選ぶことは他のシーンを選ばないことになります。
特に2000m直線でレースをするボート競技にとってはこの選択が顕著です。1レースで撮影できるのはレースのほんの数%です。

ゴール前にある、ドラマが生まれやすい場所で来た艇を撮り続けるのは簡単
けど、思考なしの簡単な判断を自分がしていることに気づいて、なにも考えていないことにハッとしました。

レースに映らないドラマを、ゴール前には映らない戦いを、水上にはいない人々の表情を追い求めたい。

ボートを表現できるようにいろんな視点で競技を、会場を、ボート競技を見たい。

撮影を通じて知らないボートの瞬間に出会いたい。

そう思うようになりました。

レース後の表情を撮影するためにゴール後に待機した2022インカレ

そうやって、撮影しながらボートについて考えて、どうすればボート競技を表現できるか試す日々が始まりました。

写真家としての活動は、
選手・マネージャー・コーチ・企画の次の自分の新しい競技の視点のひとつなのかも。

よろしければご支援いただければ助かります!いただきましたお金はボートの写真集プロジェクトで活用いたします!