見出し画像

大学院留学、準備の本音【序章】

こんにちは。苦悩な元留学生です。

こちらでは主に、現在日本の大学や大学院に進学され(もしくは進学予定)、今後海外、主に米国大学院への博士号取得を目的とした正規留学を検討されていらっしゃる学生の方々向けに、

留学に向けた準備って実際の所、何が大変なの?何をしたほうが良いの?

といったところを私自身の経験に基づいてお伝えしようかと思います。

私は、慶應義塾大学の理工学部に入学、卒業した後、米国プリンストン大学に博士課程として入学、しかしその後心折れて修士号にて卒業、日本へ帰国、就職しました。

大学の知名度でいったら素晴らしいところに入学できたという実績はあります。

しかし、その準備過程では、とてもではありませんが順調な部分は一つもなく、常にギリギリのラインで四苦八苦し、また大学院に入学後、とても誇れるようなものではないほど挫け挫折しました。

つまり、皆さんが本などで読む、こうやって準備しましょう、みたいな、綺麗で完璧な準備を経て留学したわけでは決してない、ということです。

ですので正直、あまりキラキラしたことは書けません。どちらかと言いますと、勝率低い中でもがき続け、なんとか奇跡的に留学できた、そこんところの実態を本音で書こうかと思います。

しかしそれでも恵まれていた部分もありました。それは図らず、また逆に、わからないなりに、これはきっと大切だよな、と思って戦略的に動いていた所が功を奏して、という事もありました。

海外の大学受験は、ある意味で自己推薦方式です。
つまり、このペーパーテストで点数を取れば、とか、この足切りを超えていれば受かる、といったことはありません。

何が向こう側の大学、教授の目に止まって合格となるか、わかりません。
だからこそ、すべき準備をしながら、如何に魅力的な部分を構築していくか、が鍵となります。
(意外と日本人には苦手な部分かもしれませんね)


留学に少しでも興味ある方、まずはなんとなく読んでみて!

本気で留学を志している方で、もしこの記事を有益と感じていらっしゃる方は、言わずもがなで読み込んでいただけるかと思います。

もし、なんとなく将来留学したいなぁ、けどまだ先だからなぁ…というくらいのテンションの方。

是非とも、ななめ読みでもいいので様々な情報にアクセスしてください。
たとえ何もしなくても、早く情報を持つことに非常に意味があります。

留学の準備時の

最大かつ最強の天敵、それは「時既に遅し」

私含め、普通の学生にとって、正規留学に何かしらの裏技があるわけではありません。

準備すべき事を、ただコツコツとやるしかありません。

仮に裏技があるとしても、それは早くからコツコツとやっていた人が、最後にそれに免じて特別裏ルート(後に記述します)に進めるのであって、まずはないと思ってください。

私自身、大学四年生から本格的に準備を開始しましたが、状況としては、

「時既に遅し、の本当に一歩手前」

本当に、文字通り、ヒィヒィ言いながら研究と留学準備を行いました。

あぁ、サークルでウェーイwwwなんてやってる暇あったら、少しずつでもできる準備、しておけばよかったなぁ…

大学生活、キラキラと、そしてダラダラと楽しく遊びたい気持ちはよくわかります。
しかし、そうするにも、予め情報は持ち、最低限すべきことをしておくだけでも、最後の大変さは劇的に変わってきます。

是非とも、この想いが、皆様に伝わることを願います。


日本人の海外留学はある意味有利

もし世界中で貴方と同じ能力を持っている学生が出願したら、という前提ですが…

私個人的に感じたことは、日本人というだけである程度留学には有利なのではないかと思います。肌感なので本当なのかはわかりませんが、そう思う理由をいくつかあげます。

①大学は学生のDiversityを重視しているから

Diversity:多様性
つまり、様々な、幅の広いタイプの学生に来てもらいたいのです。
これは世界大学ランキングの一つの指標にもなっています。

大学のWebサイトを見ても、うちはこんなDiversityですよ!男女関係なく、様々な国、民族、文化、人種の人たちが来ているんですよ!という事をアピールしています。

