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紅葉登山と伝説の洞窟

『伝説の・・・』、この言葉が装飾されるだけで対象の魅力が増してくる。
紅葉登山、4座目は『伝説の洞窟』がある稲叢山(高知県土佐町)である。
かつては交通の不便さもあって健脚の岳人にのみ許された山であったが、ダム建設のおかげで、身近になった山である。
山頂に続く3つの登山道のひとつに『伝説の洞窟』と言われる険しい岩場がある。
ここは源氏の追っ手を逃れた平家の落人56名が洞窟に立てこもった跡であり、言い伝えによると食糧が尽きて全員が壮絶な最期を遂げた場所であるということだ。

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渓谷コースから紅葉のトンネルを抜け、沢や岩場を登っていく。
途中、岩を支えるように木の枝が並べられた場所に出た。
ぼくも一本足しておいた。

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高度を上げると一層険しい岩場になり、大小さまざまな滝が出迎えてくれる。

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断崖絶壁にある鎖場を抜け洞窟に到着。
広くはないが焚火の跡もある。誰かがビバークしたのだろうか。

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洞窟内からの眺めも壮大だ。
登ってきた渓谷には紅葉が溢れている。

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山頂には祠が鎮座し、1円玉から500円硬貨まで、雨ざらしになっており、昔からの信仰の深さを思わせる。
展望は素晴らしく、石鎚山系の山並みや隣の西門山方面もよく見える。

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下山は別コースを辿り、登山口のダム湖へ。

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渓谷美、伝説の洞窟、鎖場、絶景と変化に富んだ登山を楽しむことができた。
帰りは山々に囲まれた深く、美しい瀬戸川渓谷経由で。

ぼくの紅葉登山はまだまだ続く・・・。

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