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留学したらどのくらい語学が伸びるのか?


留学してどのくらい語学が伸びるのか?これ多くの人が気になるトピックではないかと思います。なかなかこの問いにズバッと明確に答えてくれるデータや統計はないのですが、一つ参考になるものがあったのでご紹介します。

TOEICのIP方式という受験方法では、英語を主言語とする国(=以下、英語圏の国)に滞在した長さ別の平均スコアを算出しています。

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英語を主言語とする国…ということで、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、そしてシンガポールなどで大半が占められているのではないかと推測します。

マレーシアは入るのか?南アフリカやフィジーに行った人はどのくらいいるんだろうか?なんてことも頭をよぎりますが、表を文字に置き換えてみましょう。

英語圏での滞在経験がない日本人約30万人の平均点は423点
英語圏での滞在歴が6か月未満の人の平均点は488点
英語圏での滞在歴が6か月以上1年以下の人の平均点は629点
英語圏での滞在歴が1年以上2年以下の人の平均点は591点
英語圏での滞在歴が2年以の人の平均点は663点

…というデータがでています。みなさんどのような印象を持ちましたか?1年以上2年以下の部分を除けば、期間が長ければ長いほど、高いTOEICスコアがでるという傾向にあります。そういう面では、ある意味順当な結果と言えるでしょう。

しかしながら、2年以上滞在しても663点なの?少し低すぎるんじゃないの?という疑問を持つ方もいるでしょう。そう思う方は、海外滞在歴=留学歴と考えている人かもしれません。

滞在歴といっても、親の仕事による滞在で当時は未就学だった人もいるかもしれません。日本人学校に通い、授業はほぼ9割日本語という人もいたかもしれません。

18歳を超えてのワーキングホリデービザでの滞在で、語学学校に通った期間はゼロあるいは数週で、語学学校以外ではほとんど机に向かったことがなく、住まいも職場も日本語環境だったという人も含まれているかもしれません。

2年以上滞在しても663点を理解するコツとしては、長く住んでいるからといって、必ずしも高い英語力が求められた環境の人ばかりではないという側面が出ているかと思います。

このデータを理解するためには、滞在中に一体全体どのような生活をしていたか?ということは問われていないということを念頭にしなければなりません。

滞在歴≠留学歴ということですが、それでも滞在歴が長ければ長いほど高い英語力がでているのも一つの事実と言えるでしょう。

では、次のコラムでは1年の語学留学は長いのか短いのか?について書いていきたいと思います。


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