つまり、Diversity豊かな大学=良い大学、と、単純に言えばそうなるのです。

ここから見えてくるのは…

各大学にとって、アジア人はある種魅力的なのです。
そもそもアジア人の世界大学への留学は、その他の地域の学生と比べて、まだまだ少なのが現状です。
さらに分解すれば、中国や、韓国の学生より、日本人の留学生はもっと、もっと少ないのです。

しかし、大学からしたら、できればある一定のアジア人を取りたい

Diversityという観点からすれば、お、日本人だ!となります。

周りで留学している人いないよなぁ…とちょっと寂しくなりますが、実はそれがチャンスなのです。

②学部生で研究の経験がある

これは留学した後に周りに聞いて知ったのですが、意外にも、大学四年生で研究室やゼミに配属されて、実際に研究をするのって世界的に当たり前ではないようです。

むしろ、学生4年間はずっと授業で頑張って成績取って、大学院に行ったらこんな研究してみたい!したことないけど!という海外の友人も割と多くいました。

少し逸れますが、大学四年時に、2週間ほどカナダに行き、世界中から選抜された学生たちと共に勉強会的なことをしたのですが、その際の体験で、ワイヤーのはんだ付けをしました。
おそらく、日本の理系で電子工学系の学生からしたら、いや、カナダまで行ってやること!??て感じですが、周りの学生たちは喜んでやって、初めてできた~!といった感じでした。

ここから何を言いたいのかと言いますと、多くの学生達は、研究の経験はないけど、その分ポテンシャル採用されているのです。

反対に、日本の学生は、既に研究の経験があります。相手の教授からしたら、即戦力になるかもしれない!と思ってもらえるのです。
事実、私の同期の一人は、彼の研究内容、そのスキルを買ってもらい、是非ともうちでその装置を使って研究してくれ!と呼ばれていました。

この部分は強みな分、後術しますが、できればそれにあぐらをかかない方が良いと思います。
強みだからこそ、真面目に研究してアピールポイントを造りましょう。
せっかくの強みが、興味をもらって少し突っ込まれたら中身がない、となると、とてもがっかりされます。

③日本人は真面目

ははは、有り難い偏見ですよね。

繰り返しになりますが、日本人の海外進出というのはまだまだ少ないです。
つまり、我々が海外の方と触れ合う機会が少ない=海外の方々も日本人と触れ合う機会は少ないのです。

となると、私が留学した際の日本人/日本に対する世界からのイメージとは、

日本人:無口で自己主張少ないけど真面目。やらしたらきちんとやる
日本:ワンピース!ナルト!コミック!コナン!ねえ!今週のワンピース読んだ!?

結構こんな感じでした。

大学院は、大学とは違い、ただ学生に勉強してもらい、成長してもらいたい、だけではありません。

大学院は、得たスキルを思う存分に活かし、研究室で成果を出してもらい、研究室の名声を高め、資金調達をしたいのです。
アカデミックとはいえ、ビジネスのように、教授たちは、なんとかして成果を出し、新たな資金を調達するために走り回るのです。

そのためには、所属する学生たちには、理想を言えば、馬車馬のように働いてもらいたいのです。とにかく成果を出してくれ!口だけじゃなく手も動かしてくれ!と。

そこに日本人の真面目さ、というのは良く見えます。
もちろんそれだけではいけないのですが、真面目さというのは一長一短では得られるスキルではありません。

幸か不幸か、そんな偏見をまだもらっている以上、その波に乗っからない理由はありません。


さて、まとめますと、

  • 留学に少しでも興味がある人、早く情報にアクセスしよう

  • 留学準備での天敵は、「時既に遅し」

  • 日本人って意外と留学に有利なんです

となります。

今後の投稿シリーズについて

今後、留学の準備や、プラスして考えておいたほうが良いこと、戦略等について、いくつかのセクションに分けながらお伝えしていこうかと思っています。

全ての記事のまとめは以下のページで行う予定ですので、是非とも参考にしてみてください。

(作成中)

以上、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?